本書は一時期入手困難なプレミアム価格が付いた大人の絵本ですね。
数ある辻まことの著書の中で、最も装丁が良く、判も大きく色彩された絵もモノトーンの絵も栄えます。
辻 まこと(つじ まこと、1913年〈大正2年〉9月20日 - 1975年〈昭和50年〉12月19日)、本名辻一(つじまこと)は、日本の詩人、画家である。山岳、スキーなどをテーマとした画文や文明批評的なイラストで知られる。日本におけるダダイスムの中心的人物で餓死した辻潤と、婦人解放運動家で甘粕事件で大杉栄とともに殺害された伊藤野枝を両親にもつ。
1975年、首吊り自殺を遂げた。
この本は一昔前の山の紀行文と独特の絵が続き、何ともいえない雰囲気があります。
山の紀行文なのでしょうが、文章はほとんど詩です。
高価な本なので折れ目や汚れを付けないように恐る恐る読みました。
内容は素朴な山村風景が浮かぶ文体です。
・・・だすけ!という新潟弁が出てくる件は懐かしく思えました。
特にこの「山で一泊」は最高です。
高校生の頃は「山と渓谷」などに秀山荘の広告にカットを描いていて、私はそれをまねて部員募集のポスターを作ったらたくさん部員が集まりました。
私はこんなもったいないこともしてしまいました。
https://www.yamareco.com/modules/diary/93584-detail-240984
「山からの絵本」も一度読んでみたくなりました。
昨年自宅マンションをリフォームしたときに大雪山を描いた田辺三重松の油絵を泣く泣く処分しました。
家族の理解が得られずピクチャーレールを設定できなかったからです。
断捨離とまではいきませんが山の本やJAZZの本はじめ大好きだった拘りの所有物を少しずつ減らしている毎日です。「山で一泊」も売りに出しました。
心の中で鑑賞していきます。
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