この年6月にそれまでのリハビリ結果を試すため丹沢畦が丸 に登り、ダメージの残る心臓でもある程度なら登山に耐えることを確かめました。
そこで娘の希望もあり、夏山はまた槍ヶ岳に登ることにしました。
夜行バスを利用、新穂高温泉 から入山して鏡平経由双六小屋で1泊し、西鎌尾根から槍ヶ岳肩の小屋で1泊、南岳から横尾尾根を下って氷河公園経由、槍沢を上高地へ下山しました。
前年にダメージを受けた心臓にとってやはり3,000m級の登山はきつく、息も絶え絶えで槍にたどり着きました。
下山途中の横尾尾根上から本谷右股カールを下るパーティーを見つけ、私達もルートを変えたくなりましたが、自身の体力を考え思いとどまりました。
双六小屋への道中で、高齢の男性をサポートして登る家族のパーティーに会いました。
お爺さんを中心にして、息子達夫婦や孫達が一団となってゆっくりと双六小屋を目指していました。
先に到着した私達がチェックインを済ませ、外でくつろいでいるところへパーティが到着し、思わず拍手 で迎えてしまいました。
【余談】
前年に急性心筋梗塞からの生還を経験して、私の人生観は少し変化しました。
それまでは仕事とプライベート(家庭)のウェイトは5分5分でしたが、プライベート重視に変わり、それまで無関心だった同窓会などへも積極的に出席するようになりました。
「人生いつ何があるか分らないので、無沙汰の人には会えるうちに会っておこう」という姿勢です。
毎年暮れに訃報の葉書を受け取るようになり 、近年益々その思いを強くしています。
【写真1 鏡平】 【写真2 槍穂】 【写真3 氷河公園天狗池】
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