また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1003294
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霧島・開聞岳

【九州遠征】開聞岳・霧島山(えびの高原→韓国岳→大浪池)・高千穂峰は雨で断念

2016年11月19日(土) 〜 2016年11月21日(月)
 - 拍手
ちろる その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:02
距離
18.0km
登り
1,570m
下り
1,677m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:01
休憩
0:49
合計
5:50
6:37
15
開聞駅
6:52
6:52
9
7:24
7:25
49
8:14
8:15
77
9:32
10:04
13
10:17
10:17
56
11:13
11:13
38
11:51
11:51
13
12:17
12:17
10
12:27
開聞中学校前バス停
2日目
山行
2:48
休憩
0:25
合計
3:13
9:07
10
えびの高原
9:17
9:18
34
9:52
9:52
28
10:20
10:42
33
11:15
11:16
35
11:51
11:51
28
12:19
12:20
0
12:20
大浪池バス停
天候 11月19日:曇り→土砂降りと雷鳴(丸尾)→濃霧(えびの高原・高千穂峰登山口)
11月20日:晴れ→高曇り(開聞岳)→雨(下山後)
11月21日:雨(鹿児島市内)→高曇り(えびの高原)→ガス(山頂)→雨(下山時)
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
【1日目】
<往路>
 8:10羽田→10:05鹿児島空港
(空港バス案内所で霧島のったりおりたり1日乗車券購入……\1,100)
 10:40鹿児島空港→11:14丸尾12:30→12:56えびの高原(悪天のため登山断念)
<復路>
13:00 えびの高原→(バス)→14:02丸尾14:28→15:02鹿児島空港
15:30鹿児島空港→(バス)→山川駅17:15……\2,450
【2日目】
<往路>
6:03山川駅→(JR)→6:32開聞駅……\280(開聞岳2合目まで徒歩20〜30分)
<復路>
12:27開聞中学校前→(路線バス)→13:10砂むし会館前……\630
 14:40砂むし会館前→(路線バス)→14:45指宿駅……\140
 15:07指宿駅→(JR指宿たまて箱号)→16:00鹿児島中央駅……\2,130(要予約)
【3日目】
<往路>
 6:32鹿児島駅→(JR)→7:09国分駅…\650
(国分駅みどりの窓口にて霧島のったりおりたり1日乗車券購入……\1,100)
 7:25国分駅→(バス)→8:19丸尾8:30→8:56えびの高原
<復路>
 13:06大浪池登山口バス停→13:57硫黄谷バス停
 (14:00〜16:15 霧島ホテルにて入浴)
 16:23硫黄谷バス停→17:02鹿児島空港
 18:35鹿児島空港→(JAL)→20:10羽田

※航空券+ホテル(1泊)のJAL楽パック…\31,800
 そして九州ふっこう割クーポン利用で\12,000割引……実額なんと\19,800!
 その他現地交通費+宿泊費(2泊3日)=総額\31,520
※鹿児島らくらくめぐり
 2016年11月1日〜2017年1月31日まで
 鹿児島県が実施している、タクシー・レンタカー利用料金補助キャンペーン
 条件を満たせば、最大5,000円割引になります。
 https://kg-rakumegu.com/
--------------------------------------------------------------------------------------
九州ふっこう割公式サイト
http://kyushu-fukkou.jp/
空港連絡バス時刻表(空港〜鹿児島市内・霧島〜指宿など)
http://www.iwasaki-corp.com/bus/airport/
霧島のったりおりたりバス(1日周遊バス)
http://www.iwasaki-corp.com/bus/myplan_kirishima/
九州のバス時刻表(バス停検索・開聞中学校前バス停など)
http://qbus.jp/cgi-bin/time/menu.exe?pwd=h/menu.pwd&comp=&area=&from=012002632&to=000G01828&mod=F&menu=F
コース状況/
危険箇所等
【開聞岳】
<登山届>
・開聞ふれあい公園(駐車場)奥の売店の前にあります。
<コース状況>
・二合目登山口からは一本道なので道迷いはないと思います。
・火山性の砂礫や岩は濡れていると滑りやすいので、特に下山には注意!
・噂に聞いてはいましたが、本当に地元小学生などが集団登山しています。
 登山道が狭いので、100名以上の集団の渋滞に会うと追い越しやすれ違いが出来ません。 
※11月ですが、登山道の休憩場所や山頂には蚊やアブのような虫が結構いました。
<トイレ>
・開聞駅前
・開聞ふれあい公園
 ※登山道にはトイレはありません。
<水場>
・水場はありません。
 開聞ふれあい公園に売店や自販機があります。
 
その他周辺情報 【開聞岳前日泊】
民宿くりや……素泊3,000(税込\3,240)
山川駅徒歩1分
夕食:宿経営の食堂で食事ができます。営業時間7:00〜22:00/ LO 20:30まで
朝食7:00〜8:30
入浴21:30まで(宿泊者のみ/入湯税\100)
タオル・石鹸・シャンプー・リンス・歯ブラシはありませんが売店で購入可。
その他、TV・エアコン・ティッシュ等も有料なので注意!
清潔感はありますが、壁が薄く隣室の声は丸聞こえです。
客室に鍵は付いていますが、セキュリティBOXはありません。
お風呂に行くときは貴重品を部屋に置いたままフロントにキーを預けるのですが、ちょっと不安でした。
http://www.kuriya.net/index.htm

【下山後の温泉】
<指宿砂むし温泉・砂楽>
http://sa-raku.sakura.ne.jp/
<硫黄谷・霧島ホテル>
http://www.kirishima-hotel.jp/spa/
羽田空港はすっかりクリスマスムード。2泊3日の旅の始まり。雨が降りしきるなか鹿児島空港へ向けて出発。
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羽田空港はすっかりクリスマスムード。2泊3日の旅の始まり。雨が降りしきるなか鹿児島空港へ向けて出発。
高知の足摺岬に差し掛かると、それまで眼下を分厚く覆ってきた雲も無くなり海がキラキラと光っていた。
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高知の足摺岬に差し掛かると、それまで眼下を分厚く覆ってきた雲も無くなり海がキラキラと光っていた。
宮崎上空を通過。海岸線も見えるし天候回復に期待!
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宮崎上空を通過。海岸線も見えるし天候回復に期待!
霧島と同じ位の高度1,500m〜2,000m上空。雲の下に入ったけどまだ視界良好。
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霧島と同じ位の高度1,500m〜2,000m上空。雲の下に入ったけどまだ視界良好。
うっすらと桜島も見えた。ちょっと雲が厚くなってきたけど、この程度なら山に登れるかもしれない。
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うっすらと桜島も見えた。ちょっと雲が厚くなってきたけど、この程度なら山に登れるかもしれない。
鹿児島空港に到着。上空より曇天な空模様だけど雨は降っていない。とりあえず霧島えびの高原へ向かう事にした。
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鹿児島空港に到着。上空より曇天な空模様だけど雨は降っていない。とりあえず霧島えびの高原へ向かう事にした。
丸尾でバスの乗り継ぎ。次のバスまで1時間以上時間があるのでここでお昼ごはん。そうこうしているうちに天気は悪化してついに土砂降りの雨になった。
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丸尾でバスの乗り継ぎ。次のバスまで1時間以上時間があるのでここでお昼ごはん。そうこうしているうちに天気は悪化してついに土砂降りの雨になった。
それでも諦めきれずえびの高原行きのバスに乗り込む。しかし夕刻のように暗い空模様に危険を感じて登山断念…撤退した。(写真は高千穂河原。標高が低いせいかえびの高原より視界がよかった)
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それでも諦めきれずえびの高原行きのバスに乗り込む。しかし夕刻のように暗い空模様に危険を感じて登山断念…撤退した。(写真は高千穂河原。標高が低いせいかえびの高原より視界がよかった)
丸尾に戻ると今頃になって天気回復!時折強い日差しや青空が見えて泣きたいくらい悔しい気持ちを味わった。
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丸尾に戻ると今頃になって天気回復!時折強い日差しや青空が見えて泣きたいくらい悔しい気持ちを味わった。
丸尾バス停付近にあるコンビニ。
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丸尾バス停付近にあるコンビニ。
紅葉真っ盛りの丸尾バス停から鹿児島空港へ戻る。一時期晴れたけどまた曇ってきた。「これでよかったんだ…また最終日に登りに来よう…」と自分を慰める。
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紅葉真っ盛りの丸尾バス停から鹿児島空港へ戻る。一時期晴れたけどまた曇ってきた。「これでよかったんだ…また最終日に登りに来よう…」と自分を慰める。
鹿児島空港の足湯でリラックス。明日は開聞岳に登るので空港から指宿方面へバスで移動。それにしてもいい天気になってきた…
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鹿児島空港の足湯でリラックス。明日は開聞岳に登るので空港から指宿方面へバスで移動。それにしてもいい天気になってきた…
山川駅でバスを下車。目の前は海ー!
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山川駅でバスを下車。目の前は海ー!
目的の一つでもある山川駅。
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目的の一つでもある山川駅。
JR日本最南端の有人駅です。
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JR日本最南端の有人駅です。
山川駅近くの民宿に宿泊。1泊素泊3,240円のリーズナブル価格。早朝出発で一晩寝るだけなので充分です(1人なのに何故か布団が2つ)
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山川駅近くの民宿に宿泊。1泊素泊3,240円のリーズナブル価格。早朝出発で一晩寝るだけなので充分です(1人なのに何故か布団が2つ)
翌朝始発電車で開聞駅へ向かう。山川駅で職場の山友達と合流…そして日本最南端の駅(無人)の西大山駅で記念撮影。思ったよりも暗くて開聞岳があまり見えなかった。
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翌朝始発電車で開聞駅へ向かう。山川駅で職場の山友達と合流…そして日本最南端の駅(無人)の西大山駅で記念撮影。思ったよりも暗くて開聞岳があまり見えなかった。
開聞駅から歩いて登山口まで移動。朝焼けが真っ赤で綺麗…でも朝焼けって雨になるじゃなかったっけ?予報では降水確率0%の晴れ予報なんだけどなぁ〜
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開聞駅から歩いて登山口まで移動。朝焼けが真っ赤で綺麗…でも朝焼けって雨になるじゃなかったっけ?予報では降水確率0%の晴れ予報なんだけどなぁ〜
登山口へ向かう道中、目の前には開聞岳。結構大きい!ここから見ると随分と標高差があるように感じる…登れるかな…
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登山口へ向かう道中、目の前には開聞岳。結構大きい!ここから見ると随分と標高差があるように感じる…登れるかな…
道路脇にあった不思議な空間と鳥居。
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道路脇にあった不思議な空間と鳥居。
ふむふむ…天の岩屋供養塔群だって。
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ふむふむ…天の岩屋供養塔群だって。
登山口までは直登する近道があるけど開聞ふれあい公園に寄り道。ここでトイレを済ませて登山口へと向かう。
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登山口までは直登する近道があるけど開聞ふれあい公園に寄り道。ここでトイレを済ませて登山口へと向かう。
ふれあい公園からはキャンプ場を突っ切っていく。次回登るときは、ここでキャンプしたいな〜
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ふれあい公園からはキャンプ場を突っ切っていく。次回登るときは、ここでキャンプしたいな〜
だけどふれあい公園から新ルート…登山口までは結構遠回りです。
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だけどふれあい公園から新ルート…登山口までは結構遠回りです。
ふれあい公園から10分歩いて二合目登山口に到着。
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ふれあい公園から10分歩いて二合目登山口に到着。
まずは鬱蒼とした森の中を登っていきます。この日は気温も高く、樹林帯は南国ムードたっぷり!
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まずは鬱蒼とした森の中を登っていきます。この日は気温も高く、樹林帯は南国ムードたっぷり!
登り始めてすぐに2.5合目ベンチで休憩。11月だと言うのに蚊が寄ってきたのにはびっくりしたw
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登り始めてすぐに2.5合目ベンチで休憩。11月だと言うのに蚊が寄ってきたのにはびっくりしたw
登山道はとても歩きやすい。基本的に火山礫のザラザラした道だが、所々階段状に整備されていた。
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登山道はとても歩きやすい。基本的に火山礫のザラザラした道だが、所々階段状に整備されていた。
50分程登って五合目に到着。ここは展望デッキになっていて、ヘリによる救助ポイントにもなっているようだ。
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50分程登って五合目に到着。ここは展望デッキになっていて、ヘリによる救助ポイントにもなっているようだ。
五合目展望台からは長崎鼻がよく見え、遠くには大隅半島が薄っすらと見えた。
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五合目展望台からは長崎鼻がよく見え、遠くには大隅半島が薄っすらと見えた。
五合目を過ぎると苔むした岩が目立つようになった。屋久島もこんな感じなのかな〜と話しながら歩いた。
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五合目を過ぎると苔むした岩が目立つようになった。屋久島もこんな感じなのかな〜と話しながら歩いた。
6合目を通過。
足元に舞茸(?)発見!とても大きい!天ぷらにしたら美味しそう♪と盛り上がる。
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足元に舞茸(?)発見!とても大きい!天ぷらにしたら美味しそう♪と盛り上がる。
6合目を過ぎると、段々と道が細くなって足場が悪くなります。
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6合目を過ぎると、段々と道が細くなって足場が悪くなります。
そして露岩の道が続き、だんだんと歩きにくくなってきた。
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そして露岩の道が続き、だんだんと歩きにくくなってきた。
7.1合目通過。ここから屋久島や硫黄島が見えるらしい。この日はガスってて展望ナシ…残念。
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7.1合目通過。ここから屋久島や硫黄島が見えるらしい。この日はガスってて展望ナシ…残念。
鬱蒼とした樹林帯が続きます。湿度も高いしジャングルのような感じ。
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鬱蒼とした樹林帯が続きます。湿度も高いしジャングルのような感じ。
木道や階段がありよく整備されている。
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木道や階段がありよく整備されている。
仙人洞通過。
ここが仙人洞?
7合目〜山頂までは岩がゴロゴロ…しかも濡れていると滑りやすいので注意!道も細くすれ違いも困難なので下山時に渋滞に捕まって苦労した。
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7合目〜山頂までは岩がゴロゴロ…しかも濡れていると滑りやすいので注意!道も細くすれ違いも困難なので下山時に渋滞に捕まって苦労した。
8合目通過。あと0.8km
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8合目通過。あと0.8km
ロープがかかった岩場もあります。段差は低いですが下山時にここで足を滑らせて滑落!幸いにもザックがクッションになって無傷でした。
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ロープがかかった岩場もあります。段差は低いですが下山時にここで足を滑らせて滑落!幸いにもザックがクッションになって無傷でした。
それにしても山頂近くまで樹林帯は続きます。てっきり上部は展望が良いものだと思いこんでいたので意外。
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それにしても山頂近くまで樹林帯は続きます。てっきり上部は展望が良いものだと思いこんでいたので意外。
9合目通過。あと0.4km…もうすぐだ!しかしここからが意外にキツかったし遠かった。
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9合目通過。あと0.4km…もうすぐだ!しかしここからが意外にキツかったし遠かった。
9合目を過ぎると時々展望がひらけるようになり、枕崎方面の海岸線やイッシーで有名な池田湖が見えるようになった。
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9合目を過ぎると時々展望がひらけるようになり、枕崎方面の海岸線やイッシーで有名な池田湖が見えるようになった。
長い梯子もあります。
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長い梯子もあります。
ここで方向を変えて山頂への最後の登り!
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ここで方向を変えて山頂への最後の登り!
最後は岩岩の急登!
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最後は岩岩の急登!
山頂直下に神社の鳥居。
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山頂直下に神社の鳥居。
9:37開聞岳山頂に到着!
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9:37開聞岳山頂に到着!
山頂には皇太子殿下登山の記念碑
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山頂には皇太子殿下登山の記念碑
そして三角点。
山頂の大岩の上に登って休憩。行動食を食べながら山頂からの景色を満喫。
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山頂の大岩の上に登って休憩。行動食を食べながら山頂からの景色を満喫。
ところで開聞岳には火口のお鉢巡りをする新ルートがあるようだ。が標識も何もない。何箇所か踏み跡のような道があったのだが、ここが入り口だろうか?
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ところで開聞岳には火口のお鉢巡りをする新ルートがあるようだ。が標識も何もない。何箇所か踏み跡のような道があったのだが、ここが入り口だろうか?
しかし時間もないので10:00に下山開始。帰りは集団登山と出会い道を譲りながら下ってきたので時間がかかってしまった。写真は5合目からの長崎鼻
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しかし時間もないので10:00に下山開始。帰りは集団登山と出会い道を譲りながら下ってきたので時間がかかってしまった。写真は5合目からの長崎鼻
2時間かかって2合目登山口に到着。ふれあい公園オートキャンプ場付近から開聞岳を振り返ってみた。この直後ポツポツと雨粒が落ちてきて…
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2時間かかって2合目登山口に到着。ふれあい公園オートキャンプ場付近から開聞岳を振り返ってみた。この直後ポツポツと雨粒が落ちてきて…
ふれあい公園の売店に着いた途端本降りになった。ここで傘やザックカバーを装着出来て助かった。売店前には登山ポストあり。
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ふれあい公園の売店に着いた途端本降りになった。ここで傘やザックカバーを装着出来て助かった。売店前には登山ポストあり。
やはり早朝の朝焼けはこの雨の兆しだったのだろうか…雨のなか20分歩いて開聞中学校前バス停に到着。
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やはり早朝の朝焼けはこの雨の兆しだったのだろうか…雨のなか20分歩いて開聞中学校前バス停に到着。
バス停から見た開聞岳。雨でも山にガスがかかることはなく、最後まで綺麗な姿を見せていた。
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バス停から見た開聞岳。雨でも山にガスがかかることはなく、最後まで綺麗な姿を見せていた。
その後は指宿の砂むし温泉に寄り道。名物の砂むし初体験。砂浜の砂に埋れながら蒸された後、温泉で汗を流してきました。
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その後は指宿の砂むし温泉に寄り道。名物の砂むし初体験。砂浜の砂に埋れながら蒸された後、温泉で汗を流してきました。
そして指宿駅で黒くまアイス(笑) しろくまアイスのコーヒー味Ver.
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そして指宿駅で黒くまアイス(笑) しろくまアイスのコーヒー味Ver.
最後は密かに楽しみにしていた「指宿たまて箱号」に乗車。ここからしばらく鉄子になります。
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最後は密かに楽しみにしていた「指宿たまて箱号」に乗車。ここからしばらく鉄子になります。
指宿駅から鹿児島中央駅まで、ずっと海を眺められるA席。
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指宿駅から鹿児島中央駅まで、ずっと海を眺められるA席。
フリーシートのキッズ席と見守り用の大人席?
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フリーシートのキッズ席と見守り用の大人席?
キッズシートは小さいけどなんとか座れるw
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キッズシートは小さいけどなんとか座れるw
本棚に囲まれたソファシート(B席)もあります。
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本棚に囲まれたソファシート(B席)もあります。
木目調の落ち着いた車内でした。
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木目調の落ち着いた車内でした。
鹿児島中央駅に到着。桜島を見るならこの観覧車に乗るのがオススメ。
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鹿児島中央駅に到着。桜島を見るならこの観覧車に乗るのがオススメ。
鹿児島中央駅近くの屋台村。ここで同行のKさんと打ち上げ!今夜の便で東京へ帰るKさんとはここでお別れです。
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鹿児島中央駅近くの屋台村。ここで同行のKさんと打ち上げ!今夜の便で東京へ帰るKさんとはここでお別れです。
さて一人になって鹿児島市内を散策しながら隣駅のホテルまで歩く。今年は明治維新150年記念らしく街のあちこちで維新志士達の像を見かけました。
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さて一人になって鹿児島市内を散策しながら隣駅のホテルまで歩く。今年は明治維新150年記念らしく街のあちこちで維新志士達の像を見かけました。
大久保利通や…
坂本龍馬など。会津藩のDNAを持つ身としては微妙な気分になりながら…というのはネタですが、高校時代は幕末好き歴女だったので結構楽しい♪
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坂本龍馬など。会津藩のDNAを持つ身としては微妙な気分になりながら…というのはネタですが、高校時代は幕末好き歴女だったので結構楽しい♪
さて鹿児島の繁華街『天文館』を通過します。
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さて鹿児島の繁華街『天文館』を通過します。
鹿児島って結構都会でビックリ!東日本ではあまり見かけない路面電車やバスの本数が尋常じゃなく多い!
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鹿児島って結構都会でビックリ!東日本ではあまり見かけない路面電車やバスの本数が尋常じゃなく多い!
鹿児島の老舗百貨店『山形屋』
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鹿児島の老舗百貨店『山形屋』
最後は地元スーパー『ニシムタ』探訪。見慣れない醤油がたくさん!鹿児島の醤油は日本一甘いらしいです。
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最後は地元スーパー『ニシムタ』探訪。見慣れない醤油がたくさん!鹿児島の醤油は日本一甘いらしいです。
3日目最終日。朝6:00過ぎに鹿児島市内のホテルを出た時は雨だったが、国分駅まで来ると雨は止んだ。
3日目最終日。朝6:00過ぎに鹿児島市内のホテルを出た時は雨だったが、国分駅まで来ると雨は止んだ。
丸尾バス停…また来ちゃったw
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丸尾バス停…また来ちゃったw
8:30頃はちょうどお店の開店準備中。足湯のお湯もまだ溜められていない。
8:30頃はちょうどお店の開店準備中。足湯のお湯もまだ溜められていない。
霧島温泉郷は紅葉のピーク
霧島温泉郷は紅葉のピーク
いい色合い♡
えびの高原からみた韓国岳。雨予報の割にガスってなくていい感じ!これは行ける!!
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えびの高原からみた韓国岳。雨予報の割にガスってなくていい感じ!これは行ける!!
えびの高原駐車場。とても広いです。
えびの高原駐車場。とても広いです。
GPSをセットして登山口をスタート!
GPSをセットして登山口をスタート!
まずは遊歩道のような舗道を歩きます。
まずは遊歩道のような舗道を歩きます。
15分程歩くと通行止め。この先の硫黄山は火山活動が活発になっているので今は通れません。
15分程歩くと通行止め。この先の硫黄山は火山活動が活発になっているので今は通れません。
新しいルートが設置されているのでそちらを通ります。
新しいルートが設置されているのでそちらを通ります。
通行止め箇所から右折して新ルートを登る。
通行止め箇所から右折して新ルートを登る。
ロープが張られた新ルートをひとしきり登ると1合目です。
ロープが張られた新ルートをひとしきり登ると1合目です。
その後は整備された階段を登る。
その後は整備された階段を登る。
階段の先に2合目が見えてきた。
階段の先に2合目が見えてきた。
振り返ってみると硫黄山。
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振り返ってみると硫黄山。
3合目。コンスタントにテンポよく標識が現れる。
3合目。コンスタントにテンポよく標識が現れる。
3合目を過ぎると、背後に「えびの高原」が見えた。
3合目を過ぎると、背後に「えびの高原」が見えた。
4合目頃から火山性の石がゴロゴロしてきた。
4合目頃から火山性の石がゴロゴロしてきた。
登山口から45分程で5合目到着。
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登山口から45分程で5合目到着。
5合目の案内板
5合目からえびの高原を見下ろす。
5合目からえびの高原を見下ろす。
さぁ、そろそろ5合目を出発!山頂を目指そう!
さぁ、そろそろ5合目を出発!山頂を目指そう!
登るに連れて火山らしい赤茶けた景色になってきた。
登るに連れて火山らしい赤茶けた景色になってきた。
6合目通過。
6合目に生えていた木々。風雪に耐える様な樹形。
6合目に生えていた木々。風雪に耐える様な樹形。
ますますレンガ色に染まる登山道。
ますますレンガ色に染まる登山道。
7合目通過。
しかし7合目からは岩礫の色が変わる。こういう変化があるから火山は面白い。
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しかし7合目からは岩礫の色が変わる。こういう変化があるから火山は面白い。
そして7合目を過ぎると、すぐに大浪池が見えるようになった。
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そして7合目を過ぎると、すぐに大浪池が見えるようになった。
クマ笹の植生が見られるようになると、もうすぐ8合目。
クマ笹の植生が見られるようになると、もうすぐ8合目。
8合目通過。
8合目からの大浪池。
8合目からの大浪池。
そして9合目通過。この頃までは高曇りの天気で、山頂に着けば新燃岳や高千穂峰がそれなりに見えるものだと信じて疑わなかった。
そして9合目通過。この頃までは高曇りの天気で、山頂に着けば新燃岳や高千穂峰がそれなりに見えるものだと信じて疑わなかった。
しかし9合目から歩くこと5分。山頂分岐に差し掛かると急にガスが湧いてきた!
しかし9合目から歩くこと5分。山頂分岐に差し掛かると急にガスが湧いてきた!
山頂分岐からは韓国岳の山頂標が見える。ここから1〜2分ちょちょいと登ればすぐに山頂です。
山頂分岐からは韓国岳の山頂標が見える。ここから1〜2分ちょちょいと登ればすぐに山頂です。
10:24韓国岳到着!さて、このあと高千穂峰に登るならば11:00えびの高原発のバスに乗らなければならない。でももう時間もあまりない!
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10:24韓国岳到着!さて、このあと高千穂峰に登るならば11:00えびの高原発のバスに乗らなければならない。でももう時間もあまりない!
しかもこのガスでは高千穂に登っても意味ないだろう…ということで高千穂峰は断念して韓国岳山頂でのんびり過ごす。写真は韓国岳の火口壁…絶壁!
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しかもこのガスでは高千穂に登っても意味ないだろう…ということで高千穂峰は断念して韓国岳山頂でのんびり過ごす。写真は韓国岳の火口壁…絶壁!
霧島山の案内図を見ながら「晴れていればこういう景色が見えるんだろうな〜」と脳裏にその姿を描く。
霧島山の案内図を見ながら「晴れていればこういう景色が見えるんだろうな〜」と脳裏にその姿を描く。
高千穂峰に登るなら最短距離の「えびの高原」に戻るつもりだったが、諦めた事で時間が出来たので「大浪池」経由で下山する事にした。
高千穂峰に登るなら最短距離の「えびの高原」に戻るつもりだったが、諦めた事で時間が出来たので「大浪池」経由で下山する事にした。
ガスの隙間から少しだけ高千穂峰のてっぺんが見えたー!
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ガスの隙間から少しだけ高千穂峰のてっぺんが見えたー!
高千穂峰から大浪池のパノラマ。間にあるはずの新燃岳が見えそうで見えない><
高千穂峰から大浪池のパノラマ。間にあるはずの新燃岳が見えそうで見えない><
大浪池を目指してひたすら下ります。木製の階段が急でかなり高度感があります。
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大浪池を目指してひたすら下ります。木製の階段が急でかなり高度感があります。
徐々に近づく大浪池。この日はガスが東側からずっと流れ込んでいた。
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徐々に近づく大浪池。この日はガスが東側からずっと流れ込んでいた。
そして山頂から下ること20分。11:00を過ぎた頃、とうとう雨が降りだした!ここでレインウエアを着込んで再出発。
そして山頂から下ること20分。11:00を過ぎた頃、とうとう雨が降りだした!ここでレインウエアを着込んで再出発。
霧島避難小屋の分岐についた頃には本降り。池の東側はガスが流れ込んでいたので西回りコースに進む。
霧島避難小屋の分岐についた頃には本降り。池の東側はガスが流れ込んでいたので西回りコースに進む。
えびの高原分岐から大浪池の登りに取り付く。石畳のように整備されているので登りやすい。
えびの高原分岐から大浪池の登りに取り付く。石畳のように整備されているので登りやすい。
大浪池への登りにぽつんと咲いていた花…季節外れのミヤマキリシマだ!
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大浪池への登りにぽつんと咲いていた花…季節外れのミヤマキリシマだ!
本来の時季は6月頃ですが、気候の似てる秋にも開花するとWikipediaに書いてあった。
本来の時季は6月頃ですが、気候の似てる秋にも開花するとWikipediaに書いてあった。
さて大浪池のお鉢まで一通り登ると、後は水平道で散歩道です。
さて大浪池のお鉢まで一通り登ると、後は水平道で散歩道です。
お鉢巡りは樹林に囲まれていて、ずっと池が見えるわけではないけど、時々展望が開けて大浪池がきれいに見えた。
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お鉢巡りは樹林に囲まれていて、ずっと池が見えるわけではないけど、時々展望が開けて大浪池がきれいに見えた。
やはり東側は雲の通り道。
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やはり東側は雲の通り道。
小雨になってきたので、誰もいない大浪池巡りを独り楽しむ。だって誰もいないし開放感抜群!
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小雨になってきたので、誰もいない大浪池巡りを独り楽しむ。だって誰もいないし開放感抜群!
大浪池の周りはミヤマキリシマがあちこちで狂い咲き。期待していなかっただけに嬉しい!
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大浪池の周りはミヤマキリシマがあちこちで狂い咲き。期待していなかっただけに嬉しい!
振り返るとえびの高原と韓国岳。
振り返るとえびの高原と韓国岳。
太陽も時折見えるのに…晴れないかな〜
太陽も時折見えるのに…晴れないかな〜
霧島山の『月の世界』見たかった…いつか新燃岳の火山活動が収まったら霧島縦走したいな〜
霧島山の『月の世界』見たかった…いつか新燃岳の火山活動が収まったら霧島縦走したいな〜
そうこうしているうちに大浪池避難小屋分岐到着。というか、避難小屋どこにあるの?
そうこうしているうちに大浪池避難小屋分岐到着。というか、避難小屋どこにあるの?
大浪池避難小屋分岐から見た大浪池。
大浪池避難小屋分岐から見た大浪池。
分岐にある案内板
分岐にある案内板
さて、そろそろ大浪池登山口へ下山します。
さて、そろそろ大浪池登山口へ下山します。
ここから登山口までは、雨でちょっと滑りやすいですが、ひたすら歩きやすいです。
ここから登山口までは、雨でちょっと滑りやすいですが、ひたすら歩きやすいです。
参道のように石畳が続きます。
参道のように石畳が続きます。
紅葉の赤い絨毯
風流ですな〜♪
大浪池から25分程で登山口に到着。
大浪池から25分程で登山口に到着。
登山口にはバス停があります。
登山口にはバス停があります。
噴火時の避難壕。バスの時間まで30分あるので、ここで帰る準備…パッキングし直したりして時間を潰します。
噴火時の避難壕。バスの時間まで30分あるので、ここで帰る準備…パッキングし直したりして時間を潰します。
避難壕の中の展示物
避難壕の中の展示物
トレッキングマップ
トレッキングマップ
噴火したときの心構えなど
噴火したときの心構えなど
やっぱりこの月の世界のようなドライな景色を見たかった。
やっぱりこの月の世界のようなドライな景色を見たかった。
高千穂峰を諦めた事で時間が余ったので、硫黄谷の霧島ホテルで2時間程温泉を楽しむことにした。本当は秘湯の新湯温泉に行きたかったが、そこは硫化水素が強く30分以上長居できないのでやめた。
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高千穂峰を諦めた事で時間が余ったので、硫黄谷の霧島ホテルで2時間程温泉を楽しむことにした。本当は秘湯の新湯温泉に行きたかったが、そこは硫化水素が強く30分以上長居できないのでやめた。
霧島ホテルには、こういう展示物や、スパリゾートハワイアンズのような広い温泉施設があるので、適当に時間が潰せました。
霧島ホテルには、こういう展示物や、スパリゾートハワイアンズのような広い温泉施設があるので、適当に時間が潰せました。
ホテル前の駐車場には硫黄谷庭園もあります。
ホテル前の駐車場には硫黄谷庭園もあります。
さて、霧島ホテルから2~3分坂道を下って硫黄谷バス停。ここから鹿児島空港までの直通バスに乗って東京へ帰ります。
さて、霧島ホテルから2~3分坂道を下って硫黄谷バス停。ここから鹿児島空港までの直通バスに乗って東京へ帰ります。
鹿児島空港で最後の晩餐。鹿児島黒豚のカツ丼セット。
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鹿児島空港で最後の晩餐。鹿児島黒豚のカツ丼セット。
鹿児島空港のクリスマス・ディスプレイ。次にここに来るのは『屋久島・宮之浦岳』に登る時かな。近いうちまた来るよ〜♪
鹿児島空港のクリスマス・ディスプレイ。次にここに来るのは『屋久島・宮之浦岳』に登る時かな。近いうちまた来るよ〜♪

感想

今年2016年は4月に熊本地震があり、その復興事業の一環として『九州観光支援交付金』いわゆる『九州ふっこう割』の販売がスタート。
その割引クーポンを利用して、鹿児島の霧島と開聞岳に登ってきました。
格安の航空券+宿泊プランなので当然日時の変更は不可。なので日々悪化する週間天気予報に暗澹たる気持ちになりながら、できるだけ雨に降られないよう登山計画を何度も調整し、人生初の九州旅行…しかも一人旅を楽しんできました。
因みに2日目の11月20日のみ東京の職場の山友達Kさんと現地で合流。一緒に開聞岳に登り、砂むし温泉と鹿児島観光を楽しむという、女子会的なユニーク旅となりました。


【11月19日】
この日は1人で鹿児島まで移動するため雨が降りしきる羽田空港を離陸。
すると高知の足摺岬上空を通過する頃には眼下の分厚い雨雲な消え、しかも鹿児島空港への着陸態勢にはいると桜島まで見えてきた。
雨ならば初日は指宿までの移動日にするつもりだったが、着陸後「これから天気の回復が見込まれるので良い旅を!」との機内アナウンスに背中を押され、とりあえず霧島韓国岳の登山口『えびの高原』まで行ってみることにした。

鹿児島空港に到着すると、まずは空港のロッカーに3日分の着替えが入ったザックを預けて身軽になり、バスの案内所で「霧島のったりおりたりプラン」という1日乗車券を購入。このチケットで空港〜えびの高原や霧島神宮などを何度も乗り降りできるので非常に便利でお得!そして空港からバスに乗り込み、まずは霧島温泉郷の丸尾まで移動。ここには足湯を始めお土産店や食事処もあるので適当に時間を潰せる。ちょうどお昼時だったので、施設内の店でお昼ごはんを食べたりしてえびの高原方面のバスの乗り継ぎまでの時間を過ごした。
…が、食事を終えて外に出ると、まるでバケツをひっくり返したような土砂降り!店先の軒下で雨宿りをするが一向に止む気配もなく、しかも雷鳴も聞こえてきた。このまま空港に引き返し早めに指宿へ移動しようかとも思ったが、やはり諦めきれず一縷の望みにかけて、えびの高原行きのバスに乗り込んだ。
勿論バスの乗客は私だけw こんな天気にこれから山に向かう人はいない(笑) 途中で大浪池登山口から下山したグループが乗ってきたが、みな雨にやられて酷く濡れていた。しかしえびの高原が近づくにつれ雨は徐々に止み、そのかわりに辺りは真っ白なガスに覆われていった。「これは行けるか!?」と気持ちがはやるが、えびの高原に到着すると、雨は降っていないものの辺りは夕刻のように暗くしかも視界は数メートル程の濃霧で何も見えない。時刻は13:00で下山予定時刻は16:00…CTは短いが、この悪条件のなか午後から登るというリスクを考えると、どうしてもバスを降りる気持ちにはなれずに登山を断念。そのままバスで高千穂峰河原を経由して丸尾まで戻ることにした。最終日の天気が良ければ韓国岳と高千穂峰の2座を1日で登るという強行スケジュールになるが、この天気では致し方ない。と自分を納得させた。
…しかし丸尾に到着しバスを降りると、徐々に霧が晴れてきて天気回復!しかも青空や太陽まで見えてきて、納得して下りてきたはずなのに悔しくて泣きそうな気持ちになった。かといってこれから引き返すわけにも行かないので、バスの乗り継ぎ時間まで丸尾のコンビニで明日の開聞岳登山用の行動食と朝ごはん・そして今夜のビールとおつまみを調達。今日の宿泊先の山川駅付近には店など何も無いので、ここで食料を調達しておかないとならない。コンビニを出ると「指宿まで車で送ってあげる」という親切な方に声をかけられたが、チケットももう買ってあるし…と丁重に断り、空港までバスで戻りロッカーに預けた荷物をピックアップして指宿まで直通バスで向かった。
指宿を過ぎて宿泊予定の山川駅に着く頃には、もう陽が落ちて辺りが暗くなりかけていた。因みに宿泊先の民宿は山川駅のすぐ目の前。指宿にも格安の民宿やドミトリールームがあったが、駅までのアクセスの良さでこちらの宿に決めた。JR日本最南端の有人駅である山川駅は、海がすぐ目の前にありとても静かで良いところ。鹿児島初日の夜は、民宿名物の「カツオのたたき定食」で1杯呑み、明日の開聞岳登山に備えて温泉にゆっくり浸かって、のんびりと過ごした。


【11月20日】
2日目の朝は快晴!昨日の豪雨が嘘のように綺麗に晴れ渡っていた。
この日は職場の山友と合流し一緒に開聞岳に登る予定。昨夜指宿のホテルに宿泊したというKさんと山川駅(始発電車)で待ち合わせ。途中、日本最南端の駅である西大山駅で一緒に写真を撮ったりしてハイテンションで開聞駅へと向かった。
無人の開聞駅に到着する頃、ようやく夜が明けて空が明るくなってきた。東の空を見上げると真っ赤な朝焼け!とても綺麗だったが朝焼けは雨が降るサイン…天気予報では降水確率0%で1日晴れるはずなんだけど…嫌な予感…
それにしても開聞駅から見上げた開聞岳は想像よりもずっと高く大きく見えた。「標高差760mなんだけど登れるかな〜」と話しながら登山口まで緩い坂道を歩いていった。
そして開聞ふれあい公園に寄り道してトイレ休憩をした後、開聞岳へ出発!
この日は全国的に南風が流入して気温上昇。鹿児島では最高気温25度が予想されていたので朝から暑い!しかも湿度が高くて蒸し暑い!11月だと言うのに半袖になってまるで南国気分……そんな気分で2合目登山口から登り始めると辺りは鬱蒼としたジャングルのようだった。昨日立ち寄った霧島温泉郷では紅葉が見頃だったが、開聞岳付近は植生が違うのか紅葉するような樹木はあまり見られなかった。
そして水捌けの良さそうな火山性のザラザラとした砂礫の道を、3合目・4合目・5合目と登っていく。ずっと変化のない単調な道だったが、5合目まで来てようやく視界が拓けた。5合目に設えた木製の展望デッキからは長崎鼻がよく見え、その奥には薄っすらと大隅半島の山々が見えた。
その後も単調な樹林帯の登りは続く。だが7合目付近から徐々に道は道は狭くなり、仙人洞辺りからは尚一層岩がゴロゴロとした歩き難い道になってきた。そして9合目に差し掛かると、登山道のカーブもキツくなって開聞岳の山麓をぐるりと回り込みながら登っているのを実感。時折樹林の隙間から外界の海岸線が見えるようになった。ここまで来ればあともう少し!最後は巨石の露岩の急登…でも距離はそれほどでもなく、左手に御嶽神社の赤い鳥居が見えるとすぐに山頂に辿り着いた。

登山口から約2時間かけて辿り着いた山頂は、意外と狭くて岩礫があちこち散在した岩だらけの山頂だった。
とりあえず近くの大きな岩の上に登って休憩。行動食を食べながら眼下の海岸線などの景色を堪能。残念ながら水蒸気が多い空模様で快晴とは言い難い天気だったけど、それでも池田湖やバッチワークのような畑など下界の景色を眺める事が出来たのは本当に嬉しかった。開聞岳に登った甲斐があったというもの!
また眼下に見える山のあちこちから煙が上がっていたのだが、後になって地熱発電の水蒸気だということが判明…この辺りは砂むし温泉といい本当に地熱が豊富だということが感じられた。

さて名残は惜しいが、バスの時間もあるので20分程で下山開始。
下山時には9合目から7合目にかけて、地元の小学生の集団登山や、地元の商工会の婚カツ登山グループ・旅行会社のツアー登山客など、100名以上の長大な列とすれ違う度に完全に足止めをされたので下山にかなりの時間を要した。また山慣れない集団が恐る恐る岩場を登っているので傍から見ていてかなりハラハラした。
そして2時間かけて開聞ふれあい公園に戻ってくると、ここでポツポツと雨が降り始め、公園の売店の軒下に入った途端とうとう本降りの雨になった。ラッキーというか私達絶対何か持ってる!というかあの朝焼けはこの雨の前兆だったてこと!?
しかしここで8合目付近ですれ違った子どもたちや山慣れないパーティの事が気にかかって不安になった。結構身軽な格好で登っていたけど大丈夫だったろうか…。

その後は開聞中学バス停まで雨の中を歩き、砂むし会館前で途中下車して「砂蒸し温泉」を体験。砂の中に埋められると想像以上の重みで身動きが取れなくなるが、ぽかぽかの地熱に暖められていい感じにデトックスできた。
そして観光列車『指宿たまて箱号』に乗って鹿児島中央駅に移動。
鹿児島市内では同行したKさんと居酒屋で打ち上げ。鳥刺しや桜島の火山灰を利用した灰干しの焼き魚や鳥の唐揚げ・鹿児島黒牛のステーキ等、地元の料理に舌鼓を打ちながら軽く飲んだ。
さて、山川駅で合流したKさんとはここでお別れ。
夜の航空便で東京へ戻る彼女を見送った後は鹿児島駅近くのホテルまでひとり散歩。鹿児島の繁華街天文館のネオンを眺めながら、ドルフィンポートやフェリー乗り場等観光地を巡ってホテルへチェックインした。

さて明日はいよいよ最終日。
初日に登れなかった韓国岳と出来れば高千穂峰にも登りたい!車があれば不可能ではないが、バス移動で1日2座登頂となるとかなりスケジュール的に厳しい。しかも明日の天気予報は雨。ホテルの部屋で何度も明日の天気図と雨雲レーダーの予想を眺めながら登山計画を煮詰める。条件は厳しいが午前中はまだ雨の確率が低いので、早朝勝負でとりあえず韓国岳だけは登ろうと心に決めて早々に就寝。明日の天気に全てをかける事にした。


【11月21日】
3日目。九州遠征最終日の朝。
鹿児島のビジネスホテルの窓から外を眺めると、桜島フェリーの灯りが鹿児島湾を明るく照らし出港していた。外はまだ雨が降っていない様子。(というか桜島フェリーって24時間運航ってことを初めて知った)
そしてTVの天気予報を気にしながら身支度を整え、6:32の電車に乗るために6:15頃にホテルをチェックアウト。しかし11階の窓から眺めた景色とは違い、外は激しく雨が降っていて愕然…このままホテルに戻り、宿泊者サービスの無料朝食を食べて1日のんびり過ごすのもありかな…と一瞬本気で考えた。が、ここで諦めたら試合終了…じゃなくて絶対後悔すると思い、初日と同じくえびの高原まで行って見ることにした。
ホテルから駅まで歩き、薄明るくなったころ鹿児島駅を出発。窓の外には桜島が大きく見えていたが雨霞でシルエットしか認識できなかった。そうしているうちに通学の学生達が次々と乗り込んできて車内は少し混雑、そして終点の国分駅で学生達と一緒に下車。国分駅に着くと雨は止んでいて遠くの空が少し明るくなっていた。しかし駅前には何もなく途方に暮れるが、とりあえず駅の改札で霧島までの1日乗車券を購入し、まもなく到着したバスに乗り込んだ。
さて国分駅からのバスルートは霧島神宮経由で少し観光気分♪そして丸尾に到着し降車しようとすると「山の方に行くなら次の丸尾温泉バス停で降りたほうがいいよ」とバスの運転手さんに教えてもらい『丸尾温泉』で下車。すっかり馴染みになった丸尾のローソンで朝食・行動食等を調達し、えびの高原行きのバスに乗り換えた。月曜日ということもあって乗客は私だけ…バスをえびの高原で降りるとすれ違いに外国人男性が乗車してきたが、この方は帰りのバスでも一緒になった。

さて2日ぶりに訪れた『えびの高原』は、雨上がり特有の湿った冷たい空気が漂っていたものの、高曇りの天気で視界は良好!広い駐車場からも韓国岳の大きな山容が綺麗に見えていた。雨が降り出す気配もないし、これはいけると確信!!駐車場から韓国岳の姿を写真に収め登山口へと向かった。
登山口を出発すると、しばらくは遊歩道歩き。クネクネと蛇行する車道と時々並行したりしながら緩く登っていく。そして10分も歩くと行手に通行止めのロープが現れた。登山道付近の硫黄山は火山活動が活発になっているため、現在レベル1に引き下げになったものの、硫化水素の危険もあるので、通行止め箇所からは新しい登山ルートが設置されていた。
そして誘導するかのようにロープが張り巡らされた新登山道を登りきると、あっという間に1合目に到着した。韓国岳はCTが1時間半程度にもかかわらずに、キッチリ1合目〜9合目の標識があり6~8分間隔でそれらを通過するので、とてもテンポよく登れる。しかも道も階段状にとても良く整備されているので、火山の危険性が無ければハイキング気分で楽しく登れる山だと思った。
そんな韓国岳も4合目を過ぎる頃から火山らしいレンガ色の石がゴロゴロする道に変わった。しかしそれでも一定して同じ角度で登っていくので歩きやすさに変わりはない。見晴らしのよい5合目で少し景色を楽しみ、7合目を過ぎた辺りから眼下に見えるようになった大浪池の青い湖面に登りの辛さも癒され徐々に高度を上げていく。
天気は登り始めと変わらず高曇りのままでそこそこ視界も良く、背後のえびの高原や硫黄山の景色がよく見えていた。北側のえびの高原から登っているので南方面の新燃岳や高千穂峰の姿はまだ見えないが、それでも山頂に着けばそれらの景色がバーンと目に飛び込んでくるのだろうと期待して登っていった。しかし文字通り雲行きが怪しくなったのは、9合目を過ぎて山頂まであと1〜2分という場所にある分岐にたどり着いた時。気がつけば辺りは真っ白いガスが流れ込んでいて、すぐ近くにある山頂標がなんとか薄っすらと見える程度。当然その先に見える筈の景色も何も見えなかった。

そうして10:24韓国岳に登頂。時間があればすぐにえびの高原まで引き返して11:00発のバスで高千穂峰へ向かうつもりだったが、GPSの調子が悪く登山口でモタモタして出発が遅れてしまった為その余裕も無くなってしまった。しかもこの天気…今からガスに覆われた高千穂峰に登っても苦行にしかならないと判断して、日本百名山89座目となった韓国岳を満喫することにした。幸い山頂には誰もいない♪これは思いっきり楽しめる♪と一人写真撮影会を実行。タイマーをセットして普段なら撮れないようなバカ写真を何枚も撮って遊んだ。
そうこうしているうちに、今まで何処にいたのか後続の登山者が何名か登ってきたので、すごすごと退散…充分に愉しんだので山頂を明け渡すことにした。

さて次のバスが13:00発。時間もほどほどに余ったので、えびの高原に戻るよりもCTが長い大浪池経由で大浪池登山口へ下ることにした。
まずは分岐から眼下に見える大浪池方面へと下ると、足元は赤茶けた石がゴロゴロする急坂。足元が不安定で滑りやすく意外と手強さを感じたし、道は次第に荒れていって崩れやすい急斜面の涸れた沢状の道になっていった。しかも踏み跡が薄く近くに道標も見当たらない!辺りはガスっているし「これは慎重に行かないと迷うな…」と気を引き締めると、しばらくしてガッチリ整備された木の階段が現れた。よかった…これで道迷いの心配はない!しかしその階段は意外と高度感があり、所々歩けないほど斜めに傾いていたりして、なかなかスリリングなものだった。
しかしのんびりと楽しめたのはここまで。階段を下りきり樹林帯の中に入ると突然雨粒が落ちてきた。急いでレインウエアを着込んで先を急ぐ。そして韓国岳避難小屋の分岐にたどり着いた時にはかなり本降りの雨になっていた。
さてここから道は大浪池を挟んで東廻りと西回りの二手に分かれる。山頂から池を見下ろしていて東側には常にガスが掛かっていたのは知っていたので、迷わずに西廻りコースを選択し進む。途中えびの高原へ戻る分岐もあってエスケープしようか少し悩むが、ここまで来たのだからと大浪池の外周縁まで登ることにした。
ここから大浪池周辺は季節外れのミヤマキリシマがポツポツ咲いていてテンション↑。外周縁に出るまではキツイ登りだったが、ミヤマキリシマのお陰でその辛さもあまり感じなかった。そして登りきってしまえば楽しい水辺道。基本的に低灌木に囲まれた道でずっと大浪池が見られる訳ではないけど、所々にある展望台から見える池はとても大きくて綺麗な青い色をしていた。そしてこの頃から雨も小降りになり、ガスも薄くなってきたので、独り誰もいない登山道の静けさを楽しむ余裕も出てきた。
そして大浪池を半周周りきって大浪池避難小屋分岐から下山。地図上には避難小屋と書いてあるけど、私が見たところそれらしき建物は見当たらなかった。何処にあったんだろう…。
そんな疑問を持ちながら大浪池登山口へ向けて下り始める。ここから登山口まではとても整備された歩きやすい道…というかずっと石畳の参道。普段なら登山靴でなくても登れるような歩きやすい道なのだろうが、雨&濡れ落ち葉で下りは結構滑りやすい!気を抜くと時々ツルッと滑るのでかなり慎重に下っていった。
そして12:20頃大浪池登山口に到着。ここには噴火の際の避難壕があるので、少し小降りになった雨をしのぎながら、友人などに無事下山の報告メールをしたりしてバスが来るまでの45分を過ごした。

さて高千穂峰に登らなかった分、帰りの飛行機の時間まで2時間程度時間が余ってしまった。8月に韓国岳に登った会社の人から新湯温泉の良さを聞いていたので、是非その秘湯っぷりを体験してみたかったのだが、新湯温泉は硫化水素濃度が濃いため30分以上の滞在は出来ない…ということで、予定を変更して硫黄谷温泉の霧島ホテルに行くことにした。そしてバスに乗り込み高千穂河原経由で硫黄谷温泉まで移動。途中高千穂河原から乗ってきた外国人男性(朝えびの高原ですれ違った人)と一緒になり、バスの中でずっと山トークで盛り上がった。
(なんでも朝一人でえびの高原を出発する私の後ろ姿を撮って奥様に送信し「女の人も一人で登るんだから大丈夫だよ」と、彼一人で高千穂峰に登る許可を奥様から貰うことが出来たらしいw)
そして霧島ホテルで鹿児島最後の時間をゆっくり過ごした。急遽ネットで検索してこのホテルの温泉に決めたのだが、とにかく広くて湯船がたくさん!スパリゾートな雰囲気で2時間も時間をつぶすには最適だったように思う。
そして再び硫黄谷バス停まで戻り、そこから鹿児島空港直行バスに乗って東京へと帰還。雨の間隙を縫うような山旅だったが、状況に応じて色んな事を自分一人で考え判断するスリルがとても面白く且つ楽しかった。また一人旅&現地合流の二人旅という変則的な山行も変化があって、とても思い出深い旅になりました。



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