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翌日、唐松岳で御来光を拝して天狗岳に向かう。途中の不帰ノ嶮は八峰キレットよりも険しく厳しかったが、天狗山荘までは3時間程で着いてしまう。これならば混雑した唐松山荘に泊まらず、前日のうちに天狗山荘まで来れば良かったと後悔した。白馬鑓ヶ岳、杓子岳を越えて白馬山荘に11:15に到着。昼食後、白馬山荘に泊まることも考えたが、前日の唐松山荘の混雑がこたえて雪倉避難小屋まで行く事にした。この当時、私は山小屋泊でも自炊で必ず寝袋、ツェルトを持参していたので避難小屋でも構わないし、天気さえ良ければ野宿することも厭わなかった。
白馬岳山頂では石の方位盤(187Kg)を見て、新田次郎の実話を基にした処女作「強力伝」を読んでいた私は、これを担ぎ上げた実在の小見山氏にあらためて驚嘆した。
ブロックを積み上げて作ったりっぱな雪倉避難小屋に14:10に着く。先着は誰もおらず、私一人だけかなと思っていたら16時頃、単独行の20代後半と思われる女性が到着した。女性の単独行は珍しく思いながら話を聞くと、東京の山岳会に所属し、かなりのベテランであった。結局、この日の避難小屋は二人だけで前日の喧騒が嘘のようであった。
その後、白馬岳には3回、登っている。ハイキング同好会で大雪渓から登り、蓮華温泉に下ったときは缶ビール4缶を蓮華温泉で買い、4ツの露天風呂で1缶ずつ飲みながら上がって行った。1番上の、周りに何も無い野趣溢れる露天風呂の景色は最高であったが、熱くて30秒程度しか入っていられなかった。
白馬岳のすぐ隣にある旭岳は標高39番目に高い山であるが、登山道から少し外れているためピークを踏む機会が無かったので、標高ベスト100山を目指していた私は再度、白馬岳に登り、山荘から旭岳を往復した。このときは連れ合いと二人で猿倉から大雪渓を登り、日本一高い場所にある鑓温泉で天空の温泉を楽しんだ後、猿倉に下った。
蓮華温泉から白馬岳・朝日岳周回コースも歩いたことがあるが、その時は花の白馬連峰を楽しむことができた。このように白馬岳は麓まで車で行き、いくつかの周回コースで駐車場に戻れるのも人気の1ツの要因と思われる。
写真:杓子岳からの白馬岳
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