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私の徘徊してきた飲み屋街での浅い経験では、「いつも来る客でもありがた迷惑な客や、他のお客にとっては不快な客」も存在するように思います。
特に小さな居酒屋やスナックなどに集まる常連客の中に、勘違いした輩がいました。

たとえば、
・自分が常連客であることを、これ見よがしにアピールする。
・狭い店内で常連客同士で盛り上がり、一見の客が来ても無視する。
・店が満員で外に空きを待つ客がいても、なかなか席を立たない。
・カウンターの隅に腰を据え、店のママを独占しようとする。
・当然のように特別なサービスを期待する。
・等々
私の思うところ、常連さんとは店にとってありがたい存在なのは当然で、その店を愛し、他の客にも店の良さを味わってもらえるよう、さりげなく気配りする客だと思います。
また、常連さんや一見さんを分け隔て無く、同じようにサービスを提供するのが良い店だと思うし、「良い店には良い常連さんがついている」と感じます。
以前妻と京都で入った居酒屋では、コの字のカウンターに陣取った常連さん達が暖かく迎え入れてくれ、居心地の良いひと時を過ごせました。
話し変わって、常連と言える程ではありませんが、私が若いサラリーマン時代に出会い、以来数十年通ってきた都会のオアシスのような大衆居酒屋がありました。

この店が閉店した時には、白木のカウンターに染みこんだ数々の思い出が、店と共に失われてしまい、かなり落ち込みました。

店の閉店三日前に友人と訪れたのですが、午後三時頃なのに店は大賑わい、仕事を切り上げて来たらしいサラリーマンや中年女性のグループ、シニア達が店内のカウンターや小上がりで気持良く酔い、なかには帰り際仲居さんに花束を渡して涙ぐむ女性もいました。
皆、この店で培われた思い出に浸っている様子が見て取れました。
私達もいつもの酒とアテで程よく酔って適当に切り上げ、もう一軒はしごしてから再度店の前を通ると、席の空くのを待つ客が外まで溢れ、夜の路地は大変なことになっていました。

今思えば、これも人生における大きな別れ(喪失)のひとつだったのでしょう。

さて、山小屋の常連さんのありようについては、経験不足で語れませんが、まだ駆け出しの頃に何度も世話になった山小屋では、小屋主の回りを固めた常連さん達は皆とても親切でした。

【写真】懐かしいお品書き
拙文にコメントをいただき、ありがとうございます。
時々立ち寄る居酒屋は、私にとって仕事と家庭の狭間にある癒しの空間でした。
独りでぼーっと周りの会話に耳を傾けたり、友人と他愛のない話で和んだり、お品書きの変化に季節を感じたりしました。
お酒が飲めなくても店の雰囲気が気に入って通ってくる人もいました。
東北にお住いのロンさんのお近くにも良い居酒屋があると思います。
丹沢は神奈川に住む人なら四季を通じて目にする山です。
雪の止んだ翌日は、晴れた空に雪を纏った丹沢の山並みを眺めるために、通勤電車の山側によく乗りました。
最近の丹沢山行記録をUPすることは叶いませんが、過去の思い出はいくつか日記に記しています。よろしければご覧ください。
(2023/12/25, 2022/02/22、2022/02/18、2022/01/05、2021/12/09、2021/10/10、2021/09/17)
※日記の記載日付で山行の日付ではありません
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