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みるみる上達する人、成長が緩やかな人、あまり上達しない人・・・
努力をするほど、上達しそうに思えるが、必ずしもそうでもなく、スポーツとしての厳しさと奥深さがそこにはある。
自分は明らかに上達が遅い方であった。書籍やネットに書かれている、ムーヴや筋トレ、食事コントロールなどの方法を実践し、努力はしたものの、ボルダリングで3-4級、ルートなら5.11くらいを限界に、それ以上は上手くならなかった。
それで十分と言う考え方もあるが、クライミングは己を向上させることにカタルシスを感じるスポーツでもあるため、上を目指したいと言う想いはあった。
現状のやり方で上達しないのであれば、自分に備わっていない、できていない『何か』があるはずだ。
ムーヴでも筋力でも体重でもない、その『何か』を身につけない限り、先に行けない。
そして、それがなんなのか、かしこいワタシは気づいていたのだ!
しかし、それを認めてしまうと自分のクライミング人生は終わってしまう気がして、ずっと目を逸らしていた。
・・上手な人って、なんか根本的に違うんダヨナ・・
・・身のこなしが滑らかで美しく、イキイキして楽しげダヨナ・・
・・そういう人たちって、子供の頃から身体を動かすのが好きだったり、スポーツをやっていたような人たちであることが多いヨナ。
・・運動センスがいい感じダヨナ・・
つまり・・・
『・・自分は、運動センスがないんじゃないかナ・・』
囧rz
子供の頃からスポーツが苦手だった自分には、運動センスのカケラもない。大人になってから容易に身につくものでもなく、自分にはムリと諦めていたのである。
『だって、それを言ってしまうとオシマイだもの。』
(´;ω;`)
しかし、真剣に取り組むほど、上手くなりたい気持ちも大きくなってくる。
『運動センスをなんとかしなければならないかも?』
と、真剣に向き合い始めた。
『しかし、どうやって・・・?』
ひょっとしてアレすると良いんじゃない?という心当たりはあった。
・良い姿勢で登る
・体幹を使う
・脇を締める
みたいな『ナゾめいたコツ』だ。
しかし、過去にやってはみたものの、やり方がよくわからなかったり効果の実感が得られず、出来てるようで出来てない中途半端な状態になっていた。
後でわかったことだが、これらは、その姿勢や動きができて初めて実感するもので
『体幹をどうやって使うのサ?』
『腕を上げて登るのにナンで脇が閉まるのサ?』
と、やる前から、納得のいく説明を求める理系の私にはとっつきづらかった。
しかし、それらができていないというのも、事実である。
特に自分は猫背で姿勢が悪く、クネクネとした上り方をしていたらしく、相棒からは
『タコ人間』
と、モラハラされ、虐げられていた。
((((;゚Д゚)))))))
姿勢が悪く、体幹が使えてなく、脇が空いて、タコだから上達しないのではないか?
これらは運動センスに関するヒントであるのは間違いない。コーチングの書籍や、為末大学のYoutubeなどを見ていると、”このあたり” の解説が詳しく論理的になされており、確信が強まってきた。
調べていくと、運動センスは
『力や身体状態の知覚』
『空間における身体位置の知覚』
『フォームや運動連鎖』
『身体のコントロール』
のように身体の知覚や操作に分解して捉えられそうだ。
漠然と才能のように捉えていては何も始まらないが、要素分解して理由と効果を確かめ、納得しながらひとつひとつ身につければ、ひょっとして運動センスを身につけることができるのではないか?
普段、人間の心理や行動を科学的に分析している職業柄、やってできないこともない気がした。
ちょうど指トレのしすぎで、前腕を故障していた時期だったので、クライミングにおける運動センスを分析して身につけることにトライしたのである。
目指せ、脱・タコ人間
プルス・ウルトラのはじまりである。
中編に続く
https://www.yamareco.com/modules/diary/36225-detail-308983
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