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私の子供時代は五月の節句が近づくと、庭に鯉のぼりを立てる家が沢山ありました。
しかし、我が家では立ててもらえず、よその家の鯉のぼりを羨ましく眺めていました。

当時の鯉のぼりは、丸太の柱を鳶職に頼んで建ててもらったようで、先端には矢車とロープを通した滑車が付いていて、施主宅では朝晩鯉を上げ下げしていました。
洗濯物と同じで雨が降ってきたら急いで取り込む必要があり、ロープが絡まって雨ざらし

そんな子供時代の記憶もあり、我が家では長男誕生時に実家から鯉のぼりを祝ってもらいました。
つなぎのアルミポールを伸ばし、ステーで固定した柱には、吹流しと3匹の鯉が繋げました。
五月の空に鯉が泳ぐ姿は、親の私の方が夢中になるくらい美しいものでした。
子供達も鯉のぼりが大好きで、下の娘が小学校高学年になるまで毎年欠かさず立てていました。
その後我が家の鯉のぼりは、長男の生まれた友人宅(ヨットメンバー)へ貰われて行きました。
眺めの良い丘の上の家へ鯉のぼり一式を持参し、庭に柱を立てて鯉を泳がせると、友人夫妻やご両親が大喜びしてくれました。
鯉のぼりの下、ピザとビールでご長男の初節句を祝った気持ちの良い一日でした。
そのご両親や友人も今は亡く、奥様からの年賀状で、お元気そうな近況とお子さん達の成人を知りました。

山小屋に泳ぐ「鯉のぼり」を直に目にすることはもう叶いませんが、記憶の中の「鯉のぼり」は、今でも鮮やかに泳いでいます。
【写真1,2,3 アルバムより】
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