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間ノ岳からは更に南西方向の塩見岳へと主稜線(仙塩尾根)が延びていますが、南東方向には白峰南嶺が派生しており、その北端にあるのが西農鳥岳(3051m)と農鳥岳(3026m)で、こちらは日本二百名山。
この三山は甲府盆地からよく見え、冬には真っ白に冠雪する姿から「白峰三山」と呼ばれています。いずれも21座ある3000m級の高峰に属しているんですね。私も経験がありますが、この三山は縦走で登られることが多いかと思います。
さて。
山小屋の予約が取れていないのですが、今回は奈良田温泉から大門沢ルートを使って、農鳥岳へと登る日帰りのトレーニング山行を思い立ちました。実は6月30日にも奈良田まで来たのですが、その日は天候が優れずに山歩きはしなかったのです。
三連休中日の「山の日」8月11日の午前2時に現地到着したところ、駐車場は既に満杯。仕方なく路肩に駐車しましたが、続々と路肩組が車を駐め始めます。仮眠して奈良田温泉(標高830m)から歩行開始したのが4:15過ぎ。南アルプス公園線(山梨県道37号線)の開運隧道(4:46)を経て、揺れる吊り橋(5:36)を渡り、川の右岸の斜面に付けられた樹林帯内のトレイルで大門沢小屋を目指しました。この辺りでは足取りは軽いものの、生あくびが出ますし、時間が早いにもかかわらず大汗をかきました。
大門沢小屋(7:22)で休憩し、広い河原の右岸から針葉樹林帯に入って急登が始まると、急に足が止まりまして。標高2450mの標識(9:33)を越えて、ハイマツ帯の手前まで来ると軽い立ちくらみの症状が現れました。熱中症になりかけている?
栄養補給をしても回復のきざしが見えてきません。
この日の山梨県甲府市の最高気温は37.6℃。農鳥小屋の予約は入っておらず、日に照らされながら残りの標高差500m程を登れたとしても、長い下山路を歩ききるのは難しいかもしれない・・・。
今居るのは稜線直下で未だ午前10時前ですが、今日はもう十分頑張ったと自分に言い聞かせ、奈良田に戻ることとしました。敗退です。
帰路、甲府盆地の端にある中央道・双葉サービスエリアに寄りましたが、かつて体感したことが無いような異常な暑さでして、余裕のある登山計画が必要と反省。
ソロとグループにはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが優れているとは一概に言えないと思いますが、行動を支配する最終的な判断に運命が左右されるのは同じこと。今回はソロでしたので計画変更が柔軟でしたが、グループを引率していたらより高い状況判断が求められます。今回の拙い経験から教訓を学びつつ、農鳥岳にはまた再挑戦をしたいと考えています。
この後、北海道で一人暮らしをしている娘の手術・入退院の見舞いや休日出勤の予定が入っているので、暇を見つけては無理の無い登山をしたいと思っております。
写真1は、広河原までのマイカー規制が行われている開運隧道。
写真2は、大門沢小屋。
写真3は、針葉樹帯に入る直前に見上げた稜線の様子です。
はじめまして。
大門沢ルート、長いしかなりキツいですよね。
この暑さですから、撤退は英断だと思います。
自分は4年前の晩秋に登りましたが、相当にキツかったです。
ですが、かなりの絶景を楽しめました。
http://yamare.co//2670255
農鳥岳のレコを拝見しました。
10月下旬ともなれば、3000m級の稜線は冬支度ですね。積雪もあったようですが、写真がとても綺麗で、「生でこの景色を眺めたい」と思いました。落下したカメラを回収いただいて本当に良かったです。
山行の様子を詳しく書いていただいているので、とても参考になります。もっと涼しくなったら、またこのルートを歩いてみようかなと思いました。
日記にコメをありがとうございました。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
大門沢ルートの農鳥岳トレーニングお疲れ様でした
私は同日に農鳥岳から大門沢へくだる行程を歩いていまして、8時すぎにトレラン(軽量)装備の方とすれ違って「まだ農鳥岳まで結構ありますか?」という言葉を交わした(私は「結構ありますね、いうてくだりだったので2時間半ぐらいでしたが」と答えました)のですが、ひょっとしてさとたけさんでしたか?
近いタイミングでソロ2-3名の方とすれ違っているので、違うかもしれません。
いずれにしても、めちゃくちゃ暑かったため2,500mより上の東側斜面と稜線で直射日光をガンガンに浴び続けるとほんとに大変だったはずで、撤退判断は英断であったと思います
さとたけさんの「強いて言えば、なるべく長く登山を続けるのが目標です。」という姿勢をこっそりと尊敬していまして、今後とも素敵な山行の記録へ触れられることを楽しみにしております
同じ日に大門沢ですれ違うとは奇遇でしたね。いや、とにかく暑かったです。
(;^ω^A フキフキ
3枚目の写真は、間もなく針葉樹帯に入ろうと言うところなのですが、8時頃ですと同じ河原の最下部辺りで、直射日光を浴び始めたところでした。まだ稜線が遠くて、「山頂は11時を回りそう」などと考えていた頃。
トレランの人に追い抜かれていますので、あの方かな? なんて思います。
因みに、私は学生時代に「オマエは弥勒菩薩みたいな顔だ」と言われたことがありまして、このアイコンの様なおじさんとすれ違った記憶がありましたら、それが私です。
σ(゚∀゚)オレオレ
稜線からの景色は如何でしたか?
羨ましい気持ちを次回のエネルギーにして、また挑戦してみます。
嬉しいコメントも、ありがとうございます。
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