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道は小沢状の部分が多く、きれいな苔むした石の上に足を載せるのは自然の美を破壊するようで申し訳ない気持になる。また雨で増水した時に流されて枯れた枝が集積しているのも多く見られる。
しかし北井久保林道の手前300mくらいから林道までは踏み跡が僅かしかなく、途中でルートを失ってしまった。僅かな踏み跡らしきところを辿って行くと明確な踏み跡が出てきてホットする。しかしその先はまた踏み跡は消えていてルートから外れたと判断して戻ることにした。戻ろうとすると来た時の踏み跡らしきものが捜しても見当たらない。一瞬、ヤバイと寒気がする。この広大な富士の原生林でルートを失い戻ることが出来るかなと不安になる。来た方向にとにかく戻ると薄い踏み跡を見つけた。しかし正規なルートでは無いようだ。地図で確認すると北井久保林道が近いはずなので半分、薮こぎ状態の踏み跡を強引に上に登り、なんとか舗装された林道に出る事ができた。地図で確認すると正規のルートの左側に出てしまったようで林道を右に100mほど歩いて村山道の標識を発見。ヤレヤレである。
ここから天照教までは道はしっかりしているが2m幅前後の林道・作業道が入り混じっていてルートの判断は出来なくなってしまった。多くの道と交差してきたので元に戻る自信は無い。しかし上向きの林道を進めば天照教に行く車道にぶつかるはずである。ルートから外れていることは確実ではあるがそのまま林道を進み天照教への広い車道に出た。ルートより1Kmほど西側に出てしまい広い車道を東に10分ほど歩いて天照教を確認し一安心である。
ここにまた村山道の標識がありそれに従い進み、富士山麓山の村の緑陰広場に出て2回目の昼食を取る。ここから中宮八幡宮跡までは道がしっかりしていて迷う事はない。その先の八大竜王水神祠井戸跡からそのまま踏み跡を真っ直ぐに登って行く。踏み跡は無くなり獣道のようなものが数本ついている。その中で割りとしっかりした獣道を上がって行くと富士山スカイラインを通る車の音が聞こえる。強引に薮をこいでスカイラインに出た。
ここで地図を確認すると、ルートは中宮八幡宮跡の手前で右にカーブしていて直進すると行き止まりと書いてあるのに見落としてしまったことがルートを外れた原因であった。スカイラインが近かったから良かったものの下手をすると林の中の獣道をグルグルとワンデリングするところであった。
スカイラインへは100mほど下に出たので標識7.8Km周辺の入口を捜しながら進む。しかし通り過ぎてしまい戻る途中に小さな赤テープを発見してまた林の中に入る。ここからはしっかりした山道で迷うことなく上のスカイラインの10.8Km付近に出る。最後の頃はもう少しだからと空腹を我慢していたらシャリバテ気味となる。
スカイライン10.8Km(標高役1600m)に出たのが15:20。ここから先で車を呼ぶことができるのは新五合目となり更に2.5〜3時間のアルバイトが必要となる。本日はここまでとし、家に電話して連れ合いに迎えに来るように頼んだ。この辺りからは朝、出発した駿河湾も見ることが出来て、良くも歩いたものだ、人間の足もたいしたものだと一人、感心する。
次回はここから残りの村山古道を踏破する予定である。
最初の村山浅間神社までは
http://www.yamareco.com/modules/diary/3438-detail-4408
村山古道については
http://www.yamareco.com/modules/diary/3438-detail-4389
山行記録は
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-46556.html
写真1:村山古道入口の石畳の道
写真2:苔むした村山古道
写真3:中宮八幡宮跡。昔はこの少し先までしか女性は入れなかった。
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