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2023/3/4に右肩の脱臼をしました(肩の上部、凹んだ所が証拠)。
当時は下山中で、核心部を抜けた後、気も一時的に抜けた直後に起きました。
雪の上で左足を滑らせ、右手に持っていたピッケルを大きく振り回した事で、肩に大きな負担が掛かりました。”ボコん”と音がしたのを覚えています。
この瞬間、油断した事に深く後悔しました。
すぐに脱臼と思いましたが、脱臼の知識が無く、いろいろな態勢をとるも治せず。肉離れかもと思い始め下山開始。
その後1時間経つと痛み倍増、触ると感覚無しの状態で焦りました。下山最後の急登に差し掛かり、頭下げる態勢で右腕の力を抜いた瞬間に脱臼が治りました。
後々調べると、その態勢が一番楽に簡単に治せる方法だと知り偶然でした。
一般的に無理に治そうとすると、腱板断裂の促進、骨折にも繋がるという事で、無理に治そうとするのは良くないそうです。
でケガの具合ですが、土曜にケガをして近くの整形外科に行ったのは月曜夕方でした。通常、脱臼は自分で治せないらしく先生は脱臼じゃないかもと言いながら肩専門の先生を紹介頂き、専門医に掛かったのはケガをして4日後。そこでCTやMRIを撮り、三角巾を付ける生活が始まりました。
MRIの結果はすぐ出るようでしたが、先生の都合で脱臼の結果を言い渡されたのはケガをして13日後。そこで初めて脱臼判断。懸念の腱板断裂は無く良かったのですが、関節唇は剥がれた可能性があります。関節唇も腱板断裂も一般に手術以外で治らないとの事(色々調べたがやっぱり自然治癒は稀)。それが脱臼が癖になる理由です。
安静期間はケガをしてから4週間。
その間、ヤマレコに忘備録として残そうと考えましたが、テンションガタ落ちで全く書く気になれませんでした。
先日ようやく三角巾が取れ、この機に手術する相談をしましたが、MRIでも関節唇が剥がれたかは分からないとの事。
結論として、手術が無駄になる可能性と安静4週間で肩が固まっている事から、今からの手術はよりリハビリが難しくなるためお勧めされず。まずは経過観察となりました(なお、手術は腕が正常に上がらない可能性があるとの事)
今後は肩の不安定さが取れない、または反復性肩関節脱臼になったら手術でしょう。
ホッとしたような、心配が増えたような・・・まずは気持ちを切り替えてリハビリをスタート。しかし肩は思った以上に固まっており、肩は上がらないし力も入らない。想像もしなかった状況に空しさが停まりません。
今後も登山は続けますが、リスクを負ったかもしれない体で、より気を使った準備と行動が必要になりそうです

5月13日
この1ヶ月は可動範囲を広げる事に集中し、9割は元の可動域に戻ったが、まだ腕を横から上げるのがスムーズに出来ない。普通にしてても時々関節唇部分が痛む。やっぱり壊れてるのかな〜と心配になる。
医者に進捗を聞くと「順調ではないね」と言われてしまうし。
そんな状況でも、昨日、病院から右肩に力を入れて行っても良いと許可をもらった。
予想より3週間も早い。早速、簡単な山でストックを使ったが、特に支障はない。
肩が治るか不安はあるが、とりあえず次ステップに入った事に喜びを感じた。
8月7日
ケガをして5ヶ月が経過。
つい最近まではあと少しの所で可動域が戻らなかったが、一週間程ストレッチをしていたら、ほぼ元に戻った。ただ可動域限界付近ではまだ硬く痛みがある。
まだ右肩を下にして寝れないし、キャッチボールもまだ全開でやれないレベル。あと少し・・・今月中にやれることをやって全復調を目指そうと思う。
9月3日
ケガをしてから、ついに半年が経過。
医者が話していた完治予定日となるが、無理なく動かせる可動域は9.0〜9.5割回復と言った具合。ここ1ヶ月でリハビリによく通い、多少良くなったと思う。
私生活には全く問題はない。
登山ではどうだろうか?
100%の可動域でも手は伸ばせるが、張りと言うか少し痛みを感じる程度で力は入る。
一般登山で問題に感じる事はないが、腕力を多々使う山では気持ち的にまだ不安が残る(恐らく大丈夫と思うが)。
先生は8月上旬に見てもらった時に、「リハビリするのも任せる」と、リハビリ効果が出るかは分からないと回答されている。ただ、肩に不安定さが無いのなら、簡単に脱臼する状態じゃないと思う。との事。
少し安心を受けたが真に受けると危険なので、リスクの高い山では今後もテーピングをしていくのが無難だろう。
今後は病院でのリハビリはひとまず様子見として、当面はストレッチや筋トレで改善を図ろうと思う。
心中お察し致します。大変な目に遭われましたね・・・。
先日、平出和也さんのドキュメンタリーを見て、「43歳の壁」という概念に触れました。これは、多くの著名なクライマーや冒険家が43歳で命を落としていることに由来するそうです。
そこには、自分の賞味期限(年齢的なもの)に対する焦りが一番の原因となるとのことでした。
munaitaさんのレコや日記を拝見してきた者として、あなたに対して油断や驕りの印象は持っていません。
今回の日記を拝見し、munaitaさんでさえトラブルが起こるのだと衝撃的です。
自身への戒めとさせていただきます。
焦らずじっくり治してください。
常日頃から一歩一歩注意してきましたがケガをしました。
登山は改めてリスクが高い趣味だなと思いますね。
なお登山中の脱臼はやばいです。
せめて脱臼時の戻し方は知っておいた方が絶対良いと思いました。
自分で戻すのは骨折等のリスクがあるのでやってはダメと言われてますが、登山中は死に直結する可能性があるし、激痛を数時間も我慢は限界があると思うので、最低限の処置法は知っておくべきと思います。
今回の山はずっと急な山だったので、本当に死ぬかも。とかなり怖かった。
やっぱり登山は好きなので今後も登山を続けますが、チャレンジ的な事はまた機会を減らすでしょうね。前回の右足剥離骨折もそうでしたが、やっぱりトラウマになります。
でもケガをした場所は特別危険な所じゃなかったので、どこでもあり得るという事。
他のケガも含め、処置法をもう少し勉強した方が良いなと思いました。
この日記は忘備録として書いているのもありますが、登山による脱臼の記録はとても少ないです。なので、同じ環境にあられる方に少しでも参考になればという気持ちがあります。
私の考えとしては、先の事を気にせず過ごすためには「手術」がベストだと思ってます。
今後も登山をされる意思がある方は、医者に「手術は検討した方がいい」と言われたら手術すべきと思いました(当然手術は嫌なので「覚悟」しておく事。心構えは大事)。
私は「機」を逃してるし、先生も微妙な結果だったので手術の話を切り出さなかったとの事。
今後は様子見と、テーピング法も検討して山登りをしたいと思います。
かなり以前のTVで脱臼グセの方が
「外回り中に右手を上に上げた状態で脱臼となり、腕を下ろせないためタクシーに乗れないのに止まったタクシーから起こられるは、周囲の歩行者達は空を見上げるわで大変だった !!」
と語っていました。
この方は出先の整骨院等を事前に把握して脱臼遭難を防いでいるそうです。
どうか御自愛くださいませ。
腕が下げれないっていうのは、大変ですね。
脱臼癖があるのならその場の対処は何とかなるように思えるのですが、違うのですかね。
脱臼癖になると外れやすくもなりますが、入り易くもなると認識してましたので。
懸念するのは出先で修復が出来ない場合ですよ。
緊急は119番しますが、山では難しい事が多いので、無理な場合はとにかく人に繋げる事が大切かなと。
とにかく遭難とケガによる二次災害を無くすようにしないといけないですね。
でもケガで二次災害になるのはとても分かる気がしました。
冷静にしたくても、痛さが勝るのでどうしても焦ります。
コメントありがとうございました。
大丈夫ですか?
我々も歳とってきて、体が硬くなったり、反応が遅くなったりして、咄嗟の時に対応が上手くいかずに今回のようなことが起きてしまうようになるのでしょうね。
でも、munaitaさんは、かなり慎重ですし、登山に対して謙虚なだけでなく、リスク対策もバランスが取れているので、今回の件は、本当に運としか言いようがないと思います。ですので
あまり気落ちせず、リハビリされて、また一緒に山登りましょう!いつだって、今ある体でやれることをやるのが登山ですから、まだまだ沢山遊べますよ。
自分も脱臼対応、少し勉強した方が良いですね。
とにもかくにも、お身体、ご自愛くださいm(_ _)m
大丈夫じゃないですね(笑)
最近は人のレコを見るのも苦しく、殻に閉じこもってます。
運もあるとは思いますが、他にもこうなった要因はあるかなと思います。
まだいろいろな山、ルートを歩きたいですが、ある程度諦めと、割り切りは出るでしょうね。
赤線繫ぎに関しては難しい、または不明瞭ルートはより挑戦しないと思います。
怖いのは、脱臼してその場で戻せない事。
脱臼しないのが第一ですが、リスクを抱えたので、一旦柔軟性を取り戻したら懸念部が損傷してるか確認し、後日手術するかもしれません。
ちなみに田中陽希君は脱臼をよくしてたらしいですが、偉業達成する山登りをしています。グレトラ3前には手術したんでしょうね。
彼を見て少し勇気をもらいました。
落ち込むのはよく分かりますが、リハビリはこれからです。つまり今よりは悪くならないということです。絶対に今より良くなりますので、前向きにやっていきましょう。
励ましの言葉、ありがとうございます。
2年半前に剥離骨折してから、あれほどケガには注意してたのに、短期間で前より大きいケガをしてしまい落ちん込んでました。
気を付けるしかないのですが、3度目は無いようにしていきたいと思います。
「オモTrain」という高額サポーターが発売されております。
一度お医者様に相談なされてはいかがでしょうか?
《代理店:パシフィックサプライ(株)》
肩のサポーターは厚手ばかりでしたが、これは見た中で一番快適そうです。
一度検討してみたいと思います。
医者にはサポーターの事を相談してないので、それも聞いてみます。
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