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宿を出ると、まずは南にある道の駅に向かいます。なにか間食をしたいなと思いながら道の駅の売店を覗くも、どうもピンとくるものがなかったので、結局隣接した土産物屋でバナナシェイクをいただくことにしました。観光地らしく500円となかなかいい値段がしましたが、極太のストローで啜ると、濃厚なバナナのうま味がよく冷えたミルクと一帯になって口の中に広がりました。実になめらかな舌ざわりで満足感があります。500円を出しても惜しくない味でした。
道の駅を出ると、今度は大房岬(たいぶさみさき)に向かうことにします。ここは海に向かって張り出した岬全体が自然公園となっていて、ホテルやキャンプ場といった施設もあります。蒸し暑い日でしたが、海に近づくにつれて潮風が頬をなでるようになり、心地よく歩けるようになってきました。
行程のほとんどは車道でしたが、ところどころに園地状の草地があり、入り江に降りられるところもありました。ベンチや東屋もあり、ピクニックなどにも良さそうです。平日にもかかわらず観光客の姿もチラホラと見かけました。やがてキャンプ場の敷地に入ると、お目当ての要塞跡に足を向けます。
実は館山市内で見学するつもりだった旧日本軍の地下壕が整備中で公開停止になっており、代わりになるようなスポットはないかと観光案内所で情報収集をしてみたところ、富浦駅周辺の観光スポットを紹介したパンフレットで、大房岬にも旧日本軍の要塞施設の跡地があるとの情報を入手していました。東京湾を挟んだ反対側の三浦半島にある観音崎の砲台跡やその沖合いにある猿島の要塞跡には足を運んだことがあるので、だいたいどんなものかは検討がつきました。案内に従って半地下のコンクリート造りの壕に入ると、そこは探照灯(要はサーチライト)の台座跡らしい場所でした。古代の神殿のような静謐な雰囲気で、これが観られただけでもわざわざ足を運んだ甲斐があったというものです。遺構は他にもたくさんありそうでしたが、夕食の時間が迫っていたので駆け足の見学になってしまいました。とはいえ、当日フラッと向かった先で一番美味しいところを味わうことができたので、上出来と言えるでしょう。
大房岬を後にし、宿に帰り着いたのは夕食予定時刻の15分前。ササッとシャワーを浴びて、地元産の海産物をふんだんに用いた夕食をいただきました。この時、チェックイン時には午前7時頃にと伝えていた朝食の時間を、8時頃に変更してもらいました。(その1 館山編)でも少し触れましたが、この頃になると翌日に富山(とみさん)と伊予ヶ岳に登山する気はほとんど霧散霧消していたので、朝食を急ぐ必要がなくなったからです。その日は、翌日の空いた時間にどこに行こうかと、あれこれ考えながら床につきました。(その3につづく)
こんばんは。富浦から大房岬までは散歩というには遠く、そこそこ距離があります。良く歩かれましたね。
館山の地下壕は赤山地下壕と思いますが、見学再開には時間がかかるそうです。以前係の方に聞いたところ、自治体予算の都合次第とのことでした。
赤山地下壕の方は完全にリサーチ不足でした。この日は月曜日で館山城の資料館やら渚の博物館やらが全部休館日だったので、結果的に時間が余ってしまったんですよね。とはいえ、そのおかげでノーマークだった大房岬に足を運ぶことができたので、結果オーライかなという感じです
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