そこで海抜0mから村山古道を通って富士山頂に立つ計画をして前回9月20日に駿河湾田子の浦から出発して1600mの高鉢山駐車場(二合目)近くまで歩いた。本来ならば翌日、引き続き残りを登るべきであったがシルバーウィークも野暮用ができてしまい完成できずにいた。
そこで時間のできた昨日26日に残りを歩いてきた。朝、娘に前回の終了点まで車で送ってもらい歩き始める。スカイラインの村山古道入口は判りづらいが白布テープがかかっているので注意していれば判る。
ここから山頂までまだ標高差2200mもある。今日中に登れるか少し不安になるが無理をせずに14時までは登り続けて駄目ならば下山すると決めて歩を進める。
道は今までの村山古道と違い、意外にも良く踏まれた判りやすい道である。早朝にもかかわらず鳥の声が少ないように感じる。時々、鹿の鳴き声が聞こえる。1度だけ大きな鹿が1頭、私の前を横切っていった。
歩いているとなにか懐かしい、親しみを感じる。何故かなと考えながら歩く。恐らく、小学校、中学生のときはスカイラインができておらず二合目から歩き始めたが、周りの雰囲気が50年以上前に私が登った富士山での山の幼児体験を知らず知らずのうちに想いだしていたのではないかと思われた。
歩き始めから左膝関節と腰上の背骨に軽い痛みがあるのが心配である。腰はときどき手で押さえながら歩くが痛みがひどくならずに助かる。
笹垢離跡には4体の石仏があるが3体は首が取れていた。この付近から上は昔の台風で倒された倒木、枯れ木が広がっている。ここを元の自然林に戻そうと地元のボランティアが植樹を始めていると聞いたことがある。
道は日沢を横切り1合目跡につくが表示も何もないので判らない。ここから登山道にも倒木が多く、超えたり、くぐったりで体力を消耗する。二合目跡で富士宮口新五合目から宝永山に行く道と交差する。小潅木となり目の前に新六合目の宝永山荘と雲海荘が見えるようになる。新六合目を目指してガレ場を登って行くとコケモモが赤い実を付けている。
新六合目からは古い道もあるようではあるが落石等の危険もあるので富士宮口登山道を山頂まで登る。高山病対策としてエベレストに2回登った事のある井本さんから口すぼめ呼吸法、腹式呼吸を以前に教わったので実行しながら登る。今日は下のほうから歩き出した事もあり頭痛、吐き気、足の重さもなく順調に剣ケ峰に立つ。
海抜0mから2回に分けてではあるが3776mの日本一の標高差を歩きとおしたことに満足して下る。
新七合目から家に電話して新五合目まで娘に迎えに来てもらうように頼む。無事、膝・腰の痛みも酷くならずに15:40新五合目に到着。夢であった海抜0mからと村山古道ではあったが、終わってみれば普通の1ツの山を登った日頃の喜びと変わることはなかった。
写真説明
写真1:本日の村山古道出発点(富士山スカイライン10.8Km地点)
写真2:新六合目手前の村山古道と山頂
写真3:富士山頂
二日目の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-47216.html
初日の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-46556.html
初日の感想
http://www.yamareco.com/modules/diary/3438-detail-4408
http://www.yamareco.com/modules/diary/3438-detail-4435
村山古道については
http://www.yamareco.com/modules/diary/3438-detail-4389
はじめまして。
村山古道ですか。
ワタシも非常に興味はありながら足を踏み入れることのできない未知の世界。
田子の浦からの富士山踏破。
羨ましいです。
来年、チャレンジしてみようかなぁ・・・。
Piranhaさん、こんばんは。
Piranhaさんも富士山を毎年のように登っている様子ですがたまには趣向を変えて登るのも良いのではないですか。是非、挑戦してみて下さい。
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