|
何よりタイトルが良い。普通の人は畏れ多くてとてもこんなネーミングはできない。
興味深かったのは、アタックする直前、著者は必ず恐怖でおかしくなる。食べ物は喉を通らず、顔面蒼白で、会話もろくに出来なくなる。
ただ、それを著者はとても客観視している。恐怖を感じることを悪い事だと考えていない。
恐怖を恐怖として真正面から受け止めて、そのうちに身体がその恐怖を宥めすかしたと思えるところまで壁を見ながらお茶でも飲んでのんびりする。じっと待つ。そのうちにその壁の恐怖も和らいで来ると過去の経験則で知っている。
自分の気持とか精神が山と一体になったと思えたら歩き出す。
恐怖を感じない人より、恐怖をきちんと認識して受容出来る人の方が、良いパフォーマンスが出来ると言う。
緊張は悪いことではない。
比較的ビビりな自分としてはちょっと嬉しかったかな
クライマーなんていう人種は恐怖と無縁の存在なのかと思っていたが、実際の所はきちんと恐怖を感じている。当たり前の人間である。そういう事が知れたのがなかなか良かった
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する