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今年も山岳事故の悲報が相次いだ。
救助要請を出した数となると、どれほどの数になるのであろうか。
山を歩くものとして心しなければ・・
「雪山に登る気がしれない」などとよく聞く。
さすがに面と向かって言うのは嫁ぐらいである
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あたりまえの話であるが、「山に登った」と言えるのは下山した「いま」があるからだ。
青春時代に山岳部に同行していたときは、OBから「家に帰るまでが登山だ。自宅から無事下山の電話をかけてこい!」などと下山後にくどいように言われた。
いま思えば有難い話だったとつくづく思う・・
いまは宮崎に住むそのOBは「帰る自信のあるところまでだ」と言い
「そこがいまのお前の山頂だ」と教えてくれた
いま思えば、岩登りの技術らしきことを教わった記憶はない(苦笑
が、アイゼン歩行や滑落停止、簡単なロープワークはくどいほど教えられた。
もちろん、オブザーバーの歩荷担当だからベースキャンプの留守番専門だったが、そんなわたしだからOBは口うるさく安全について教えてくれたのかもしれない。
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雪山のシーズン終盤
ある意味では厳冬期よりも粗目雪(ざらめゆき)、水雪に歩行が困難になる。
ずるずると岩と雪の間に、もぐりこむようにトラバースで堕ちかけたのは、昨年五月の八ヶ岳尾根筋、横岳から地蔵へのルートだった。
鎖にかけたシュリンゲがビレィしてくれて事なきを得た。
しっかりした雪のある厳冬期であるなら何てことないトラバースに汗した。
安全第一・・
ふふふ・・雪山に足をいれないことが一番なんでしょうね

まして単独行、それに輪をかけた夜間歩き・・とんでもない話ですね

でも8000m峰登頂は夜間下山覚悟の一歩踏み出すごとに薄れる意識と戦う、酸素のない環境で、遺体を目印にしたルートを歩く非常識極まりない登山です。
超危険で人の踏み入ることのできない環境にはいって、テッペン獲る!
常人のなせることではないだけに、そんな疑似体験を求めてしまうのかもしれないですね。
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企業における安全第一について
「安全第一(Safety First)」は、米国で誕生した「安全を何よりも重要に考える」という意味の標語(スローガン)である。
1900 年代初頭、米国内では、不景気のあおりを受け多くの企業は「生産第一、品質第二、安全第三」という経営方針をかかげていた。
当時、世界有数の規模を誇っていた製鉄会社、USスチールの社長であったエルバート・ヘンリー・ゲーリーは、「安全第一、品質第二、生産第三」とした。この方針が実行されると、労働災害はたちまち減少した。
さらに、上向いた景気の波に乗って、品質・生産も向上した。
彼の「安全第一」という標語は、米国全土に、やがて世界中に広まったという。
以上、安全第一という言葉の簡単な歴史である
東京海上日動リスクコンサルティング(株)経営リスクグループ、セイフティコンサルタント 河野 正雄氏の引用なのだが、面白い例も披露している。
たとえば、安全第一で炎天下の野球の練習を一切しないとしよう。
選手は、熱中症になることもなく安全であるが、炎天下の試合に臨むことになれば、そこにはらむ危険性は増大し、かつチーム本来の目的である「勝利」することは難しくなる。
さらに組織論でいうと・・
トップが安全第一を強調しすぎると、中間管理職は安全第一の実態を現場に求めるあまりに安全にみせかけた安全な職場環境になってしまい、現場が安全であると信じるあまりに、危険な要素が放置される。
安全管理にあたっては、「安全第一」には危険性を伴うことにも想いを致し、経営方針が現場の安全活動に直結するように、きめ細かい指導を行う必要があるようだ。
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登山に危険は伴う・・
山をあるくものならすべての人が分かっているはずです
安全第一を確実にじっこうするには「人間学」を学ぶ必要がありそうですね
でわでわ

まずは、自分が安全に夜の雪山を歩いてみたいものです

この間、東北津波の被災者のルポを見ましたが、高い防潮堤がある地域に限って人々は「あの防潮堤があるから大丈夫。」と安心して避難せず、亡くなった方が多かったそうです。
「安全」のつもりの設備が死者を増やしてしまったとは、なんという皮肉でしょう。
いつも思うのですが、「他人が安全だというから大丈夫」ではなく、自分の頭で考えないといけないですね。
チュニジアの事件でも外務省は渡航禁止はしていなかった、ということですが、このご時世でイスラム勢力の強い地域に観光に行くなど、私ならビビってできませんが・・・。
pasocomさん、こんちわ〜
素敵なレコでしたね
何が安全でどこが危険を伴うのか・・それこそ自分で判断して行動する癖がひつようですね
チェジニア「地中海クルーズ」・・このフレーズに危険の香りがしないのが怖いですね
槍ヶ岳日帰りには、危険臭がプンプン・・でも、京都ポンポン山日帰りでの遭難騒ぎ・・
やはり人間と言うものは難しいですね
でわでわ
uedaさん、こんにちは。
「安全第一」ですか、企業の中でも各職場にスロ−ガンに掲げているところもありますね。
中には「安全は何よりも優先する・・」もありますが、ある面ではそれが弊害となり逆に事故を起こす事もあります。
安全の確保のためには、スロ−ガンよりは安全のための設備投資が重要では、と思いますね。
安全担当専属の社員を配置している企業もありますが、災害やヒャリハット等の発生数は減少しません。
家庭では包丁を使い料理しますが、企業の一部では「刃式カッタ−ナイフ」の使用を禁止しています。
人は包丁で指を切傷(創傷)する事もありますが、それにより学習します。
>登山に危険は伴う・・
*登山中での多少の怪我も、ある意味では学習になりますが、大きな事故だけは避けたいですね。
nonkibouさん、こんにちわ
わたし自身も、安全なはずの朝からの歩きで、とんでもない道間違いで川を遡行しました。
夜間だと絶対に間違えることのないルートです。
人間の怖さ・・視覚が錯覚しても昼の安全神話を信じて4Kmも間違いルートを信じて歩きました。
いみじくも間違いに気づいたのも明るさの中にある標識でした。
ったく・・安全を反省した一幕でした(^^;
>登山中での多少の怪我も、ある意味では学習に・・
うわぁお〜!?学習したくないです
交通事故と同じで、山岳事故もなくなることはないのでしょうね・・
でわでわ
自分にできること・・当事者にならないことでしょうね
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