|
|
|
大阪会場の大阪市立中央体育館「大会議室」に３００名が集いました。
第１部．都岳連救助隊長のお話
・遭難する人は、するべくして遭難する
・遭難する人の３条件(３つ揃えば、遭難へのレッドカーペットが敷かれたも同然)
�｜影函↓�登山計画書無、��おっさん
⇒ 私は�´�の２条件に該当。既に遭難予備軍か？！
・遭難しても、生きて帰ること。
たとえ無くなったとしても、行方不明にはなるな！
(行方不明が最悪！家族の人生が変わる。
会社は退職になり、収入も無くなる上に、生命保険金も下りず、
家族が確実に路頭に迷う。
登山計画書があれば、行方不明は避けられる。
登山計画書無しの行方不明者の捜索が最も費用がかさむ。
毎年、行方不明者が出るのが現状とのこと。)
・ヘリで広域を捜索する場合は、飛行経路に沿って、まずカメラで山の状況を
撮影し、持ち帰った画像情報を解析することで、遭難者の居場所を特定する。
⇒ 万一、遭難した場合は、上空から発見されやすいように、
見通しのある場所に目立つもの(レスキューシート等)を置いておくこと
第２部．田中陽希さん講演会
・アドベンチャーレーサーにとって地図は命よりも大事。
雪解け水の川(川幅：数十ｍ)を泳いで渡るときも、密林のヤブの上を泳ぐように
進むときにも、絶対に地図を無くさないようにジップロックで何重にも
ガードして持ち歩く。
・アドベンチャーレースでは、コース発表はレース前日。
事前に通知されないため、下見ができず、地図だけを頼りにコースを進む。
・「登山の際に、地図を持ち歩く人は手を上げて？」に対し、会場のほぼ半数しか
手が上がらなかったのは、ちょっと意外でした。
・ベテランは雪上の歩き方を見れば、雪に慣れているか一目で判る
(北海道出身の陽希さんは、１００名山一筆書きで初めてアイゼン登山を
経験したが、雪には慣れておりアイゼン歩行技術の習得は早かった)
・雪山では、尾根筋をコンパスで地図と照らしあわせて、現在位置を知る。
気象が急激に変化した場合は高度計は誤差が大きく、現在位置を
同定ミスする場合がある。
(雪山の経験はないが、これはなるほどと思った)
・雪渓では予め落石を予測し、上部にハイマツ帯があり落石のなさそうな道筋を
選んで歩く
・雪渓上の落石は音もなく落ちてくるので、眼で良く確認しながら歩く
・長いバリエーションルートを進む際は、事前にコースタイムが判らないため、
自分が進んだ時刻を地図上に記録しながら、到着予想時刻を修正していく
・岩木山の稜線で落ちた雷は、本当にやばかった！
陽希さんの後方５ｍで並走するカメラマンとの間に雷が落ちて、
カメラマンの体が、ヤブの中に飛ばされたため、それを見ていたディレクターは
本当に死んだと思ったらしい
・切れ落ちた崖っぷちでのミスは意外に少なく、難所を超え、ホッとした時
が一番危ない。四国で捻挫を経験したが、下山して登山口が見えたときに
足を踏み外して捻挫した。
・八ヶ岳での捻挫は、油断から来た。頂上までコースタイム１時間のみで下山後は
長いロードだけだからと、この日だけ足にテーピングを施さずに出発した。
結果的に、この時の捻挫が全体行程の遅れに繋がり、小さな判断ミスを
悔やむことになった。
・武奈ヶ岳では、山頂でもみくちゃにされた。山頂でのお出迎えの人が、
他のどの山より多かった。
⇒ 私が夕方、武奈ヶ岳山頂についた時には、既に誰もいなかった。事前に
武奈ヶ岳に来ることを知っていれば、坊村から登って待っていたのに(;_;)
・アドベンチャーレースの目標は、世界一。でも目的は、違う。
世界一は目標に過ぎず、挑戦することを通じて自分自身を成長させ、
更に自分が培ったことを、後に続く後輩に伝えていくことが目的。
・アドベンチャーレース３０年の歴史の中で、アジア勢は世界トップテンに
入ったことがなく、世界一への道のりは遠い。
当面の目標は、世界トップテンに入ること。
そのためには、チーム(４人１組)内の個人の力をもっと伸ばす必要がある。
まずはレース経験を積み、個人の能力を向上させた上で、互いに認め合える
実力を持つメンバーでチームを組む必要がある。
・すみませんではなく、ありがとうで感謝を伝えたい。
(海外レースで、日本人のように"Sorry"と言う外国人はいない。
みな"Thank you"で感謝の意を伝えている)
・200名山一筆書きでは、自分自身の成長を感じることができた。
100名山一筆書きの時は、大勢の人の(人によってバラバラの)声援を
受け止めきれず悩んだ時もあった。
(放送の中でも、葛藤して思わず「うぉー」っと吠える陽希さんの姿があった)
そのときに、自分の内面を変えていく必要性に気づき、一人ひとりへの
接し方を、心を込めて行うことを積み重ねることで、少しづつ変わることが
できた。そうすることで、心に余裕ができて、人によって様々な声援を、
受け止めることができるようになった。
・200名山一筆書きでは、その土地ごとの人との出会いが一番印象に残っている
講演時間の２時間半があっという間に過ぎた。本当に面白いお話をありがとうございました。生の陽希さんの声を聞いて、ますますファンになりました。アドベンチャーレース世界一を目指して、頑張ってくださいね。
写真１：サインをする陽希さん
写真２：講演中の陽希さん
写真３：グレートトラバース２ ゴール時の寄せ書き
メモってはったんですか？ 凄いよく分かります〜
コレ、読み返して…うんうん、そんなお話だったなあって思い返しています。
帰り、女子達並んで…
ツーショット写真、撮って貰いました♡ ふふふ♪
めちゃめちゃ面白い講演会に参加できてラッキーでした。
どこまでも前向きな陽希さんを見ると、応援したく
なりますね。
(メモはとっていませんが、せっかくの良いお話を
覚えている間に日記に残そうと思いました)
ツーショット写真は宝物ですね。
kickeyさん、こんばんは。
私この夏42になるようで。もう十分におっさんですね・・・届だけは出していますが遭難予備軍です、本人はあまり自覚してないので余計に気を付けねばですね。kickeyさんに教えて頂いた地図読みもとても役に立ってます、逆に無いと怖いくらいです、それくらい重要になってます。今度、上のコメントにもありますナラさんにも地図読みシェアしようと・・・世間は狭いものですね！？とても有用な情報をシェアして頂きありがとうございました。
akirasさん、こんばんは。
陽希さんは、バッテリーの持ちを考慮して、今でもガラケーを使い続けているそうです。トラブル発生時には、携帯電話は非常に重要な連絡手段となるので、スマホの場合は予備バッテリーも携行すべきと思いました。
陽希さんの講演の中で紹介されていたのですが、四国の山で、小さなスマホの画面ばかり見て山を歩く人がいて、話してみると、目的地とはぜんぜん違う方向に進んでいたらしく、すすむべき道筋を教えてあげたことがあったそうです。現在地確認には強力なツールとなるスマホGPSアプリも万能ではなく、画面が小さいがゆえに、俯瞰的に判断するには紙の地図が必要であるとのお話でした。
「１００名山一筆書き」の最初の一歩は、日本地図に全国の百名山をプロットして、おおまかに繋ぎ合わせることから始められたそうです。まず、全体の大きなイメージをつかんでから、詳細計画に落としこむ。
登山計画書も、まず全体行程を描いて、どこかに無理はないか？調子が悪くなったら、どこで山をエスケープするか？等を山行き前に事前にできるだけ検討して、イメージを作ってから歩くことが大事。そうすることで、何か予期せぬトラブル発生時にも、落ち着いて対処ができることに繋がると思いました。(山では、焦りは禁物)
ソロのおっさんの山歩きは危険！痛い事実を突かれました。(都岳連救助隊長さんは「そういう自分も、冬の雪山にソロでよく出かける。誰も付いて来てくれないからねぇ。」と笑って話していましたが...)
kickeyさん、こんばんは。
確かにGPSを使って見て思ったのがGPSは地図を点で捉えると感じたことでしょうか、点の情報量は多いけど行く先や来た道が分かりにくいからしょっちゅう見てしまう感じです。かたや地図読みは線や面で捉える感じでしょうか。行く先がよく見えますね、谷の深さや支尾根の分岐も見えやすいです。ただ地図だけだと特徴のない地形などは不安があります。今はGPS1:地図9位がちょうどかなと感じています。
山行計画はいつも盛ってしまいますが、逃げ道確保は必ずするようにしています、7月に予定しているバリゴヤ計画も、行者還小屋までは行けると思いますが、稲村からは多分クロモジ尾か観音峰に逃げそうですよ！ヘタしたら天川辻から大川口に逃げ出すかも！？こんな時こそkickeyさんがおられたら心強いんですけどね〜、いつか是非ご一緒して下さいね。
お二方↑、お知り合い？ですか？
会話からも、色々勉強になります。
講演会で、地図読みの説明…なるほど、と皆さん理解されてる事が…
私は全然理解できずに…結構スルーしていました
この日記、お気に入りに登録させて頂いて、1からスタートです〜
nara7さん、こんばんは。
お気に入り登録、ありがとうございます。(星が増えると、素直に嬉しいです)
akirasさんとは、双門友の仲です。
山と高原地図があれば、たいていの山に行けますが、そこから外れた所を歩くとなると国土地理院の1/25000地図を頼ることになります。そうなると地図読みの出番です。地図読みって聞くと、とっても面倒くさく思うかもしれません。でも実は面白いのです。山に行く直前は、地図をにらめっこして、よく等高線を追っかけてます。そうすることで、出だしの急坂を登って、稜線まで頑張れば、あとは気持よく歩けるだとか、3つ目のピークの直後に南に曲がるところに注意だとか、要所要所を事前に確認できます。
以前に歩いた道を、再び歩く場合、先の展開が予想できるので、余り疲れないのと同じように、事前にルートを地図上で辿って頭に入れておけば、それだけ疲れにくくなります。地図とお友達になれば、登山の楽しみがより拡がると思います。
道無き道を切り開くアドベンチャレースで活躍されている陽希さんは、より高いレベルで地図を活用されていて、なるほどと思う所がいくつかありましたよ。機会があれば、また講演会にも参加したいですね。
すごい詳しい説明、ありがとうございます！
よ〜くよ〜く分かりました。
地図読みが出来たら…
地図読みする楽しさ→先が読めて疲れにくい→予想が出来るので余裕が生まれる
山に行く前から地図見てアレコレ想像して楽しめて、安全も確保、遭難も避けられる
何もなしでGPSログだけだったら感じる事が出来ない…楽しさに、奥行きが出て
さらに山歩きが楽しくなるんですね〜
まずは、実践していかないと！です。ね…(地図読みイラスト図解？でも買って勉強します)
地図読みの良書を紹介します。
「入門講座 2万5000分の1地図の読み方」平塚 晶人(著)
私はこの本で、地図読みの面白さを知りました。本の中で雲ノ平の存在を初めて知り、実際に歩いてみて北アにハマりました。思い入れが深い本ですね。
ただ、本を読んだだけでは、感覚が判りません。あとは実践あるのみ。近くの慣れ親しんだ里山で(地図なしでも歩ける所で)、コンパス片手に地図と実際の地形を見比べながら歩くと、だんだん感覚が身についていくと思います。
アドバイス、誠に、ありがとうございます。‼
ホント、とっても嬉しいです。そして、心強いです。
早速オススメの本買いに行きます。
実践は地元の生駒山なら、隙間時間でも行けそうなので、練習してみます。
恥ずかしながら…初めてやるもんで…また何かあったら、質問させて下さい…(勝手なお願いです) (^-^)/
何度も失礼致しました。 special thanks です！
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する