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私は東京在住のため南関東での投映を観に行くのが最も都合がよいのだが、どうも都合がつかず、結局、仙台市天文台まで足を伸ばすこととした。
停電で灯りを失い闇に包まれた仙台の街を覆った星空、冷たく、悲しく、或いは恐ろしく、しかしそれでも美しい星空が再現され、番組はモーツァルトのピアノソナタ11番等の音楽や震災当日の夜空についての寄稿の朗読を交えながら淡々と進行する。淡々とした感じが却って視聴者に様々な思いを巡らしめ、涙をさそう。
『星空とともに』鑑賞後、甚だ僭越ながら当時の当地の人々の境遇に思いを馳せ、いくつか歌を詠んでみる。だが、なかなか良いのができない。
吾が妹は 星となりしか いたづらに 手に掬ひ見つ 潮に映ゆるを
おほ波に ささと隠れし ふたこ星 仰ぎてたづぬ 天つみ空に
創作では仕方がないか。しかし、あの震災直後、平成23年4月に仙台に赴いた後に詠じた歌、
みやしろに いのる母子の 手をとりて 歩み出でたる 朝のさやけさ
に匹敵するものとすべく、今後推敲を重ねる予定(推敲済み)。
ちなみに、投映前に何個かボタン押下式のアンケートがあるのだが、「どこからお越しになりましたか 1.仙台市内 2.宮城県内 3.東北県 4.東北以外」で4を押すのが若干恥ずかしかった。
【画像1】『星空とともに』ポスター。今後もどこかで投映されるだろう。
【画像2】大崎八幡宮。「立ちあがる ふるさと守る 八幡宮」とある。
【画像3】帰路、松島ビールと蒲鉾(かき、ふかひれ)で一杯。
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