甲斐駒ケ岳-黒戸尾根-


- GPS
- 29:30
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 2,335m
- 下り
- 2,338m
コースタイム
竹宇駒ケ岳神社(登山口)10:00-笹の平分岐11:50-刃渡り14:20-刀利天狗14:50-五合目小屋跡16:35-七丈小屋18:30
【20日】
七丈小屋4:10-八合目5:25-甲斐駒山頂6:45-八合目7:40-七丈小屋8:15/9:10-五合目小屋跡10:25-刀利天狗11:35-刃渡り12:00-笹の平分岐13:40-竹宇駒ケ岳神社(登山口)15:30
天候 | 【19日】晴れ 【20日】晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
駅から竹宇駒ケ岳神社までタクシー、片道3950円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■駒ケ岳神社〜笹の平 雪はあまりないが凍っている箇所多数。 ■笹の平〜刀利天狗 だらだらと長い雪道の登り。刃渡りの通過も特に問題なし。 ■刀利天狗〜五合目 黒戸山の巻き道は雪が深く、何度も足をとられる。ワカン等があった方がいいと思う。 ■五合目〜七丈小屋 鎖、梯子が連続する急登。雪で梯子が埋まっているような場所はアイゼンをきかせて登る。 ■七丈小屋〜山頂。 七丈小屋より下に比べると雪が締まっていて歩きやすい。八合目から上は岩の間を縫うように進む。慎重にルートを選んでいけば問題なし。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
1月の谷川岳以来2ヶ月ぶりの山行。21日(月)は天気が悪そうのなので1泊2日で帰ってこられるルートを探した。八ヶ岳あたりでも良かったのだが、どうせならまだ登ったことがない山にしようと思い甲斐駒ケ岳に決定。中央線からのアクセスがいい黒戸尾根から登ることにした。
駒ケ岳神社手前の駐車場には車が1台停まっているだけ。果たしてトレースはついているのだろうか?ラッセルは嫌だな・・と少し不安になる。
駒ケ岳神社で安全を祈願して登山開始。神社脇からつり橋を渡る。尾白川はまさに清流といった感じで、透き通った水が印象的だった。いきなり急登が始まりどんどん高度を稼ぐ。凍結箇所も出てきたのでアイゼンを付けたりはずしたりしながらしばらく登る。
笹の平までくるとすっかり雪に覆われていたが、やはり先行者がいる気配はない。ここから先は総じてだらだらと続く樹林帯の登りであまり印象がない。刃渡りも問題なく通過できた。雪がついている分歩きやすかったのかもしれない。
刀利天狗を過ぎた辺りからはいよいよ雪も深くなってきて何度も足をとられる。特に黒戸山の巻き道は雪が深く、疲れも相まって大きくペースダウン。日没前に七丈小屋に着けるかどうかも怪しくなってきた。やっぱり他者のトレースを期待しているようではダメですね。自分の力でガンガン進めるような体力が必要だと今更ながら気がついた。また帰ったらワカンを買おうと強く思った!!
五合目から上は梯子、鎖が連続する。雪さえなければさほど気にならないのだろうが、怖いなと感じる箇所もあった。特にカチカチに凍っているようなところは、アイゼンを利かせながら慎重に登った。いよいよ疲れてきて日没も近づいてきたが、たまに樹間から見える鳳凰山が気を紛らわしてくれる。
18時半にようやく七丈小屋着。小屋の中はストーブで暖かくなんともありがたい。素泊まり3500円。小屋の主人が迎えてくれたが、今日登ってきた人間は他にはいないそうだ。まあ当然か。登山口から約8.5時間掛かった旨を伝えると山頂までいくのは厳しいだろうとのこと。自分自身でもちょっと厳しいかなと思ったが、せっかくなので行けるところまで行こうということで早く寝ることにした。
翌日3時に起床し4時出発。ヘッドランプを頼りに登り始める。直後は前日同様深い雪に苦しめられるが、樹林帯を抜けたあたりから雪も締まり軽快に進めるようになる。
8合目で夜が明け始め頂上へ続く稜線が照らされるようになる。いかにも岩稜といった風貌でこんなところ登れるのかと不安になるが、実際に取り付くと岩の合間を縫うようなルートで岩を登るような要素はない。滑落に注意しながら慎重に歩を進める。
小屋を出発してから2時間半ほどで山頂着。風は弱く、快晴とまではいかないが遠く北アルプスまで見渡せた。特に目を引くのが北岳で、スッと引き締まった姿がかっこいい。ここまで来てホントに良かった。
先はまだまだ長い(標高差で2,200m)ので10分程で頂上を後にする。8合目までは慎重に、そこからは滑るように一気に下り降りる。頂上から1時間15分ほどで七丈小屋帰着。1時間ほどゆっくり休憩して長い下りに備えた。
昨日怖いなと感じた梯子もゆっくり慎重に下れば特に問題はなかった。その後は小休止をとりつつひたすら下り続け、いい加減足も痛くなってきた頃になんとか登山口まで帰ることができた。ついに登山者には一人も出会わなかった。
天気にも恵まれ素晴らしい山行になった。
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