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巨大すぎる建造物を見て、大変にうそ寒く感じた。もし数万年後に遺跡として発掘されたら、未来の人間はどんな目で見るのだろうか。何か品格に足るものが感じられない建造物は滑稽だ。自然さが無いように思った。
庁舎の高層階で空を眺めた時に、今こうしている間にも、どこかの海で悠然と泳いでいるだろう、大きなクジラの姿が脳裏に浮かんだ。文明を持たない、自然の動物を思うと、人間とどちらが優れているのか疑問を感じて、訳が分からなくなってくる。
ふと昔読んだ星野道夫の本の一節を思い出した。日本で暮らしていた作者の意識の中に、倒木をまたいで歩くヒグマの姿が突然浮かんだというのだ。
これでは星野道夫の二番煎じだ、自分が恥ずかしくなってしまった。
星野道夫はアラスカでヒグマに遭遇して亡くなった。私はホエールウォッチング中に落水してクジラにのまれて死亡するのか。いやなことを想像してしまった。
話は飛ぶけれど、シロナガスクジラの写真を見て、帝国海軍の戦艦の艦首を連想した。高速戦艦「日向」。波頭に当たった時に突き破りやすい、水の抵抗が少ない艦首の形が、シロナガスクジラの頭部(上顎の先端)にそっくり。写真�△鉢�
軍事技術も、生物の進化も、物理を極めて行くと同じ答えに至る。収斂進化って有機物も無機物も関係ないんだな。
仕事中に不謹慎でした。
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