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高度計とコンパスを使って低山のバリルートの尾根を下ります。
まず左の画像をご覧下さい。
これは西丹沢の大棚の頭から南東へ派生する尾根です。
15年ほど前の冬、大棚の頭から、尾根末端部の水ノ木と呼ばれる所へ下降しました。
この尾根は末端部付近で何本かの支尾根が派生しています。
赤丸を付けた場所から矢印の方向の支尾根へ迷い込みやすい事が分かりますね。
次に中央の画像をご覧下さい。�△涼賄世魍搬腓靴燭發里任后�
では歩いてみましょう。
西丸で高度計を1025�辰帽腓錣察�東へ尾根上を下って行きます。
尾根末端部の水ノ木へ向かうには、高度計が�△�920�辰鮗┐靴臣賄世�ら東南東へ下る必要があります。
現地に着いてから分かったのですが、�△良婉瓩呂泙辰燭�見通しの効かない植林帯です。
そしてヤブはなく、どこでも歩けるような場所でした。
当時はマーキング等の目印はなく、しかも東南東方向は尾根の体をなさない単なる斜面。
ここを下るのか？と思えるような場所でした。
コンパスで方向を確認しながら東南東へ斜面を高度差約50�嘆爾襪函覆海譴盥眦抃廚燃稜Г靴泙后北昔討僻�根になり、平坦地に着きました。
ここで尾根の方向をコンパスで測ると針は東南東を差しています。
これで緑色の印を付けた地点にいる事が分かり、間違いなく水ノ木へ至る尾根に乗れた事が確認出来ました。
これがもしコンパスの針が南を差していた場合。
それはルートミスして黄色の印を付けた尾根にいる事になります。
このように高度計とコンパスは、GPSが使えない場合に大変役に立つ道具です。
ただし高度計は標高が分かる地点で（この場合は西丸頂上）、その標高に合わせて修正しておく必要があります。
さて、次は右の画像をご覧下さい。
これは丹沢・大山三峰から東へ派生する尾根で「宝尾根」と呼ばれています。
実は私はこの尾根を下ったのではなく、10年ほど前に登った事がありました。なかなか変化に富んだ楽しい尾根でした。
今回はこの尾根を下ってみましょう。
この尾根は登る時はルートミスの心配は全然ありませんが、下る時は要注意ポイントが数ヶ所あります。
地形図を見ると、赤丸が付いた地点から矢印が付いた尾根に入り込みやすい事が分かりますよね。
では下ってみましょう。
まず�，�777�鍛賄世肪紊い燭藕眦抃廚鮟だ気靴泙后�
そして高度計を見ながら尾根上を下り、高度計が�△�730�旦瓩�になったらコンパスを見て東寄りに進むようにします。
地形図を見るとこの付近の尾根は幅広く、尾根筋がやや不明瞭ですね。
尾根を外さないように注意しましょう。
そして高度計が700�辰鮗┐靴燭蕁⊆�分が歩いている尾根の方向をコンパスで測ります。
針が東を示していればOKです。（地形図上では東北東ですが、磁北を考慮するとほぼ東）
もしも針が北を示していたら。
それはルートミスして�△�ら矢印の方向の尾根に入ってしまった事になります。
��と�い涼賄世眛瑛佑諒�法で判断出来ます。
ではGPSや高度計がなく、コンパスしか持ってない場合はどうしたらいいでしょうか。
地形図の��〜�い涼賄世鬚茲�見ると、等高線の間隔がやや広くなっていますよね。
これは尾根が平坦、あるいは小さなコブがある事が予想出来ます。
私は地質学者ではないのでその理由は不明ですが、主尾根に支尾根が合流する地点では、このように尾根上が平坦になっていたり、あるいは小さなコブやピークがある地形がひじょうに多く見られます。
なので
「今まで急降下が続いたが、尾根が平坦になった。支尾根が分岐する地点かな」
または
「今まで緩やかな下りの尾根だったが、急降下が始まった。ここは支尾根が分岐する所かな？」
と考える事も出来ます。
装備に不備がある時はバリルートの下りは避けるのが一番だとは思います。
さて、次回の「等高線で遊ぼう！」の４回目
（最終回）は、現在地が分からない時はどうするか？です。
