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3階建ての建物で大きな吹き抜けが有り、有料なのは3階のみで、オープンスペースが広く取られています。公共施設としての機能を意識した作りです。展示内容は名前の通り、海の形成と、海からの生命の発生と進化について特化しています。
カンブリア紀の化石標本が豊富なのと、魚竜の化石がご自慢らしい。よくまとまっていて見やすい印象。館長さんも解説員さんも熱意ある人たちなので楽しい施設です。地方都市には魅力ある博物館が多いですね。
わざわざ愛知までお邪魔した目的はもちろんクジラでした。新種に認定されたばかりの「インカクジラ」の化石標本が有ります。このクジラ、ペルーで発見された標本を日本で所蔵し、外人さんの教授が研究に参加して新種と認定されたという複雑な事情
。保存状態の良さは冗談かと思うほど良好です。ほぼ全身が関節そのままの姿で見られます。どうもその化石産地は特異な地層で、全身骨格ばっかり出土するそうな。今後研究が進むと、鯨類の進化についての常識が変わるかもしれません。
化石種も地質学も、発見次第で通説や常識が覆されるもの。どんな研究も鵜呑みにしないで見るようにとは、解説員のお姉さんのありがたい教えでした。
蒲郡にあるインカクジラはホロタイプ標本で、実は神奈川県に同種のパラタイプ標本が有ります。神奈川県立・生命の星地球博物館。名称自体が同型艦みたいで面白いですが、どちらか近い方をお訪ねくださいませ

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