真面目で堅い話ばかりだったので、ゆるいお話から。
ちょっと前、山をテーマにしたアニメを見た。「ヤマノススメ」という１話４分もない短いアニメ（原作はマンガらしい）で、飯能に住んでるかわいい女の子二人が、天覧山から始めて色々山に行くという内容（時間が短いので、結局天覧山と高尾山にしか行かなかった）。まあゆるふわ萌えアニメの一種ではあるが、内容的には割と真面目で、山行に関してもきちんと表現しているし、風景はきれいだし、なかなか面白かった。結構人気もあったのか、今年の夏には、時間延長（15分番組×２クール）して、続編も放送されるらしい。
ちなみに、飯能市のサイトに行くと、このアニメも取り上げられていて、アニメ中登場した場所を紹介する「飯能市舞台探訪マップ」などというものもあったりする（最近地域振興にアニメが使われることも多いようだ）。
たまにはこういうのも、癒されるかもしれない。
この前ふと思ったのだが、最近はいろんな事象・事物を擬人化して絵にするのがはやっている（はやり？）。山の擬人化はないのかと思って検索してみたら、案の定あった。Pixivで山の擬人化をたくさん描いている人がいたので見てみたら、今まで見た・登った山を描いているらしい。丹沢を見てみたら、「バカ尾根と歩荷駅伝から連想しました」といって、某同人ゲームのキャラ��のパロディだったので、思わず苦笑い（多分ヤマレコにいる方々はほとんど知らないだろうし、知る必要もまったくない(^^;）。なるほど、「バカ」なキャラってことねw まあでも、こういうのも嫌いではない。
ところで、丹沢の大倉尾根で歩荷駅伝なるものをやっているというのは初めて知った。10〜40キロの荷物を担いで、一区大倉〜見晴茶屋、二区〜駒止茶屋、三区〜堀山の家、四区〜花立山荘を繋いでいくとか。今年の６月１日に第28回というから、もうずいぶん続いているものだ。
荷物は小石の袋詰らしいが、なぜ普通に小屋で必要なものにしなかったのか(^^; 小石なんぞ運んでも、エネルギーの無駄遣いにしか思えない。まるで昔の山岳部の訓練だ。どうせならついでにビールでも運んでもらえばいいのに。
ちなみに自分は、高校の夏休みの間、北八の黒百合ヒュッテでバイトしたことがあり、当然ボッカもした。黒百合ヒュッテは子どものころ、春休みに必ず行っていて、積雪期の小屋番の井出さんに、掘りごたつの中で将棋の相手をしてもらうのがいつも楽しみだった。
荷揚げは唐沢鉱泉からなので大した距離ではないし、重いけれど割と楽しみだった。小屋で開催されるフルートのコンサートの前には、小さなチェンバロを運んだりするのだ（大学生のバイトの人が背負った）。
一番きついのは、丸太運びだった。小屋の裏山で、冬の薪のために木を切り、一抱えの長さの丸太にする。それをいくつか背負子にくくりつけて、小屋の前まで担いでいくのが、実にきつい。多分50〜70キロくらいはあったのではないか。それからその丸太を斧で割るのだ。他ではなかなかこんな体験はできないだろう。
同世代のバイトが何人かいて、まるで長期間の修学旅行か林間学校のようで、本当に楽しかった。女子高山岳部が数日滞在した時は、夜、みんなで、これから天狗まで行こう！ と登ったり、屋根で布団を干しつつ昼寝したり、酒、タバコを覚えたのも、この夏だった（ダメじゃんw）。
たった１回だけだったが、いつまでたっても忘れられない思い出だ。
黒百合ヒュッテにも、その時以来行っていない（大学生になって、それどころではなくなってしまったのだ）。そのうちぜひまた訪れて、コケモモ酒を飲みたいものだと思う。
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