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たまたま受講したセミナーで、聞いた言葉だ。
講師は、日本IBM出身の方で、人の目視検査精度を著しく向上させた方でした。人の眼には、物を詳細に見るための中央視の機能の他に、周辺視という能力が備わっていて、その考えを製造工程の品質検査に導入し、出荷検査の精度向上に役立てた、というお話でした。
人の眼の構造として、桿体細胞と錐体細胞があり、前者は、色と形を詳細に識別する、後者は、モノクローム(濃淡のみ)だが感度に優れる、とのこと。
フムフムと聞いていたが、なるほど、これは山でも使えるな。と気付きがあった。思いついたら、試してみないと気がすまない。計画を温めていたら、早速、六甲全山縦走路で試す機会があった。(これまで六甲全山縦走路は、飽きるほど歩いたので、夕暮れを迎えることの多い東縦走路では、進んだ先の光景がイメージとして思い浮かぶほど、頭に染み付いている)
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その日も、東縦走路の途中で日が落ちた。月の光もある。夜といっても都会の夜は、結構明るい。登山道は、人が歩いて落ち葉がなく白い砂地が覗いている。色の無い世界だが、白い色は光の反射率が高いので明るく、普通に歩くには問題無いレベル。縦走路は歩く人が多く、良く整備された道なので、ヘッデン無しでも普通に歩けた。
そのとき、1人の登山者を追い抜いた。暗闇から現れた、ヘッデンも付けずに暴走するハイカーにさぞかし驚いたことでしょう。
その人こそが、Kumainkobeさんだった。その日は、足のトラブルで東縦走路はスローダウンして宝塚を目指している最中でした。(本調子なら、私のスピードではとうてい追いつかない)。Kumainkobeさん、あのときは、驚かせてごめんなさい。
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人が進化する過程で、必要性がなくなり、太古の野生に暮らしていた頃に使っていた機能がまだ我々の眼に残されていることに、驚きます。
なお、本来は山は、ヘッデン装着で歩くべきです。
(あくまで遊びです。良い子の皆さんは、真似をしないでくださいね)
こんばんは。
そうそう、モノクロでヘッデンより凹凸がハッキリしますよね。
明かりのない樹林帯でも、日没後30分くらいは見えるんで、自分はいつもそうしていますよ。
yasponyoさん、毎度!
夕暮れ時、ヘッドライトが無くても、結構、歩けますね。
特にお空に満月が浮かんでいる時は、月明かりに照らされて歩けます。
「ムーンライトハイキング」もいいかも。
kickeyさん、こんばんわ。
ナイトハイクの時に強すぎるヘッデンをつけると、
目がそちらの光に奪われてかえって見にくいことがありますね。
月明かりがぼやっと足下を照らしている時は、
むしろライトがない方が、足元の印影が明確に見えて
歩きやすい場合が多いです。なるほど。。。ですね。(*´▽`*)
k-yamaneさん、こんばんは。
暗闇に目が慣れるで、30分ほどかかります。そうすれば、錐体細胞が使える状態になり、目の感度が上がります。ただ、強い光を受けると、暗視野から明視野に即、切り替わるので注意が必要です。(暗視野モードで歩く時は、強い光を避ける必要があります)
kickeyさん、
あの日の事は、よく覚えています。
その日、私は一人、捻挫と膝痛で足を引きづるように宝塚を目指していました。
日が暮れ、あたりが薄暗りから漆黒の闇に変わる頃でした。
ヘッデンをオンにして30分ほど歩いた頃、背後に人の足音が聞こえました。
ところが何度振り返っても誰もいない(明かりが見えない)。
足音はだんだん近づいて来て、息遣いまで聞こえてきました。
何度振り返っても、そこは闇....、これはもう、「また出たな」と思いました。
足音はさらに近づき、私に並ぶかという時、低い声で「今晩は〜」と。
飛び上がるほど驚きながらも、思わず挨拶し返しました。
声の主はスタスタと結構な早さで、何の迷いも見せずに、また暗闇に消えて行きました。見上げた空も真っ暗、月のない闇夜でした。
しばらくの間、いろいろ考えました。
きっと暗視ゴーグルを付けていたんだろうとか。
そうでも無ければ私は幽霊と会話してしまった事になります。
翌日レコをチェックしていたら、東六甲縦走路で私を追い抜いた方が一人。
早速、メッセージを送り確認したら、kickeyさんでした。
それまでも、いろいろとアドバイスを頂いていたヤマレコの先輩に、
そういう形で出会う事になろうとは思いもしませんでした。
メッセージで、暗順応の話を伺い、なるほどと思いました。
試してみると確かに結構見えます。
しかし実用となると私にはハードルが高いようです。
いくら整備された山道とはいえ、石や木の根だらけ、躊躇なく前に進む勇気がありません。眼鏡を外しただけで、足元が見えず捻挫するくらいですから。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
Kumainkobeさん、毎度!
私も、あの時のことは良く覚えています。なぜだか、脳裏にイメージが焼き付いているんですよね。
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前方にハイカー発見。こちらに気がついたのか?何度も振り返る。
ヘッデンの光に幻惑されないよう、目の周囲を手で覆って、追い越しにかかる。...
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突然、真っ暗闇から得体の知れないものが現れると、あの世のモノと間違いますよね。
記念すべきファーストコンタクトで、驚かせてすみませんでした。 反省!
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