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決勝が延長の末に.ドイツの勝利に終わったけれど、アルゼンチンもメッシのシュートを含め決定的チャンスが幾つもあった。ドイツはブラジル戦でこそ圧勝したが、僅差の勝利で勝ち進んできたものも多く(対フランス、対アルジェリア)、上位チームの力の差はそれほど大きくない。ドイツはよく走り、攻撃時に次々と選手がバイタルエリアに走りこんでくる。美しいサッカーだった。日本が目指したのもこれだったのでは?
アルゼンチンの試合はあまり見れなかったけれど、戦前の評価とおり守備のチーム。マスケラーノの献身的な守備はなかなか感動的であった。確かにメッシのチームだ。チャンスはメッシから生まれる。数人のDFを引き連れて、緩急自在のドリブル突破は見てて心地よい。ドイツとは対照的なチームで、どっちが上ということはない。戦術ありきではなく、選手の個性に合わせての戦術選択だと思う。
ブラジルが屈辱の大敗を喫した大会として、ずっと記憶に残るだろうが、ネイマールやロドリゲスの台頭した大会として思い出すこともあると思う。「国を背負って」という雰囲気をあまり出さず、「見た目」は淡々と勝ち進んだドイツの勝利は、ほんの少しだがさわやかな感じ。ドイツのサポーターではないが、納得の優勝であった。
さて、日本サッカーのこと。
裾野は十分広がっており、あとは世界レベルの選手の出現を待つばかりである。プロなので、メディアへの対応には個人的戦略があるし、それは正当なことだろうが、まず何よりも個の力をどこまでも高めていく向上心を持ち、サッカーバカになってほしいと、一ファンとして心から願ってやまない(といって何かをするわけではない)。
こういう大会で、滅多にできないスーパープレイを発揮できた選手は、それが一生の思い出になるだろう。それを目にした我々も、サッカーという競技のファンとして、至福の時を味わえたわけで、プロスポーツを楽しむとはそういうことだと思う。
競技と、競技を取り巻くその他のことが一緒になって、ヒートアップしていたが、もうそれもおしまい。メディアの関心はもう次に移っており、やれやれである。マスメディアでもSNSでも、みんなであーだこーだと言いあっているのは、まあ、現代的な楽しみ方の一つではある。なるほど、とか、ばかだねーとかそんなネット上の井戸端会議もありだと思う。エンターテインメントなのでね。
チーズさん
ぼくはスポーツ観戦とくに興味無かったのですが、うちのかみさんが大好きで、期間中は朝から晩まで世界サッカー論をぶっていました。以前ドルトムントまでカガワくん見に行った事もありました。「日本がまけたからといって、なぜみんな試合をみないのだ?」
「こんなに美しい試合をみないなんてもったい!」とコンコンと語っていたので、チーズさんの総評に納得します。
ぼくはどちらかというとコートジボワールの歴史、とか、アルゼンチンとラプラータ川の語源、とか、オランダがなんでオレンジ色なのか、とかをかみさんに講釈していました。
ワールドカップおもしろかったですね。僕は昔からドイツのすべてが好きなので、うれしいです。
奥様と話が合いそうな予感
香川も本田も不完全燃焼でしたが、これまでアスリートとして素晴らしい活躍をしてくれていたので、まあ、今回はそういう運かと。試合勘とコンディションでしたね。サッカーの長い歴史と文化を持つ国がたくさんあるので、日本もその仲間入りをようやく果たした、そのように考えるべきでした。
たくさんのいい選手、いいプレーを見られました。高度な技術を楽しむ一方で、何かプリミティブな熱もあって、呪術とか賭博とか喧嘩とかナショナリズムとか、清濁あわせた不思議な魅力、でも最後にドイツが勝っちゃうという…やっぱりワールドカップは面白いですね。私も楽しかったですよ。
yoneyamaさんはドイツが好きなのですね。ニーチェ的ドイツでしょうかね。いま、私はユダヤの作家の本と格闘しておりますよ。
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