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観光客はほとんどの人がここだけ見て引き返すが、霧島山で山の素晴しさを見てきた後だけに中央火口丘だけでは物足りなくなり、中岳、高岳を往復する事にした。荷物を預け空身で中央火口丘の縁を中岳に向かう。ロープウエー駅から少し離れると誰もおらず、私一人だけになってしまった。火口壁から30cm位しか離れていないガレた道を1時間程度で中岳に。そこから高岳へは15分程度で着いた。
中岳、高岳頂上からの展望は素晴しく、世界一のカルデラの向こうに外輪山が、深田久弥の言う「自然の万里の長城」のような壁になっており、これがとても1ツの山とは考えられない。足元には中央火口丘が見え、根子岳のゴツゴツとした異様な姿も近くに見える。
帰りは中岳から火口丘を来たときの反対側を半周して帰ることにした。しかし途中で道が不明確になり、火口壁を下ろうとしたら砂礫の壁を3m程度、滑り落ちてしまった。上に上がろうとしても、蟻地獄と同じで足元が崩れて這い上がる事ができない。どうして良いか判らずパニック状態になってしまった。落ち着いてから周りを見回し、少し離れたところに溶岩の硬い部分が有るのを見つけ、なんとかそこにたどり着き、元の場所に上がる事ができた。そのまま火口丘に沿って少し歩いたら踏み跡らしいものが見つかり、それに従って下って行くと砂千里に出た。遠く中央火口丘が見え、人影を見ることができホットした。
本来ならロープウエイを使わず下から歩いて登ってこそ阿蘇山を登った事になるかもしれないが、深田久弥もロープウエーで上がり、私と逆コースで中岳、高岳に登っているので、私もこの山行で阿蘇山登山とさせてもらうことにする。
山の頂上近くまで車が通ったり、ロープウエーができると、山を登っている人は山が俗化したと言って嫌う。私も、当初はそのように考えていたが新緑、高山植物の花々、紅葉、雪、頂上からのパノラマは一部の山好きな人だけが独占すべきものでないことに気が付いた。子供、足の弱った年配の人、障害のある人等に広く解放され、素晴しい自然を体験できることは良いことだと考えるようになった。 俗化されると言って嫌う人も、家からはふもと、登山口までは電車、車等の文明の利器を使用して来ており、その距離が少し長くなって頂上近くまで伸びたにすぎないのだから、私は文句を言う筋合いでは無いと考えている。
阿蘇山は山の大きさ、山の持つ力・エネルギーの途方もない大きさを私に教えてくれた山である。
写真:阿蘇中央火口
fujinohideさん、こんばんは。
阿蘇のスケールは世界一、と言われていますが、
これは自分の目で見ないとピン、ときませんね。
この山のスケールは確かに外輪山を眺めると実感できます。
この風景は日本、ではないような・・・
また砂千里も月世界、、、
そして火口の中に町がある・・・
阿蘇は国木田独歩の「忘れえぬ人々」を読んで以来、いつか行きたいと思っていましたが、
熊本への転勤、でそれが叶いました。
阿蘇、は本当にいい所です。
休みにはほぼ毎週のように山麓の温泉に行きましたし、
熊本はよかところでした。
阿蘇山麓は是非住んでみたいところです。
ただ、中岳火口では咽ましたね
長く居られないところでした。
Akanekoさん、コメントありがとう御座います。
高校の地理で世界1のカルデラということを教わり、この九州旅行では是が非でも訪れたいと決めていました。
訪れたときは日本にもこんなところがあるのだとびっくりしました。
私は阿蘇近辺は観光を含め3回しか訪れていませんが、外輪山を1周、歩いてみたいなと思いますネ。
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