以前にも幻覚を見たことを日記にも書いたが、自分は幽霊のようなものは信じていない。山の中で声も掛けずにそっと通り過ぎたら、西丸震哉氏から幽霊扱いされた経験も過去の日記に書いた。感覚器官によるものは証拠が残らない。ただ一度だけどうしても説明不能の現象に遭遇した。
日時ははっきり憶えていないが、1990年前後の夏のことである。場所は北アルプスの山小屋。迷惑がかかるかもしれないので実名は出さない。小屋に着くと2階の部屋に案内された。他に宿泊客はいなかった。ここは泊まらずに通過する人がほとんどで、北アルプスの山小屋としては注目度の低い存在であった。たぶん今でもそうであろう。
夕食前に同行者2人と車座になって部屋で歓談していた。すると突然ゴボゴボという音がして、壁に立て掛けていた同行者の水筒の蓋から、水が溢れてきた。蓋を上にして立てたままだから、倒れてこぼれた訳ではない。まるで沸騰した水が吹きこぼれるかのようにである。急いで水筒を掴んで、窓から手を伸ばして外に出し、蓋をしっかりと締めようとした。不思議な事に蓋はしっかりと閉まっていた。その水筒本体はアルミ製でプラスチックのスクリューキャップが付いたものである。登山用というよりはハイキング用といった方が分かりやすいか。そのうちに水の溢れるのは止まった。水筒をカバーしていた綿帆布はビショビショに濡れているから、水が溢れたのは確かである。
変だなあと思っていたら、今度は部屋の中から、同行者らの「あぁー」という驚いた声が聞こえてきた。振り返って見ると、車座の中央にあったカップの周囲に、水溜まりが拡がりつつあった。急いでカップを取り上げてみると、割れている様子は無いし、その時には水も漏れていなかった。中にはまだ水が半分位残っていた。カップのあった場所には水溜りができている。ステンレス製のカップなので、急に割れるとは考えられないし、実際割れてもいない。同行者の一人はカップの把っ手のついている所から、水が噴き出しているのを見たという。把っ手は溶接されているので漏れようがない。
なんともいえない雰囲気が3人の間に漂った。同行者達を安心させるため「気圧の関係ですかね?」と言ってみたが、誰もそんな説明では納得できなかった。勿論、言った自分も納得できるわけがない。結局それ以降は何事も起こらず、あえて話題にもせず朝を迎えた。小屋の人にはそういうことがあったことは話さなかった。どう考えてもあり得ない話だし、そんな話をしたら、おかしなヤツだと思われるだけと考えたからである。
この現象はその場にいた三人で目撃している。水は明らかに漏れるはずがない所から漏れ出している。どう考えても説明がつかない。音がした、声が聞こえたとか、見えてたものが消えたといった怪談噺ではない。水筒から溢れる水は私の手を濡らしたし、畳の上に広がった水を皆で拭き取ったのである。今でもその状況を憶えているが、同様の経験をしたことは今のところ無い。
こんばんわ〜〜〜
ふふふ・・山ってあるんですよね〜(怖!
不可解な出来事・・
ああ!やだやだ!!
って言いながら夜中に歩いても怖くないのは・・
わたしって鈍感なのかしら(大笑
でわでわ
ウエダさん、コメントありがとうございます。
不可解な出来事は山より都会の方がよほどありそうですが。
でも山で体験するとなんか神秘的ですね。
こういうことに関しては鈍感な方が良いかも、ですね。
ankotaさんこんばんはです。
いや〜貴重な体験をされましたね。えてして理由が判らない事象は怪奇現象と思われても仕方がないですよね。
昔は日食や月食は不吉な現象として捉えら、最近ではUMAとして「スカイフィッシュ」なんて騒がれましたが、理由が判ると・・・・でした。
つまりその日はたまたまその山小屋の部屋で水が突如動き出す何かの力が働いたと思われます。もしかしたら先人が電気を発見した時と同じ様に、何かの波動エネルギーの一旦を見て体験したのかも知れません。電子レンジで水が沸騰するのと同様に、水を熱くせず沸騰と同じ状態にする未知なる波動かも、これは凄い体験したのかも知れませんので、一つ今後の発展の為にこれをきっかけに研究をしてみては如何でしょうか?
キンタクンテさん、コメントありがとうございます。
どうして液体が金属を通ったのか、あるいはしっかりと閉まった蓋を通ったのかが不思議でたまりません。本当に水筒の方はゴボゴボ、ジャバジャバ、という具合で勢いがありました。ゆっくりとジワジワ漏れたというものではなかったです。どんな作用が働いたのか興味がありますが、研究するにしても手掛かりがないですね。その場所でしか起きない現象なら、その山小屋に住んでみるしかないですね。でも山小屋の人が体験していたかもしれないですね。あの時勇気をだして小屋の人に聞いてみればよかったです。
それはきっと、、、
xxxxxの仕業です!
山にはいるのかも。。。
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