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左の赤丸:椿荘オートキャンプ場
右の赤丸:捜索車両の止まっている林道カーブ
4月23日に、山梨県道志村のキャンプ場から、東に600メートル離れた林道の斜面で、ボランティアの方が、人骨の一部と思われるものを発見しています。更に、近くで、履いていた靴に、特徴の似ているスニーカーも発見されたとの事です。
この報道時に、7歳の子供だから、こんなに遠くには、まして、歩き難い林道を歩いてくる事は出来ないのではないか?と云う発言が多く聞かれます。
小生は、トレーニングの為に、標高400m余りの里山に、時々、登りますが、ポピュラーな人気の山なので、保育園の年長組の団体が、元気一杯で、上り、また、元気に、賑やかに、下山をしています。
7歳ともなれば、身体機能面での登攀能力は、成人と変わらないと考えています。医学的には、汗腺が未発達なので、夏季、熱中症の危険性が高いと云う点はあると思いますが、山岳遭難時の捜索に於いては、成人の捜索と同様の範囲の捜索が必要と考えています。
今回の行方不明の事件では、山中で迷って、キャンプ場から、かなり遠く迄、歩いて行かれた可能性が高いと考えています。
山梨県道志村のキャンプ場辺りの地形図を見ると、P-943(大室山1587.4m の北の支尾根上)から、北に向かって、道志川に落ち込む急な沢があります。地形図では、左岸には、崖(岩場)が、見えます。
この冬は豪雪でした。このP-943の山頂辺りでは、積雪は、2m位はあったと思います。春先、雪が緩んで来ると、雪崩が、急な谷筋を下るのは、山の常識です。まして、今回、人骨らしいものと、スニーカーの片方が、林道近くで、発見されたのならば、雪崩で、流されて来た可能性が高いと考えています。雪崩の出発点と考えられる上流側に、他の遺留品が残っている可能性があると考えています。
老婆心かも知れませんが、捜索に当たられる皆様、どうか、よろしくお願い致します。
行方不明直後の大規模な捜索にも関わらず発見出来ないと聞いて、私ももしかしたら大室山の中腹あたりまで登ってしまったのではないかとずっと思っていました。
好きな人ならすぐに気が付いたと思いますが、あのキャンプ場の近くには大室山のバリルートの北尾根とヤケハギ尾根の取り付きが近くにあり、20年ほど前に両方の尾根を歩きました。
子供の足では無理、大人でも大変だという意見が多いですが、尾根には踏み跡もありさほどの困難も感じる事なく歩けます。警察関係のクルマが何台も通過していた林道も歩きました。
この2つの尾根をもう一度歩いて個人的に捜索してみようかとも考えましたが、警察に不審者と思われても困るなと思い、結局は行きませんでしたが…
大室山に登られた事があり、北尾根を歩かれたとの事。尾根には踏み跡もあるとの事。情報有難う御座います。
Googleの航空写真(©2022)を見ると、P-943から、北へ下る沢筋は、明確で、この春、雪崩が下ったであろうと思われる画像です。滝状、断崖状の箇所もあります。「道に迷った、一般の遭難者」が発見される条件が整っている沢筋だと思います。雑木の密生した林を避けて、視界が開けて、進み易い谷筋に入るのは、人間の心理です。
この滝状、断崖状の箇所の辺りを、捜索するには、クライミング用具と経験・技術が必要だと思います。困難な捜索になる可能性が高いと考えています。早く発見される事を願いますが、捜索隊の安全も大切だと考えています。
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