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写真二枚目 砂防ダム周辺でも伏流水があらわれず・・息を潜める怖さ
写真三枚目 穏やかに見える下流への流れ・・これにだまされてキャンプすることなかれ!!
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ここしばらく南アルプスは、戸台川周辺に魅せられている。
戸台川登山口の様子は、北アルプス新穂高の蒲田川の水量とはまったく違う。
角兵衛沢渡渉場所における豊富な水量を思うと、下流では覆水として地下を流れているようだ。
前回の大雨でも駐車場からの第一・第二・第三、第四砂防ダムにおける水量は渇水時と変わりなかった。
新穂高における降水時の白出し沢、滝谷、南沢を知る者にとっては、10月5日の大雨にもかかわらず水量が増えないことが信じられず、非常に不可解な川筋に首をかしげた。
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北アルプス、とくに新穂高右俣林道を遡行する者は、大雨になると足止めを覚悟してしかるべき・・
この禁を犯して渡渉して幾人の尊い命が流れ去ったことか・・
急な北アの沢では増水も見る見る間であるが、水が引くのも早い。
雨がやんでひと寝入りしていれば、通常の水量に戻ってしまう。
まさしく果報は寝て待て・・である
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さて、この戸台川・・
この河川敷の下には魔物がいるのかもしれない。
実際に、わたしが幕営したケルンの渡渉は、2mほどの支流と5mほどの本流を渡る。
支流はともかく、本流はそれなりの水量で身体こそ持っていかれることは無いにしろ、はまれば場所によっては膝小僧あたりまでありそうだった。
それが、ザァーザァーと白波さえ見せて流れる水量である。
それが角兵衛出合から下流砂防ダム手前では静かな流れとなり、その水がいつしか消えさる。
砂防ダムの結界ぎりぎりまでは小石で埋まり、河原を行くものが渡渉に困ることは無い。
このダムを越えるとさらに石の河原と細い川筋・・
第三ダムあたりからは、さすがに水量を見せるがそれもつかの間で、第四ダムを越えたあたりから川が復活して豊富な流れをみせゆったりと流れる。
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わたしは角兵衛沢のコル頂上で大雨に遭遇した。
瞬間、渡渉を心配し帰れないかもと覚悟しながらもここ数週間の雨のないことを思い出していた。
山の保水能力・・前回のこの山の歩きでコケが乾燥して山が飢えていた。
して今回の山・・大雨といえども山道にミズタマリがない。
岩に張り付いたコケは、滑るものの本来の保水した姿でなかった。
下山を開始して歩いた山道も空が暗くなるほどの瞬間の豪雨でも水たまりのひとつもないし、山道に水が流れることもなかった。
それでも北アを歩いた経験から、戸台川の増水を心配し渡渉の是非を想った。
その思いはテントの撤収を早めて食事をとることなく下流への行動を急がせることになる。
実際は、杞憂に終わった増水であるが・・待てよ?
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間違いなくケルン付近の戸台川は荒れ模様で靴を濡らせて渡ったのである。
ところが第三砂防ダムあたりでは、いつもと変わらぬ水の無い河原だった。
これは・・非常に危険な状態なのかもしれない。
河原の石ころの下の伏流水は増大して、うなり声をあげるトラの様相だろう
ひとたび河原に水が現れるようなことがあれば、川幅が大きくダムの結界を越えて流れる凶暴さをむき出しにするに違いない・・と・・思うのだが(^^;
ここは素人だけに確信あれど、確証はないのが残念です。
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山・・もしも危険を事前に感知できる者がいるとすれば、それはその山の空気、気分を伺いながら普段からその山肌に取り付いている者だろう・・
いかがなものだろうか?
山岳会をなかだちにして、山を行く者の感覚を伝えられることができないものでしょうかね・・
何かおかしい・・この微妙な感覚を動物的感覚とあざ笑うこと無かれ。
動物が危険を察知して先に逃げ出すのは大地震で実証済み。
この山の鹿がいなくなった・・イノシシが・・小動物が・・匂いが・・
大地震で「マナズ」を検証するのであるなら、幾度も同じ山を行く者の言葉に耳を傾けてもいいとは思うのだが・・
台風で、避難勧告数百万人・・
ステレオタイプの行政・・これ、いかに評価すべきか
でわでわ

いつもながら筆が迷走・・ご容赦

鋸岳から少し離れただけの甲斐駒は山全体が花崗岩。真っ白で山頂は花崗岩が砕けた細かい砂地ですね。
ところが鋸岳は全く違う。石は赤茶色でおそらく鉄分たっぷりの岩ですね。この岩はあまり細かくは砕けないようで角兵衛沢もゴロゴロした小岩のような石ばかりでした。
細かく砂のように砕けてしまえば堆積して「目詰まり状態」にもなるのでしょうが、あのように大きめのゴロ石だととてもそうならない。あの上に雨が降っても「ザル」な状態でしょう。
しかし、いったん地中に染み込んだ水もどこかで地上に顔を出さざるを得ません。その場所が怖いですね。また、そのタイムラグはどのくらいなのか?
富士山には川というものがまったくなく、降った雨はすべて火山灰の地中に染み込んで山麓で湧水となって出てきます。その間数年とも数十年とも。
したがって今年は雨が多かったから湧水も多いなどと直結しないのです。
うかがい知れない地中の様子。動物のように耳を澄ませて、その怖れを感ずるべきですね。
おはようございます
pasocomさんの権現岳紀行・・刺激的でした
山を訪れた者に、山を知る者がしっかり確証をもって解説するさまが・・
とても・・ナイスジョブ
戸台川は二回目です。
でも、いつもの山との比較をすると、見えてくるものもありますね。
誰もいない山も素敵ですが・・ぞろぞろの山での人の触れ合いも悪くはないですね(笑
人は贅沢なものだと思います。
結局、さまざまなシュチュエーションを望むのでしょうね
とのあれ山が安全なように発信すべき情報は、発信しておきたいものですね
でわでわ
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