「合ハイ」がまた流行ってるのだという。驚いた。一時は死語になっていたのに。私らが若い頃は、普通にありましたね。合ハイ。つまり、合同ハイキング。私らの頃はもうすでに合コンが主流になっていたので、数は少なかったし、どちらかというと、合コンの「第一部」的位置づけで催されていたように思う。
合ハイは、合コンよりカサが高いというか、心身ともにエネルギー消費量が高いというか、つまりお手軽ではない。
まずもっていうまでもなく所要時間が長い。朝から夕方まで。第2部で合コンまでやるとすれば丸一日仕事である。このことが何を意味するかというと、相手方に好みの人がいたら、これはもうハッピーハッピーな一日となるのであるが、逆にただの一人も好みの人がいない場合、いや、いないどころかどちらかというと嫌いなタイプばかりだった場合、まさに地獄の一日と化す。これである。合コンであれば、お酒を飲みながらたかだか2、3時間の辛抱だ。これは耐えられる。しかし、合ハイになると、そうはいかない。これは辛い。辛すぎる。
今だから白状するが、私はかつて、ある日の合ハイで、この辛さに耐えかねて、友だちと二人共謀し、途中で道に迷ったふりをして逃げて帰ったことがある。これ自体、よく考えたらとんでもない話だ。手前勝手にもほどがある。しかも、携帯電話などという便利なものがない時代であるから、たいへん迷惑千万な話でもある。近場のハイキングコースとはいえ山なのであるから、遭難したかもしれないと他のみんなは思うではないか。ひとつ間違えたら大ゴトになっている。
もちろん、その日の夜だったか、明くる日だったか、取り残された他のメンバーたちのところへ行って、「いやー、悪かった悪かった。道に迷ってしまって」と詫びた。すると、「お前らー、ワザとやろー!?あれから俺ら、どないなったと思うねーん!どんだけ気まずかったと思うねーん!」と烈火のごとく怒られた。彼らの怒りはもっともだ。
いやはや、なんとも子供っぽく、恥ずかしい所業であった。と、今は思い出して心の底から反省しているが、その時はただただ目前の辛い状況から逃げ出したくて、そうしたのであった。
ちなみに、今の時代の若者が友だち同士のつきあいにおいて、私のようなことをやったら大変だろう。「空気を読めない」どころか「空気を遮断して真空状態を作り出してしまう」、言語道断な行為である。たちどころに友だちを失ってしまうに違いない。(だから、こういう子供っぽい、言語道断な、恥ずかしい所業を、若い頃にこの他にもたくさんやってきた私は、「近頃の若い者はなっとらん」的なことは口がさけても言えないのだ。私の目から見たら、かつての私より「近頃の若い者」の方が、ずっと大人で、常識もあって、優しく、賢い。と、本気でそう思っている)
これから合ハイに参加される若者の皆さん。相手方が「不作」であっても、私のように、くれぐれも途中で逃亡したりしないように。人生はそんなものだ。君がそこで試みる忍耐は、必ずや君という人間を大きく成長させてくれるはずだ。
では、良い合ハイを。
donburi センパイこんにちは。
合ハイ再びはやっているのですか。もしや主導は女性側では。
最近の若いモンは本当に優しくて大人で、礼儀正しいですよね。そこのところ、僕も深く同意します。
「はずれ」のゴーハイ、逃げたのは最低ですが、そういう事ってありますよねえ。まさに人生。やはりハイキングは2、3時間コースが妥当なんでしょうか。僕はやったことないです。
>yoneyamaさん
最近の合ハイは、なんとなく女性主導であるような気がしますね。
こないだ芦屋川から六甲山の王道コースを歩いた時も、それっぽい男女のグループにあいましたが、女の子たちのほうが元気でした。
donburiさんはじめまして。
合コンと同じ感覚での合ハイですか・・・ムムム?
同じ趣味を持つ男女が知り合えるので、何度か回数をこなせば、優しくて可愛い女の子にめぐり会えたかも知れませんね。
私が独身で、若かったら参加していたかもです。
今の若い男の子は優しいから、女の子の方が元気に見えてしまうのだと思います。
追伸ーあらら!S31年生まれですか?
>citrusさん
はじめまして。
いや、お恥ずかしいことです。
昔の若い男の子は、女の子のことばっかり考えてましたからね。動物的でありました。
その点、今の若い男の子は、ちょっと違いますね。それだけではないような気がします。人類の進歩ではないかと思っています。
追伸 いえ、S32年生まれです。変わりませんが。
合コンならば相手が不作なら適当に話をあわせつつ、ホナサイナラができるけど合ハイではやばいですね。
まさに若気の至り
それと似たようなシチュで新田次郎の小説で「先導者」というのがありますよ。
>bmwr1100rsさん
こんばんは。
あ。「先導者」て、ひょっとしてヤブだらけの稜線を歩く話ですね。
もうストーリーは忘れましたが、とても怖い話だったような気が。
若者達が山へ帰ってくる!のですかね。山ガールに合ハイ、ということは山ボーイも増えている?
青春時代のホロ苦い思い出ですね。合ハイなんて、お気軽に平地(例えば加茂川沿いや公園)で遊ぶもんだと思ってました。やったことはないけど、、、山だったら○○女子大ワンゲル部と行かなきゃ大変じゃないかという気がして、、、というか、そういうことだったのですかね?もしかしたら。
それはともかくとして、若者が山へ帰ってきたら楽しいですね。でも、地方はそんなわけに行かないでしょうね、、、
>bokemonさん
山ガールは増えているようですが。
山ボーイはどうでしょうね・・・。
若者には、山に帰ってきてほしいです。
(私も含めて)中高年ばかりだと、ちとさみしいです。
bokemonさん、donburiさん。そんなに中高年と言わないで下さい
歳が近い(正確には私より若い)私はまだまだって、思っていますから
>cirrusさん
いやいや先輩、失礼しました!(笑)
私なんか、生物学的には「中高年」ですけれども、精神的には中学生の頃から何ひとつ成長してないので、まだまだこれからです。(笑)
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