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今回歩いたのは、ポスターでも宣伝されている稲庭高原を詰めた先にある稲庭岳(標高1078m)である。
標高差が2,300m程度のなだらかな稜線は新緑と展望に彩られ、冷涼な風も心地良く、最高に快適だった。
反省点としては往路の道間違い。
分県登山ガイドでは、稲庭コースと駒形コースの2ルートが記されているが、稲庭コースには、さらにブナ林コースというガイド上にないルートがある。駐車場から入ってすぐにブナ林コースの標識があったので、そちらに進む。
ファミリー向けの山だと思っていたが、山菜採りに来る人が多いためか、小道の分岐がある。事前にガイドの地図で見た感じでは、道が稜線を一直線に上っていくように描かれていたので、標高を上げていく方の道が正解だろうと、あまり確認することなく左側の道へ。その道はすぐに笹薮が覆うプチ藪漕ぎになるのだが、今まで東北の山を歩いた経験から、東北のメジャーでない道はこんなものだろうと、頭をもたげた疑問を抑えつつ進む。
その先で、今度は沢と出くわした。しかし、沢の中を歩いて行った先に、沢から上の方によじ登る、はっきりとした足跡があり、また、ピンクテープがあったり木の枝に赤スプレーがかけられていたりと、おかしいなと思うたびに、疑問を打ち消すモノが出てくる。
これで単独だったら突き進んだかもしれないが、今回は共同山行だったので、連れには待ってもらって、先の様子を偵察に行く。開けた所に出たら戻るつもりだったが、人が通って道になっている所はあるものの笹薮はどんどん濃くなるばかり。これは駄目だと分岐まで戻る。戻ったところで右側の道を進むと、道の状態から言っても間違いなく正規ルート。そのうち、山頂まであと1500mという標識が現れた。分岐でよく確認しなかったことを恥じる。
道迷い遭難というのはよくあることだが、やはり正規でない道は正規の道に対して歩きにくい場合が多い。この歩きにくさへの違和感をしっかりと受け止めることが遭難防止のために重要だろう。
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