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私はA山に登りたい!と思ったとき別のコースを考える。理想はA山の山頂に真っすぐ伸びる尾根から登りたい、例え見所の無い難ルートでも。
実際の山で一番分かりやすいと思うのは南アルプスの百高山、蝙蝠岳。たぶんこの山登ったことある方の90%近くは塩見岳側から登っていると思うが、私はその登り方は嫌だった。しかも蝙蝠尾根という「ここから登って下さい!」的な尾根があるではないか。登山口の二軒小屋は山間なので、スタート地点に行くのも大変だったがそこから登った。初めて登った山頂はガスガスだったが気分は良かった。
いつ頃からこのような思想になったのか自分でも分からないが、多分きっかけとなった山は白山連峰にある南白山だと思う。知らない方が多いと思うので簡単に説明すると、白山連峰にある別山(標高2399m)の東尾根を下った先にある山で標高は2168m。いわゆるマイナーピークで登山道はなく残雪期に別山から下って取りに行くのが一番簡単。
私はこの山がどうしても登りたくなり、初めは上記ルートで取りに行った。天気も良く山頂に立った時は嬉しかったが、満たされない部分も少なからずあった。
それもそのはずで別山(標高2399m)からどんどん下って最後チョットだけ登った先にあった山だったから。これは登ったのではなく「ピークを取った」が正しい表現だろう。山頂で展望満喫したあとはピストンで別山に戻ったが当然ほぼ上り。なんか違う。
沸々とした期間を経て、この山に繋がる尾根の末端ともいえる御母衣湖から改めてに登った。本当に最高の気分だったし、自分史上1番とも言える会心の山行だった。思いを募らせ、調べ、計画を立てて登れば山はちゃんと答えてくれる、そう思えた。
とはいえ体力や時間の問題などもある。そもそも最短ルートの方が見所も多く一番良いコースということも多々ある、もちろん登り方は人それぞれ。あとこのような登り方をしたいと思ってもかなり難しいというか、ほぼ不可能に近い山も結構ある。
例を挙げると、唐沢岳(餓鬼岳の方が高い)、赤沢山(ヒュッテ西岳の方が高い)とか。どちらの山も冬季含めてコースは1択だろう。※探すと凄いコースで登頂してる方もいらっしゃるが(汗
縦走や周回の途中にある山ならこのような思いはあまり感じ無いが、蝙蝠岳や南白山のように高い方からピストンだと「登った」のではなく「行った」が正しいように感じてしまう。
この考えが常にあったので、先日中央アルプスの三ノ沢岳を独標尾根から登った。今回に関しては藪漕ぎしたかったのではなく、麓からこの山に繋がる尾根で登りたかった。
色々大変だったけど大満足♪、もちろんもう二度と行きませんけどね笑
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