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県道２９号線から有東木（うつろぎ）部落、更に葵高原までの林道は軽自動車では苦しいほどの急な道である。有東木部落は山葵の発祥地と言われているが部落周りは茶畑が多く、総出で茶摘をしていた。部落の上のほうに山葵田が続いている。葵高原付近も山葵田が多い。葵高原の標識のある部分には駐車場は無いが林道が広くなっていて５台程度、停める事ができる。先着２台（静岡、浜松Ｎｏ．）が停まっていた。ここに車を置き、朝食のサンドイッチを食べてから出発する。林道を少し歩くと林道が左に９０度に曲がる部分があるが曲がり部分に数台の駐車スペースがあった。ここに青笹山までの標識があり、赤テ―プがあるのでテープに導かれて林道から外れてあまり踏まれていない道を進む。
再び林道にぶつかり、林道を進むべきか迷ったが対面の山葵田右側の広い道に入ると奥に赤テ−プがある。ここからはしっかりした山道となる。スミレなどを見ながら林の中を登って行くと��の標識があり、道の正しい事が判り一安心である。このコースは葵高原を�，箸靴得頂�山山頂まで２０等分に分けて標識がある。しかし山におけるこの手の標識は信用できない。今回も１７，１８が同じところにあったりして各番号の間隔もいい加減であった。それでもあると意識してしまうのは私だけであろうか？
更に登って行くと林道手前に正木峠の標識がある。標高１１００ｍとなっている。下の葵高原の案内板には真先峠となっておりどちらの字が正しいか判らない。ここから林道に上がり、すぐの所が地蔵峠登山口となっていて１０台程度の駐車スペースがあり５台ほど停めていた。
地蔵峠までは新緑の中、良く踏まれた道を気持ちよく歩く事ができた。峠近くになると樹間に南アの白い峰が見え始めるが山名同定はできない。地蔵峠は十枚山との分岐になっている。昔、十枚山に５月末に登ったとき、１０匹程度の山ヒルに足をやられ血で靴下が真っ赤になってしまったので今回も心配したが血を吸われること無く下山できホットした。
地蔵峠から仏谷山まで登ると細島峠までは広い登り下りのほとんどない気持の良い道である。ブナを始め新緑が素晴しい。私は紅葉の時よりも、この新緑の季節が山では一番、好きである。仏谷山を過ぎると富士山が見えるようになる。しかし霞にかかり写真にくっきりとは写らない。写真を撮るならば３月までであろう。
細島峠は小さな暗い、ひっそりとした峠である。ここから大きな登りもなく進む。途中、青笹山山頂と思われるピークが見えるようになるがそのピークは少し手前のうつろぎ山（１５５８ｍ）のピークで１００ｍくらい先が青笹山の山頂であった。山頂からは良い具合に富士山が見える。南アルプスは悪沢岳・赤石岳・聖岳の白い峰から光岳まで見える。悪沢の右側に白い頭が見えたが塩見岳と思われる。
今日までゴールデンウイークで休みの人が多いのか５月１日の雨乞岳・日向山の静かな山行と違って多くのパーティと出会った。山頂に３０分程度休憩して、まだ時間的には早いが下ることにする。細島峠との中間地点に地形図には出ていない葵高原への新道があり、そこを下る。下っていくと登ってくる人が下のほうにイワカガミが満開ですよと教えてくれた。楽しみにしながら下りて行くとヒメイワカガミの白い花をかなり見ることができた。
道はしっかりしているが途中、杉の伐採箇所は道が判り難いが赤テープに注意しながら歩けば迷う事はない。途中の風穴はどこが風穴か判らなかった。登山道脇に風穴はこのさきとの標識があり、踏み跡を登って探してみるが風穴らしき穴が見当たらない。古い石積み箇所があるがその前に立つと、涼しい風が感じられた。これが風穴なのかもしれない。 下って行くと道は山葵田にぶつかる。田の横に下る踏み跡があるので降りてみるが今までの道と明らかに違う。すぐに戻り田の青いネットを潜り抜けると細島峠と新道分岐の標識が田の中にあった。道は山葵田の水の流れを横切って続いている。登ってきた場合は標識が見やすいので迷う事は無いが下りでは標識が見えないので私のように確実に迷う事であろう。山葵田を過ぎればすぐに林道に出て葵高原にすぐ着くことができた。
新しい靴は歩き始めに右足首の部分が当たり痛かったので紐を少し緩めにして歩く。そのうちに馴染んできたのか痛まなくなり大丈夫であった。マメや靴擦れも出来ることなく履き心地はマアーマアである。これからしっかりと頼みますよ。
帰りは梅ケ島温泉で汗を流してさっぱりとする。
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