(ネタばれしています)
いい映画でした。killing me softlyという歌が出てくるのですが、心に残るいい曲です。サントラを買ってもいいなあと思いました。サントラなら、子供の声で歌っているKilling me softlyが聴けそうです。この子供や女性の柔らかな声の歌が心に残っています。
映画の紹介欄には、「ヒュー・グラントが自殺未遂を起こした女性とその知的障害の子供と出会い、人生について考え直す」とあったので、そのつもりで見たのですが、
映画の子供は全然知的障害ではありませんでした。むしろ頭がよく、ただ無意識に歌ってしまう癖があるだけです。でもその癖のせいで目立ってしまい、いじめにあっていましたが、けなげに耐えて達観しているような大人っぽい子供でした。母の自殺未遂シーンを見、遺書を読むという異常事態に接しながらも、母が退院して元の生活に戻ってからは、不幸な事態の再発を何としてでも阻止しようと考えている、勇気ある子でした。
子供の振る舞いに対して、母親がぶつぶつ文句を言っているシーンがあったのですが
「彼は君を表現しているんだ!」とヒュー・グラントが母親に怒った時、そうか!と思いました。
最初は生き方を変えるヒュー・グラントが主役だと思っていましたが、劇中にかかる曲の歌詞が聞こえてきて、タイトルの意味が分かりました。アバウト・ア・ボーイには続きがあり、それは、
About a boy who is bleeding なのでした。
最後はハッピーエンドだから、よかったです。子供の傷口が閉じて快方に向かうようなエンドで、よかった。