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とはいえ、最近観た『トラペジウム』というアニメ映画が館山を舞台にしていたこともあり、その舞台探訪に行きたいと思っていた矢先でもあったので、ちょうどいいタイミングではありました。偶然にも、この映画には主人公たちが富山(とみさん)に登山に赴くシーンがあり、ヤマレコユーザー的にもおあつらえ向き(?)な作品なのです。
初日は在来線を乗り継いで館山駅で下車。3時間千円のレンタサイクルで映画の舞台を巡ります。富山には翌日に登り、ついでに伊予ヶ岳にも足を延ばそうかという計画でした。映画に登場した九重駅、館山城、北条海岸、鏡ヶ浦通りといったスポットを順番に訪ね、感慨深く各地を観光して回ったのですが……この日は予想以上に暑い日でした。3時間で館山の市街地にあるめぼしいところはだいたい観ることができたので、レンタサイクルを返却し駅前の食事処でひと休みすることにしました。名物のくじらカレーで遅い昼食を取りながら生ビールを飲み干すと、なんだかそれ以上動き回る気力が萎えてきてしまいました。時刻は午後2時半過ぎ。チェックインの夕方6時にはまだ間がありましたが、先に荷物だけでも預かってもらえないかと思い、宿の最寄り駅である豊浦駅に向かうことにしました。
移動の車中では(これは低山ハイキングなんかするような陽気ではないな)と翌日の登山を中止しようかとの思いが脳裏に浮かびはじめていました。実は出発前に、富山の山頂部は老朽化した展望台の立て替え工事のために土日を除いて立入禁止になっており、伊予ヶ岳の方は最近ヤマビルが出没するようになったという情報を確認していました。山頂に入れない山とヤマビルが出る山に、30℃に届きそうな気温の中で登って楽しいのか、答えは自ずから明らかです。
そんなことを考えているうちに列車は豊浦駅に到着しました。Suicaを簡易改札にタッチして、駅から徒歩数分のところにある民宿に向かい歩き出しました。(続きます)
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