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グリーンロッジ前に駐車して(この先は閉鎖)、登りは中尾根から。人の気配がない。1500m手前に駐車している人とすれ違ったが、道は雪が乗っていて凍結ぎみ。ここからは雪が増えたので、今シーズン初めて軽アイゼンをつける。薄手のグローブだから手が痛い。不安になるが、動いていれば大丈夫だ。ほこら小屋まで来ると完全に真冬。下の落ち葉は全然見えない。トイレの温度計はー8度。見ない方が良かった。ここから頂上の奥仙重までは1時間ほどだが、もうトレースはない。ピンクテープを探しながら上がっていくが、切り開いてあるので迷うようなところはないし、表示も出る。フカフカの新雪の上は、獣が横切っていく足跡だけ。ときどき立ち止まって、真冬の静けさを楽しむ。頂上で冷たくボソボソのおにぎりを食べると、体が冷える。
裸山にもトレースはなく、やはり獣のものばかり。鹿の網を、まるで網がないかのように横切る足跡が多数。あれは足跡なのだろうか。いや、確かに足跡なのだ。ウサギのような小さなものではなく。網を飛び越えたような跡もなく。もちろん、網はくぐれないのである。間近に迫る、南アルプスの冬景色よりも、あれが気になってしかたない。
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