行方知れずの方がまだいらっしゃるものの、御嶽ひとまずの復興なる。
御嶽は古より信仰の山であるから、再び山が開かれることが復興の第一歩。
さはさりながら、今年の開山期間は2週間足らず。しかも秋の長雨に台風ときては、整備し直した登山道もシッチャカメッチャカだろう。
残り1週間、天候不順の日が続き、次の三連休に日和が訪れたとしても、その日の山頂は物凄いことになるだろう。
「まずは遺族や信仰篤い御嶽講の方々に登っていただいて、私のような有象無象は来年まで自重した方が良いかしらん」と自分を納得させようという動きも出てくる。
しかし、次の開山までどのくらいかかるだろう。来夏という保証は無い。
ふと天気予想を見ると、2日の天気が良い。2日だけ天気が良い。2日は火曜日平日。
決心のつかぬ間に今日の夜の分の米も研いでしまった。炊飯器には夕食分のご飯が残っている。ああ、意識が行かない方に傾いている・・・。
職場(とは言っても別部署)の人がけしかけてくる。彼もよく山に行く人なのだ。
こういう場合に備えて「10月第一週は休みを取るかも」という伏線は先月中にささやかながらも張っておいたのだが、それが2日で問題無いか、職場の雰囲気に耳をすませ、上司の顔色をうかがう。
そんな今日の昼下がり。
narodnikiさま初めまして、思うことあって書いてみます。
まったく同じことを思いました、以下の想いです。
「まずは遺族や信仰篤い御嶽講の方々に登っていただいて、私のような有象無象は来年まで自重した方が良いかしらん」
私的には、登らない言い訳というわけではなく、それが主な登らない理由として。
数日前、ネットニュースでの記載がありました。
ある遺族の方の想いが書かれていました。
「登れるようになって現場に行き、我々が慰霊出来るようになること自体は良いことだが、一般登山者が普通の日常として登るようになるのは複雑な思いだ」
一字一句までは正確ではありませんが、主たる内容は大きく異なることはないと思います。
何とも形容し難いつらさを感じ、私はしばらく御嶽山に登ることはないと思いました。
その身になって考えたとき、山頂付近であははおほほと手放しで喜ぶ山登りは到底できないと感じたので。
しかし、規制が解除されたこと自体は良いことと思いますし、それで一般登山者が登る機会が増えることを嫌悪することはありません。
慰霊の志をもって登る方も多いと思いますし、何より「法律で禁じられていません」ので…
SM100C 様
コメントありがとうございます。
私は結局行ってまいりました。
いろいろと思うところはあったものの、自粛というものが好かないのと、
山は全ての人に開かれており、一部の人のものではないということが決め手です。
自重自粛するにしても、何を以って解禁するかという問題が付いてまわります。
ただ、戦後最悪の火山災害を受け、手放しで喜べないというのも、その通りだと思います。
それは時が解決するのかもしれませんが、人によっては何年もかかるでしょう。
私は亡くなられた方、残された方の無念に思いを致しつつ歩きます。
それは御嶽山に限った話ではありません。穂高でも谷川岳でも、近郊の低山でも多くの人が亡くなったり行方不明になっています。あるいは昔には修験者が糧絶えて行き倒れることもあったかもしれません。
ニュースで報じているように、山頂直下に慰霊碑が建立されています。
御嶽山を目指す人の動機は様々でしょうが、山頂を訪れる人は必ず慰霊碑の前で頭を垂れ、被災された方々に思いを寄せることでしょう。
おはようございます、返信ありがとうございました。
「御嶽山を目指す人の動機は様々でしょうが、
山頂を訪れる人は必ず慰霊碑の前で頭を垂れ、
被災された方々に思いを寄せることでしょう。」
narodnikiさんの書かれたこのことが、すべての
登山者の想いでありますように願わずには
いられません。
解禁の日は、午前中は遺族、午後からは一般登山者と別れて
解禁になったと聞きます。
その辺りは自治体も気を使ったのかなと思いますし、
解禁は地元の復興に重要で不可欠なものなのは
間違いありません。
ただ、解禁=レジャーの再開というだけの単純な
場所ではないのも事実であり、そこは、残念ながら
亡くなってしまった登山者への慰霊の志を忘れずに
登りたいものですね。
ありがとうございました。
山行中、荒々しくも美しい風景を眺めながら、フッと「行方不明の方は、あの急斜面の岩場に埋もれているのではないだろうか」、「被災された人達が見られなかった風景を自分は見ているのだろうか」、「もし、今ここで噴火が起こったら、自分はどう行動するだろうか、行動すべきだろうか」と思うことが何度もありました。
また、八合目・女人堂では登山者が持ってきたと思われる花が献花台にたくさん供えてありました。
御嶽山を訪れる方々には何かしら感じるものがあると信じています。
追伸:最初の返信にて「王滝山頂」と書いたのは剣ヶ峰の誤りのため修正しました。
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