私は富士山の麓の富士宮市に居を構えている。市内に昭和19年生まれの同級生の集まりがある。市内の各中学校を昭和35年に卒業した者が集まって飲んだりしながら和気藹々に情報を交換したり励ましあったりしている仲間である。
飲んでいるばかりではなくて今まで過ごしてきた世間に少しは役に立つ事をして恩返しの真似事みたいなことでもしようと言う事になった。そこで趣旨に賛成するものが30人ほど集まり「えんの会」を昨年、立ち上げた。えんとは猿歳生まれの猿であり、縁があって集まった縁でもあり、円く楽しもうの円でもあり、ひらがなで「えんの会」と名付けたとのことである。
「えんの会」ではボランティアとして富士山清掃や富士山に自然林を再生するNPOの活動に参加したりしながら自分達で背伸びしないで、できる範囲の活動をしてきている。今までは他のNPOの行事に参加して御手伝いをしてきたが「えんの会」独自でも活動をしようとの声があがり、今回、国道139号線の清掃をすることに決定した。
国道139号線は富士市と山梨県大月市を結ぶ国道で途中には白糸の滝、田貫湖、朝霧高原、富士五湖があり、いわゆる観光道路である。全国から集まる観光客に気持ちよく観光して貰うために国道周りのゴミを清掃しようとの趣旨である。
毎月、第4日曜日に参加できるメンバーが集まり空缶、ビン、ペットボトル、可燃ごみなど分別しながら拾って歩く事になった。今日はその第1回目として富士宮市と山梨県との県境から静岡県側に下りながら清掃をした。勿論、全部は出来ないので、今月の清掃終点箇所から来月はまた始めて順次、清掃をすることにしている。
本日は14人のメンバーが集まり清掃をした。私は交通安全を担当しながら空缶を拾い集めた。2週間前に他のボランティア団体が清掃していたが、今回でも私が担当した片側車線沿いだけでも家庭用ゴミ袋に入りきれないほどの空缶が捨てられていた。最近は以前に比べてドライバーのマナーも良くなったがまだまだと思う。皆さんもくれぐれも車の窓から物を捨てないようにして下さい。
清掃の終わったあと、反省会の名目でメンバーの店で飲むのが私の目的でもある。この活動に参加して、職種も多彩な、今までいろんな事を経験してきた人達の話しを飲みながら、互いに同じ歳の気安さから言いたい事を言い合いながら聞くのも良いものである。私のように年金暮らしで家に閉じこもることの多い者には良い刺激となる。これからも可能な限り参加するつもりでいる。
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