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地蔵ヶ岳といえば賽の河原の地蔵が有名だが、その由来は古く江戸時代にさかのぼるらしい。
オベリスクを男性のシンボルになぞらえて子宝が授かるとの伝説が生まれ、地蔵菩薩信仰の起源は性交、堕胎に関係があることから地蔵ヶ岳というようになったそうである。
この山に登り祈願をかけ、子が授かれば「願はたし」と称して、高さ33ｃｍ位の石地蔵（子福地蔵）を持参して山頂に納めたのが、いつの時代からか祈願をこめて石地蔵を借りて来て、子が授かればお礼参りとして二体にして山に返す習慣になったものだそうです。
この石地蔵は戦前?には数百体あったというが、丁度リュックに入る手ごろな物だから心無き登山者のために持ち去られ、絶滅に瀕したそうである。
その後御地蔵さんを昔の姿に復元する運動が地元白鳳会、韮崎市観光課が中心になってになされ（昭和40年代）現在に至っているとようです。
ドンドコ沢の由来については以下のような記述がありました。
徳川時代の昔のこと、子福地蔵の加護を受けた婦人は必ず「願い返し」のため太鼓を打ち鳴らしてながら、この沢をさか登ったものだが、その太鼓の響きのドンドコと急流のひびきをとり、ドンドコ沢と命名されたのであるという。
以前から南御室小屋の「南」が気になっていたが、やはり以前には北御室小屋もあったそうで、現在の鳳凰小屋からドンドコ沢を少し下った所にあったようです。
他、鳳凰山の名前の由来とか、奈良田に深沢姓が多い理由（農鳥小屋の小屋番さんも深沢さん）など、歴史物は苦手なので、全部読んでいませんが興味深い内容でした。
出版元の[�衞�正堂書店]は山梨の書店で、南アルプス 両俣小屋の小屋番（星 美智子）さんによって書かれた『41人の嵐』と同様に図書館で蔵書しているのはおそらく山梨県立図書館だけだと思います。『41人の嵐』は両俣小屋で読めるそうです、販売もしていると聞きました。
heinaiさん おはようごいす
地藏の件は白州の方が実際新婚当時登り地藏を納めたと聞いてました。
オッサンもその地藏は何処へいったのか？不思議でしたので理由がわかりありがとうございます。
ドンドコや御室の件もなるほど〜と勉強になります。
Kazuhagiさん こんばんは
私は元々たくさんあったという事を知りませんでした、実際に子を授かったという事例も書かれていました。全体に堅苦しくない文調で親しみやすい印象でした。御室小屋の事はこの本ではじめて知りました。県立図書館の山梨県資料コーナーに常時配架されています。
検索する時は「地蔵ヶ岳」ではなく「地蔵が岳」で。
コメントありがとうございました。
南精進ヶ滝を見るため、山登り初めるきっかけとなったドンドコ沢。
面白い名前だなぁ、とずっと思っていましたが.そういう由来があったんですね。
どこまでも、どんどこ登って行くからかな?とか帰手に思っていましたが.太鼓のリズムだったんですね！
実に興味深いです。
sim_nnsさん こんばんは
山ではカタカナの名前って結構あるけど、私もドンドコとは不思議な名前だと思っていました。
南精進ヶ滝に対して、おとなり石空川の「精進ヶ滝」は「北」と付かないのも不思議ですね。
コメントありがとうございました。
それと、お地蔵さんを上げるようになった風習は信玄の父親の代からです。そのあたりは韮崎市の観光協会に問い合わせると分かります。当方は地蔵担ぎやドンドコ、御座石コースのメンテをしてます。細田兄弟とも仲よくさせてもらってます。
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