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わたしの生まれは大阪で大国町という繁華街「ミナミ」に近い場所で育った。
その、わたしの実家の隣は「白鳥」という喫茶店であった。
当時のわたしの家は五階建てのビルで、二階に事務所・応接があり来客があるたびに隣の喫茶店から珈琲やジュースが出前されていた。
いま覚えている中学のころの記憶では、煙草のハイライトが80円で珈琲が50円だった。
ともあれ、早朝に自宅のドアーを開けると、いつも珈琲の薫りが漂っていた。
当時は深夜ラジオのはしりの時期で夜中の勉強にはネスカフェのインスタント珈琲がいつもそばにあった。
最初は、ミルクも砂糖も入れていた珈琲だったが、いつしかブラック珈琲を楽しめるようになると、珈琲の薫りにもこだわるようになり、生意気な大学生のころには東京は新宿大ガードの「思い出横丁」にある角の古い珈琲専門店に通ったものである。
さて、本題の山珈琲である。
長々と前述したのは、珈琲の焙煎豆を挽く薫りに閉じ込められたわたしの記憶を紹介しておきたかったからである。
わたしが登山でコンロを出して珈琲を入れるとき、状況が最悪のときか、もしくは一段落したとき、さらに満足な食事を終えた後である。
夜間登山が多いわたしの山行は慎重である。
ヘッデンで歩いたことのある方であればお分かりだろう。
昼間の山行よりも夜間の歩行は、視覚による情報は極端に少ない。
うっかりすると、登山道脇の標識さえも視界より高い位置であれば、見落とすこともある。
ただ、その分、聴覚による情報には非常に敏感にはなる。
かすかな沢の音、滝の音を聞き分けられるし、風の音、星の明かり、月にかかる雲さえもすべてが、重要な情報になってその行動を決定付けるのである。
例えば、登山道を夜間歩いて横に蜘蛛の糸が張っていることが多い。
これラッキーである。雨はない。逆にこの蜘蛛の糸に出会わないときは、急がねばならない。かならず雨になる。
あらゆる身辺の情報・・
そして地図と現在位置。
ときには歩数を数えながら分岐点を探ることもしばしばである。
それでも、夜間登山で一番困るのは、どんな小さな沢筋であれ、90度に折れ曲がる沢の渡渉である。そのわたった道が、50Cmも上がっていれば見ることが困難になる。そこで発揮されるのが経験に裏打ちされた「勘」である。
とはいえ、現実は、沢の横を直進で歩いてきて、そのまま行くと・・道が狭くなり前が藪・・そこで慌てず引き返して沢の対岸を別の照明で照らして登山道捜索・・という手順になる。
これが、50m・100mのトラバースとなるとお手上げのケースも出てくる。
そんなとき、腰を落ち着けてザックをおろしコンロで・・
ふふふ・・山珈琲である。
わたしの山レコでいうと・・唐松下りでの山珈琲、槍ヶ岳下山で雪渓の下を見てからの山珈琲、西穂高登山道崖崩れでの藪漕ぎ山珈琲、白出沢トラバースのルートロス山珈琲と、枚挙に暇ない(^^;
よく問われる・・なぜ、夜間にそう落ち着いていられるのか?と・・
この答えは、あなた自身が夜間に目標を持って歩くことであり、夜間登山を経験することである。
夜間登山の最大のメリット・・
これは決して暗闇へのスタートではないということ。
メンタル的には、夜明けへのスタートである。
厳冬期であれ、夏場であれ、これ駄目!と思えば・・寝ちゃえ、寝ちゃえで幕営もしくはビバーク。
わたしは、さなぎになります(笑
明るくなれば昼間の12時間をかけて道を探せばいいのだから・・
そんなお気楽珈琲なんです
実際、あわてても仕方ないです。わたしの日帰り装備は、間違いなく三日は充分生存できます。となると大事なことは「動かないこと」ですね。
ヘッデンの明かりで、ミルを回しながら漂う珈琲の薫り。
ジェットボイルでボコボコに沸かしたお湯で味わう挽きたて焙煎豆の旨さ。
その薫りの想い出は生まれ育った家であり一人で通いつめた喫茶専門店である。
懐かしさの薫りの中で思うこと・・
「さて・・この状況・・どうすべぇか」(札幌・旭川に三年いました)
でわでわ
白出沢の山行よりミルを持参してます。それまでは、モンカフェでしたね
写真のビンは最高級ブルーマウンテン(^^v
uedaさん、こんにちは
珈琲50円はさすがというか古いですね。私の記憶で私鉄の駅の瓶のコーヒー牛乳が1本50円だったか80円だったかです。喫茶店の珈琲は250円とかだったような?高い所だと300円で今とあんまり変わらなかったような?私の方が若いということですね
是非、次回はコピ・ルアクを試してください。
今回の日記は良かったですね。
でも、基本的に夜間行動は私は反対です。少しでも工夫して明るいときに行動できるようにして欲しいのが私の気持ちです。
はぁ?
コピ・ルアクって・・ジャコウネコのフンでしょ??
おいしいらしいですが・・
一日半でアルプスを楽しむ。しかも日曜日18時には大阪着なんですから(^^;
山はゆったり日程をとってやりたいもんです。
ふふふ・・ヒマラヤのように周辺トレッキングを楽しむようにすればいいかもね(^^v
いま、ぼちぼち本当に夜間からの脱却を考えてます。
視察登山をしたうえで早朝出発、ピークハント登山をする二段構えです。
ふふふ・・近畿で遊んでもいいんですがね。
でわでわ
うーさん、こんばんはー
アルガも珈琲大好きです
上司も珈琲好きなので、毎日豆をひいてコーヒーいれてます
山でもバネットでいれるけど、まだミルまでは持ってないんですよね
ミルほしいなー。
やっぱりひきたての香りっていいですよね
でわでわ
やっほやっほやっほー!
こんばんみ。uedayasujiさん。
こちらは槍ヶ岳を中止としました。私の都合です。
どこかで必ず!と考えています。
家庭内のバランスが不安定になったためです。
今回は子供と伊吹山でも登って日帰りで戻り、子供と御座白浜でも行って遊ぼうと思ってます。
自分だけ遊ぶのはいけませんね。反省
山にコーヒーを持って行きますがなかなか飲もうとは思いませんね、結局飲んだことが無いです。つまり、それだけリラックスすることができないのです。uedayasujiさんや、murrenさんのような「ごーいんぐまいうぇい」こんな山登りをやてみたいものです。それには技術が要るんですよね。頑張ります。
アルガちゃんこんばんわ
ふふふ・・珈琲の薫りを楽しむとなるとミルですね
ミルでとなると・・焙煎の仕方までこだわってしまいます。いろいろ試して珈琲豆の専門店の主人と仲良くなって・・と、この世界もなかなか奥深いですね。
ゆるりと景色を眺めながらじっくり楽しんでみたいものです。 でわでわ
goriraさん、こんばんわ
家庭・・大事ですね。
やはり、そこがうまく行かないと楽しめませんね。
ミューレンさんはともかく、わたしはさほどに技術など持ち合わせてませんよ(#・・)
ただ、入山できる日にちが欲しいですね。
しばらくは近畿から出られません。
嫁 「4時に帰って何様や思ってるんや!」
わたし「ごめん・・そんな偉そうに言うおまえは何様や」
嫁 「わたしは、奥様じゃぁ!!」
やっぱり・・勝てませんなぁ
でわでわ
お山で飲むCoffeeって…インスタントでもとっても美味しくカンジるんですが…ほっ本格的
実は私、30歳過ぎるまでCoffee 飲めなかったんです
ueda さんのオリジナルブレンドもあるですか?
権現小屋のCoffee めっちゃおいしかったなぁ〜
また行きたいなぁ…Coffee 目的山行もありかもかも…(≧∇≦)
コーヒーはさほど好きでも嫌いでもないですが、山で「これ・・どうしよ(◎-◎;)!!」
って時に落ち着くには、あの香りは良いのかもしれませんね。
ミルってなんですか・・?
プリプリお姉さん、おはよっす!!
珈琲の苦味をわかるには・・ふふふ・・年齢が必要かも
わたしのオリジナルブレンドは超苦いので不評です
ほぼ100%のブルーマウンテンを愛用してます。
倶楽部登山でふるまいますかね(砂糖・ミルク用意しなければ・・)
では、お山でお茶会を
でわでわ
DSAさん、おはよっす
ミルは、焙煎された珈琲豆をすりつぶす機械です。
写真の左、はずしているカップにすりつぶした珈琲豆が入ってます。取っ手を回してがりがりと珈琲豆をつぶすと珈琲の薫りがします。
珈琲豆で保存すると薫りが抜けにくいです。
ブラックで楽しめるようになると珈琲の味がわかります
ふふふ・・本当はカフェインで興奮するのでしょうが、なぜ落ち着くのですかね
眠気覚ましにもいいですね
でわでわ
うけけ
お山で…ひきたてCoffee
私、Coffee デビュー遅いわりにはブラックしか飲めません…。カフェイン、Coffee よか、紅茶の方が強いみたいで(私には) 紅茶を飲むと眠れない…(^_^;) */
ふふふ・・マスターueda、喫茶「穂高」開店ですな
それこそ北アルプス天然水を用意しなくっちゃ
お任せあれ
でわでわ
紅葉のもとでの珈琲もいいかもね
コーヒーは最高ですね
・・・・八ヶ岳のしらびそ小屋・・・薪ストーブの香りと窓から見る天狗岳、リスが遊び
ブルマン
道迷い・・・「明日は仕事だから」という現実問題に焦り、先を急ぐ・・これが最悪命を落とすってことですかね^^ アマゾンから見ると狭い日本の小さい山の中。3日もあれば人と出会うかな
sanngopapaさんこんちわ
昼間の山行での道迷いは怖いですね・・だって、夕方迎えると条件が悪くなるでしょ?きっと、だから動くんでようね。
夜間の道迷いは、動かずに・・食う・寝る・遊ぶ(どっかのCM]ですね)
ふふふ・・動かなければ夜明けで100%解決します。
そんな時の遊び道具が、ミルと珈琲・・
明るくなって前がわからないと戻る!でしょうね。
元々夜間は慎重に歩いているので余程のことがないかぎり大丈夫だと思うのですが・・
いづれにせよ、慌てないことでしょうね
でわでわ
うーさん
ミルで挽いた本格的な珈琲いいですねー
奥穂でのレコ楽しみにしてたんですが
こちらで見れて良かったですん
珈琲ブラック大好き
美味しそうーーー
ぜひ喫茶『穂高』開店に伺いたいですーーん
でわでわ
ふふふ・・ガスガスの奥穂高でしたので登頂はまたの機会に
山での珈琲はやっぱおいしいですね。
とくに白出沢の沢水・・北アルプス天然水!!
最高でした。
倶楽部登山は沢水のおいしいところ!!ですな
でわでわ
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