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西沢渓谷入口は甲武信ケ岳、雁坂峠、鶏冠山などへ登るために何度も訪れていますが、西沢渓谷の遊歩道を歩くのはずいぶん久しぶりでした。塩山駅からバスに乗ると、ほとんどの乗客は乾徳山登山口で降りてしまい西沢渓谷入口で降りたのは2名でした。それでも渓谷からトロッコ道に上がったトイレとベンチのある所は多くの人でにぎわっていました。
私が初めて西沢渓谷を訪れたのは小学生時代で、その時は七ツ釜五段の滝の上流にある不動滝の前左岸に不動小屋という営業小屋があってそこで食事をしました。山菜の天ぷらが印象に残っており、小屋の人(たぶん先代の主人)がその山菜についていちいち説明していたような覚えがあります。
今は痕跡を残すのみで不動小屋の名前は西沢渓谷入口にあるドライブイン不動小屋となっています。こちらで聞いたところ、かつて渓谷につけられた道も「西沢渓谷の開拓者」と言われた先代によるものだそうです。
以前ここで食事をした時、メニューに「おすすめです」と書かれていたので山菜そばを食べました、それが美味しかったので今回も山菜そばを注文しました。ここの山菜そばは一般的な山菜そば+何かの天ぷらが乗っています。注文してから揚げるので時間がかかりますが美味しいです。で、それが何の天ぷらなのか・・・店の方の話では「こんぶり」と聞き取れるのですがネットで調べるもヒットせず、「とんぶり」であろうはずもなく、ネットの情報からどうやら「根昆布の天ぷら」らしいです。このお店の名物は「よもぎ餅」だそうですが、「山菜そば」おススメです。
今回、西沢渓谷に行ったのは、かねてから破風山避難小屋の歴史について調べていて、このお店で何か情報が得られるかと思ったからですが「ずいぶん昔のことでわからん」と成果は無しでした。
こちらのお店、かつては一年中営業していたそうですが、現在冬は営業していません。そろそろ冬季の店じまいだろうか。
※ 西沢渓谷は観光用の遊歩道的な位置付けかと思いますが、毎年のように滑落死亡事故の記事を見ます、今回は雨で道が濡れていたこともあって結構緊張しました。行政も道の整備を行っていると思いますが、ちょっと追いついていない印象でした。観光地ですがそれなりの身支度で訪れていただきたいと思います。
写真左:ドライブイン不動小屋
写真中:不動滝と不動小屋の痕跡
写真右:七ツ釜五段の滝(山梨市のHPより)
後日追記:
その後、12月1日に再訪し「山菜そば」を注文。その時にお店の方に聞いたところ山菜そばに入っている天ぷらは、こんぶりでも根昆布でもなく「コンフリー」だそうです、現物も見せていただきました。
コンフリーがいかなる物かはネットで調べると・・・ですが、実害も無いようですし美味しいので私がお店の方に・・・・・・・・・ません。
heinaiさん、はじめまして。
昔の不動小屋のお話があったのにつられて出てきました。
私が初めて(元)不動小屋に泊まったのは、大学生をやっていた1970年代初頭でしたから、heinaiさんが小学生の頃にここで食事をされた時期とさほど遠くない時代だったように思います。まだ広瀬ダムの工事が始まっていない頃でした。
小屋の夕飯には、まさに山菜の天ぷらが出て、オヤジさん(先代)がそれを一点ずつ説明。その中にヨモギのてんぷらがあったのをはっきり記憶しています。
食事の後にオヤジさんが、東沢渓谷の「東のナメ」が紹介されているスポーツ紙を持ち出してきて、「これは自分が案内したものだ」と自慢げに話し、そして、もしここに行きたいという希望者がいたら明日案内するよ、という話になりました。
居合わせた宿泊客の内の物好きな5,6人が名乗り出て、即席の「東のナメ」ツアー一行が結成されました。翌日は、小屋でアルバイトをしている鶏冠山好きのオニイサンの案内で、小屋の近くから北西方向に伸びる山道を通って東沢渓谷に出、東のナメで遊んで、魚留の滝まで往復。その夜の小屋の宿泊料は免除だったような記憶があります。
後年、(元)不動小屋が撤去された後になって、この道を東沢渓谷側からたどったら、完璧な廃道になっていて苦労しましたが、今Googleマップの航空写真を見たら、まだ痕跡は残っているようでした。
そんなことを想い出して、感謝です。
conakryさん こんばんは
大人になってから西沢渓谷を訪れたのは2003年で家族5人で行きました、その時不動小屋が営業していないどころか全く無くなっていて驚きました。
興味深い話をありがとうございます、楽しく読ませていただきました。
懐かしいですね。
私が初めて東沢に入ったのは高校一年生の時です。
まだ出口の堰堤もなくほら貝の手前に三角形の橋があったのを覚えています。
石塔尾根を横断する道も覚えています。
その後、源頭部の大崩落で東沢避難小屋が跡形もなくなくなってしまったのと堰堤が一瞬で土石でいっぱいになったのには驚きました。
borav64mさん こんばんは
コメントありがとうございます、私は東沢には足を踏み入れたことはありませんが、興味深いお話です。
Kitanokinsanさん こんばんは
コメントありがとうございます、また遠路はるばる山梨にようこそです。甲武信ケ岳は名前はカッコイイのですが、西沢渓谷入口からの登路は眺望も少なくつらいですよね、お疲れさまでした。
heinaiさん こんばんは
私が沢をやりたいと思ったのはこの場所です。
ここは昔日帰り風呂をやっていた記憶があります。
中学生だった頃、登山好きの母親に連れていかされた西沢渓谷
東沢から帰ってきた女性単独者と母親が話をしていた記憶があります。
その女性がバスに乗る前に風呂に入ると言いそこで別れた覚えがあります。
中学生の小生にとってカッコいい
女性にはそんな言葉はつかいませんが、正直思いました。
東沢には遊歩道の形跡はあります。
現在の登坂道から一段下がった場所に岩をくりぬいた歩道を見ました。
これは偶然(笑)滑落して沢下に落ちた時発見しました。
そこをよじ登り復帰しましたが、その時は余裕がなくて撮影出来なく
泥だらけで這い上がりましたがね~
途中小屋跡もあり、繁栄した形跡は残っています。
メジャーになったのは岳の特集からでしょう
昔は誰にも会いませんでしたからね😆
Kazuhagiさん こんばんは
東沢は一般登山者の行く所ではないという認識で興味はありましたが行こうと思ったことはありませんでした。(すごく魚が釣れるという情報でもあれば行ったかもしれませんが)
田部重治や深田久弥などの古い書籍の記述を読むと興味をそそられますが、自身の技量を越えた領域と思っています。
コメントありがとうございました。
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