というわけで、職場の若いのを連れて、銀座のちょっと良い(ただし饗応接待は無い)店に行く。
完全個室で数人。コロナ対応も検温に消毒としっかり。
ガヤガヤうるさくてお互いに大声を出さないといけない安居酒屋に何回も通うより、静かで落ち着いた店にたまに行く方が、コロナ感染防止上も良さそうだ。
「どれだけ気をつけても、外出する以上リスクはゼロではない」と言っていた人ですら自らゼロリスクの実践はしていない。通勤通学をし、所用で町に出かけている。
最近はようやく実現が無理なゼロリスクを追求するのではなく、リスクをいかに抑えつつ日々の営みを続けていくかという議論が主流になってきた。
さて、ここで山行に出かけることが、どれだけリスクの上積みになるのか、ということだ。この評価が人によって大きく違う。
しかし、それは全くもって当然のこと。普段満員電車等過密の中で生活している人とテレワークの人、車を運転できる人と公共交通機関しか脚の無い人、マイナーな山を好む人と百名山ハンター・・・。これらの人々のリスクが皆同じはずがない。
そして、リスクは、「影響の重大性」×「発生可能性」で評価できるが、後者は自らの心がけにより、いくらでも低減でき、結果としてリスクを極小化できる。
それによってもなおリスクありとして山行を断念する方は当然いるだろうし、リスクを抑える努力をして山行に赴く方も多くいるだろうが、よく考え、或いは感染予防措置をしっかりと講じた上での判断であれば、いずれの判断も尊重されるべき。
また、コロナ禍における山行においては遭難リスクもまた極小化しなければならないが、これは別の観点から見ると、「背伸び山行はNG」、「体調・天候が悪い時の山行は論外」といった至極当然当たり前の基本中の基本に立ち返るちょうど良い機会だとも言える。
今期は基本山行の適期。溜まっている仕事の山々を乗り越え、次いで本物の山を一つ一つ基本に忠実に歩いていけば、いつかコロナの雲を突き抜けて展望が開けることだろう。
画像:鮎、蕎麦・鱧、わらび餅
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