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油断・・この語源は諸説ある
涅槃経の話とかあるのだが・・
山をやるものにとっては、夜に油が切れて(断って)敵に襲われてはたいへんなことになる、という説に説得力を感じる。
夜間登山でヘッデンの電池が切れて予備電池がない!油断大敵!
ふふふ・・なんとなく字面(じずら)が似合っていいかもね(笑
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わたしの登山は、夕方に登山口到着でヘッデン装備しながら夕日の中を意気揚々と進むのであるが・・
もちろんのこと、地図・コンパス・高度計+GPSの過重装備である(笑
山の暗闇は深い・・夏の雑木林では生い茂った葉が星空を隠す。
その点で言えば、積雪のルートでは星明り、月明かりが雪面に反射しているのだが、ヘッデンの灯りが強力になればなるほどに目は灯りの範囲しか認識しない・・
足元前方一メートルの情報で進むときは、ことほどに慎重である。
とくに怪しい分岐点などになると立ち止まり手に照明をもっての確認作業になる。
この夜間歩きでもっとも難しいのは、沢筋にそって歩いていて、直角に渡渉して道が続くようなところである。
沢筋に歩みながら、いきなりの藪とかなら分かるのだが、大体においてうっすらと踏み跡が続いているようなところが多い。
すると、例えば右直角が正規ルートでもヘッデンの灯りは直進方向だけに、見逃して歩み続け・・果ては岩か、雑木林、藪になって初めて間違いに気づく。
この場合は、もちろん素直にUターンして道を探索することになる。
こんなシュチュエーションで、道を発見できなくてビバークを余儀なくされたこともしばしばで、朝の明るさでは、なんでもないわき道を発見することになる。
つまり、夜間の歩きは、さほどかように慎重でありルート図の右折れののち200mで左折コーナーなどと調べつくしている。
その慎重さゆえか迷っても大事にはならないものである
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さて、先だっての大チョンボ・・角兵衛沢の出だし・・
今になっても悔やまれる判断だった・・
夜中に渡渉して50mほど直進でケルン発見
その周囲には幕営あとが、数箇所・・整地されたそのひとつを、自分の幕営場所にと考えて・・沢おろしの風を考慮して渡渉方向に入り口をセットして設営!
ここまでは問題なし
問題は日の出・・朝の3時半から起きて朝食をとりのそのそとテントを出る・・
ケルン方向には戸台川(夜に渡ってきた川)・・
その川左手に小さな林があって、さらに左手に沢(これがゆったりとカーブした戸台川だったのですね・・
パッと見は、戸台川に山から合流している沢と思えたのですが・・
もし、これが夜なら・・間違いなくコンパスと地図とガーミンで、鋸岳方向をしっかりと確認した上で、ヘッデンのあかり1m範囲で登山口を探索したはず・・
痛恨の油断であり、登山でも世間でも大敵とされる行為である。
ベテランと言われる大先輩たちの遭難・・
同じ目線で考えることはできないにしても、こういったふとした油断がつきまとっていたのかもしれないですね。
地図もコンパスもGPSまで装備していて使わなかったことが悔やまれます!
油断大敵・・心したいものです
でわでわ

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