陣馬界隈で道迷いなんて、自分でも考えたことがありません。でもちょっとした油断からずるずる深みにはまってゆくものです。
2月3日土曜日陣馬登山口から奈良子峠を経て景信山を目指しました。高尾陣馬周辺では、奈良子尾根だけが未踏のまま残ってしまい、どうにも収まりがつかなかったからです。目的は、この尾根を歩くことだけです。歩き慣れた山域なので地図を携行するまでもないと思いましたが、とりあえず古い山地図をザックに入れました。ちらっと見たところ、登山口からまっすぐ奈良子峠に赤線が引かれてあるだけです。単純そのものです。
10時に登山口をのんびりモードで出発しました。車道には少し雪が残り滑るところもあるので要注意です。しばらくして栃谷尾根分岐点や陣渓園を過ぎ、さらに姫谷温泉にさしかかりましたが、何となくおどろおどろしい旅館の様子や足元に気をとられ、そのまま車道を進んで行きました。ミスの1番目です。
すると前方から若者が3人下りてきました。登山者の格好ではありません。すれ違うときに、この先は行き止まりですよ、と声を掛けてくれました。妙なことを言うものだと思い、そのまま進みました。若者達は、トレランの人達だったのかもしれません。
やがて車道が大きく左へカーブする地点に到達し、そこに車道から分かれて直進する山道が目に付きました。奈良子尾根の入口だな、でも入口には通行止めを示すようにロープが張ってあるし、ははん、さっきの若者はこのことを言っていたのかと思いながら、どうしたものだろうと近寄ってみると、ロープにはごく小さな紙切れがぶら下がっていて、ゴミは持ち帰りましょう、と書いてありました。そのような注意書きがあるならここが尾根道の入口であり、ただ積雪注意の意味でロープを張ったのだろうと判断しました。若者達は、登山靴でもなくザックも背負っていなかったので恐れをなして引き返したのに違いありません。その先はまだ踏まれていない真っ白な雪道です。何のためらいもなくロープを超えて進入しました。いま振り返ってみると、あんな古ぼけた紙切れとロープが最近設置されたわけがありません。ミスの2番目です。
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