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知識をどれほど蓄えても、悟りには至らない。西洋の哲学的アプローチによる頭でっかちの解釈では理性を磨くのみ。言葉の行間にこそ本質が隠されている。言葉では決して表せない世界なのだ。それを本当の意味で知るには体験が不可欠で、体験を通じて自身の知恵となる。だから密教という形で、今日まで脈々と受け継がれている。今更ながらにそのことに気がついた。
お釈迦様は、出家してありとあらゆる難行苦行を重ねて自身の体をいじめ抜き、時に死にそうになりながらも、聖者と出会い菩提樹の木の下で瞑想に入り、ついに悟りの彼岸に至る。修験の道は、お釈迦様の追体験の道でもある。
心の中を旅することは、危険を伴う。期せずして心に潜む魔境を開いてしまう可能性がある。潜在意識には、何が潜んでいるのか開けてみないと分からない。エゴの心で神と結びつくと、心を乗っ取られ催眠状態となって抜けられなくなる危険性もある。
正しく道をガイドしてもらうためのマスターと出会うことが重要である。光の根源を探し当てるまで、決して心のダークサイドに引き込まれてはいけないのだ。
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