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羊蹄と愛別岳で使用したが、まず第一に刃の全てが雪面に掛かりとても安定する。愛別岳のカチカチの沢を登っている時、氷化してないがシールでは歯が立たず、シュカブラが比較的平坦な状況ではバカみたい急斜面でもアホみたい直登を決め込む事ができた。波打っている箇所でも凸部に爪をぶち込めば問題ない。但し、こういう場面で抜けると一気にずり落ちるのでウィペットは必須だろう。
その後の急斜面トラバースでは、タカ程のテクニシャンが手こずっている所も、安定して歩くことができた。その時のタカのスキーアイゼンを見ると写真2 真ん中(ディナフィット)は1番前の爪は全く雪面に届いていないし、2番目がわずかに触っている程度でまとも噛んでいるのは3番目だけ、しかも3番目も深く雪面を捉えている感じではなかった。
自分もディナフィットを使っているので分かるが、あれ程急斜面のトラバースだとバンバンと蹴り込んで足を前後に動かして爪が掛かっているのを確認してから恐る恐る次の足を前に出すが、ボレーなら天狗の如くまるで平地にいるかの様に歩くことができた。
これほど素晴らしいボレーだが、いくつかの注意点がある。
まずステーのディスクを設置する場所。わざわざ純正以外のスキーアイゼンを使う変態はそうそう居ないようで店員さんもよく分からないようだ。
最初母指球の下で前気味に付けた方が良いのでは!?とのアドバイスで付けたが、これだと踵が上がって常にヒールリフトを使っている様な状態で平地を歩く時に塩梅が悪い。それにトゥーピースが常に解放方向のテンションがかかっているのでビンディングの破損が心配だ。
羊蹄の様に登るだけなら良いが、僕達は平らな林道を何十キロも歩いたり広大な牧場や高根が原みたいな平坦を延々と歩く事だってある。1度羊蹄で試したがやはり気持ち悪いので後日、写真1の位置に付け直してもらった。
尚、取り付け位置がここだと使用時の重心の位置に気をつけなければならない。コツはヒールリフトに体重を乗せる様にすれば気持ちよく爪が雪面を捉えてくれる。純正はつま先側重心だが、実際使ってみればすぐに慣れると思う。色々考えたが結局付ける位置はここが正解だろう、いやここしかない。(タカ先生の言う通りでした…)
トゥーピースを外さなくても装着できるはずだが、ディスクの周りに少しでも雪が付いていると本体が浮いてロックができない。なので今はスキーを脱いで装着している。良い方法を見つけて履いたまま装着できる様にしたいと思う。
ディナフィットの様に歩くとき爪がパカパカ上がらず、常に引きずるので抵抗がある様に思っていたが、今のところ引きずり感はあまり感じていない。
また写真2 右のように刃2枚がうまく重なり収まりが良く、ザックの空きスペースが増えた。ディナフィットは重なりが悪いので以外とかさばる。
写真3の様に常にステーが付くため板がほんの少しだけ重たくなるがこれから新しく板を買う方、スキーアイゼンの導入を考えている方は是非ご検討を。
そんな高い山には行かないよ〜と思ってるそこの貴方!里山でも3月の雨の後はカチカチ山になります。安心安全を求めるならボレーちゃん択一なり。
はじめまして、graveltrekと申します。
私も昨シーズン末期にボレーのクランポンを導入しました。sirfkinさんと全く同じ仕様です。
テレマーカーの方々はビンディングの前に付ける方も多いそうですね。いづれにしましても、この記事は大変参考に成りました。インサートビスを使って、ビンディングやボレーのディスクも自分で取り付けしていますので、位置を
色々試して見ます。
graveltrekさん
コメントありがとうございます。ネット上でボレークランポンのレビューを検索しても、友達のブログ(ぱくうかん)しかヒットしなかったので拙速ですが、どなたかの参考になればと自分なりの感想を書いてみました。
但し、この取り付け位置だと足で踏み付ける事ができないので氷化した斜面では爪が刺さらずに、センター1点で支えるボレーでは刃が浮くかもと懸念してます。
しかしそんな状況ではシートラアイゼンが適正と思いますので、今後その様な状況があれば追記しようと思います。
稚拙ながら多少なりとも参考になったのであれば幸いです。
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