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海の上は木陰など無く、特に小型のヨット(ディンギ)では、風が落ちるとひたすら風を待って直射日光に晒されることになります。
海水を掬って頭にかけたり、少しでもセールの日陰になるよう艇をヒール(傾ぎ)させたりしますが、かなりの苦行を強いられます。

順風の吹く海上でのセーリングは気持ちの良いものですが、夏の海は午後になると風が上がってくることが多く、遠くのハーバーへ遊びに行った帰りに沖で強風に吹かれ、白波の中を必死に帰港することもありました。

1970年代に友人と二人で真夏の沖合を対岸のハーバーへ向っていると、ウインドサーフィンが一艇走っていました。
風上から近づいてみると、デイパックを背負ったビキニのお姉さんが気持ちよさそうに帆走していました。

並走して「何処へ行くの?」と声をかけると「〇〇へ帰るの!」と返してくれました。
真夏の太陽の下、彼女の姿は美しく輝いており、友人と二人思わず「Bravo!」「You’re beautiful!」と感嘆しました。

ウインドサーフィンが普及し始めた時代で、沖合を女性が一人でセーリングするのは珍しく、後日仲間に話すと皆感心していました。
今思い出しても、夏の女神に出会ったような体験でした。

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