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「甲州」という品種は古くから山梨で栽培され、江戸にも送られていたようです。
以前は秋の一時期、私の住む町の果物屋にも並びましたが、近年は「巨峰」や「甲斐路」、最近は「シャインマスカット」などに代わられ、見かけなくなりました。
産地では生食用よりもワイン用として広く栽培されているようです。
小学生の頃、父親と秋の山梨へ水晶を採集に出かけ

薄暗い車内で売りに来た「笹子餅」を食べながら車窓に広がるブドウ畑を眺めていると、列車は当時の中央本線に存在した「スイッチバック」にさしかかり、鉄道好きの父親が仕組みを説明してくれました。

この時が私の「甲州」初体験で、それまで「デラウエア」しか食べたことのなかった私は、甘さは控えめでも房も粒も大きな「甲州」の虜になりました。
いつの頃か「甲州は種があり、種の周りは酸味が強いのでそのまま粒を種ごと飲み込むと良い」と地元の人に教わり、それから我が家ではそのように食しています。
今は洗練されたブドウが多品種販売されていますが、毎年一度は昔ながらの「甲州」を取り寄せています。

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