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雨乞岳の登山口を出発して日向山登山口の矢立岩に着いたのは12時過ぎていた。駐車場は満杯で停める事ができない。時間が遅いので下山した車があり駐車スペースがあるのではないかと期待したが見事、裏切られてしまった。さすがに人気の山である。仕方なく登山口の先の通行止めゲート付近が林道の幅が広くなっているので路肩に駐車する。
すぐに靴を履き替えて出発。登山道は歩き易い道であるが午前中に標高差1000mを往復しているので足が重い。ゆっくりと歩く。山頂までの間を10区間に分けた標識があるので自分の歩いている位置が判りやすい。
途中、富士山の展望表示があったが木と霞が邪魔して見えなかった。頂上近くの自記雨量測量計が9/10となっておりここからすぐに日向山山頂となる。しかし山頂には三角点があるのみで山梨百名山の標柱も山頂標識も何も無い。ついでに展望も無い。すぐに雁ケ原に行く。ここは広い白砂の明るい場所で甲斐駒ケ岳が雨乞岳よりも大きく見ることができる。鳳凰三山も見える。八ヶ岳が裾から立ち上がっているのも印象的であった。
花崗岩の白い奇岩の乱立する風景も絵になり人気があるのも肯ける。午前中に登ってきた雨乞岳が正面に見える。広い白砂の雁ケ原には2パーティ4人しかおらず、時間をずらして登ったためか静かな一時を過ごす事ができた。
少しシャリバテ気味だったのでコーヒーでパンを食べながらゆっくりと休憩する。
錦滝への下山路は非常に急で山の経験の浅い人は下りでなく登りにコース計画をした方が無難であろう。錦滝は普通の沢の滝である。ここからは林道を2.3Km、歩いて矢立岩登山口に戻るが新緑の中、林道歩きも苦痛にはならなかった。途中、林道の中央に鹿と思われる腐乱死体が横たわっていた。鹿とは言え死体を見るのはあまり気分の良いものではない。駐車場にはまだ7〜8台の車が残っていたが山中で会った人は少なく、不思議な気がした。
雨乞岳、日向山(雁ケ原)は山頂からの展望には大満足であったが、笹が多いせいか植生の種類が少なく花はスミレ、ヘビイチゴ、ミツバツツジ程度しか見ることが出来なかったのは残念である。
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