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ところが今回の18きっぷ旅では、珍しく駅そばと駅弁の両方を食べる機会に恵まれました。乗り換えで降りた千葉駅にて菜の花そばで「とろ玉たぬきつねそば」をいただきました。朝食用にパンを持参していたのですが、冬の寒い朝に温かいそばの誘惑に勝てませんでした。温泉卵に天かす、小ぶりのお揚げが乗って朝限定の420円。出汁はかなり塩辛い関東風で、そのまま飲むにはキツいですが、温玉や甘いお揚げと一緒なら幾分か中和されます。ワンコインでお釣りがくるのなら文句なしです。
そばを食べ終えた後、昼食を調達しようとしていたら売店の店先に山積みになった黄色いパッケージの駅弁が目にとまりました。ネットで目にした記憶があります。万葉軒のトンかつ弁当です。通常700円のところセール中で1割引630円。だいぶ値上がりしたそうですが、それでも駅弁としては安価な部類です。少しの逡巡ののち購入。ザックの中に放り込むと、南房総行きの列車へと乗り込みました。
バスの都合でほとんど休憩をとらずに山行を終えたため、実際に食したのは列車待ちの駅のベンチの上ででした。今流行りの「下山メシ」というやつです(多分)。フタを開けるとミッチリと白メシが詰め込まれたプラ容器の上にドーンとかつが鎮座しています。端には箸休めの副菜が申し訳程度に添えられています。付属のソースをカツにかけると、あとは豪快にかっ込むのみ。ペラペラで薄めのカツは大学の学食のとんかつ定食を彷彿とさせます。副菜などはかなり濃いめの味付けですが、登山後の渇いた身体には心地いい塩味です。チェーン店で食事した方が上等なのは言うまでもないですが駅弁の半分は「旅情」でできています。某ラーメンマンガのセリフを借りるのならば「情報を食ってる」というやつです。ローカル線の駅舎のベンチで食することでしか得られない栄養が確かに存在するのです。
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