奥穂高岳〜気温マイナス8℃、強風荒れ狂う頂に立つ〜


- GPS
- 33:37
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 1,839m
- 下り
- 1,830m
コースタイム
上高地7:20 → 10:12横尾10:50 → 涸沢13:50
行動時間 6時間30分
5月4日
涸沢6:00 → 穂高岳山荘7:16 → 奥穂高岳7:55 → 穂高岳山荘9:05 → 10:12涸沢12:10 → 13:53横尾14:15 → 上高地16:57
行動時間 10時間57分
天候 | 5月3日 くもり時々日が差す、夕方前に降雪あり 上高地 3℃ 横尾 15℃ 涸沢 5℃(到着時) -3℃(就寝前) 5月4日 晴れ 涸沢 0℃(6時) 10℃(昼) 奥穂 -8℃ 上高地 9℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡市営第二駐車場 → 松本IC → 国立府中IC → 町田 ※沢渡第二駐車場・・・駐車料1日500円 更衣室あり 足湯(沢渡温泉)あり 沢渡地区最大の駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★上高地〜横尾 所々に残雪がありますがアイゼン必要なし。 ★横尾〜涸沢 横尾大橋を渡ってすぐに雪が出てきます。本谷橋付近で アイゼン装着する人が多いようです。ちなみに橋はまだ架かって いません。私はアイゼンを装着しませんでした。ザラメ雪なので 必要ないかと思います。 トレ-スはしっかりついているので外れないように。 外すと踏み抜きます。大規模なデブリがありました。 ★涸沢テン場 幕営料は無料。通常は徴収されます。雪崩の危険があり 自己責任でお願いしますとのことで無料です。 ★涸沢〜穂高岳山荘 登路はザイテングラ-トの左の小豆沢です。ほぼ直登です。 先日発生したと思われるデブリが残ってます。 昨年もここで雪崩が発生したので要注意箇所です。 ★穂高岳山荘〜奥穂高岳 穂高岳山荘からすぐにクサリ場の登り、2つのハシゴと岩場の急登が続く。 ここがもっとも緊張するところ。特に下りは要注意。しかし、ここを抜けて しまえばその先、奥穂までの稜線上は雪が固く締まっていて歩きやすく 難しいことはない。しかし強風をまともに横から受けるのが辛い。 下りは強風でガスっているとル-トを見失いやすいので注意。 ★装備 アイゼン・・・涸沢〜奥穂高岳で装着。 ピッケル・・・涸沢〜奥穂高岳で使用。 ヘルメット・・・必須装備ではありません。お好みで。 目出帽・・・穂高岳山荘〜奥穂高岳で必須。風が強いので 防寒・防風対策は抜けがないように。 ゴ-グルも必要でしょう。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
昨年、登頂を断念した奥穂を初めての雪上テン泊で目指しました。
いや〜それにしても久しぶりの15kgオ-バ-の荷物には参りました。
日帰りで荷の軽い山行を繰り返しているとこういう時にツケが回ってくる。
肩に荷の重さがくい込んで苦しい。やっとのことで横尾に着きました。
横尾の先からは雪が出てきましたがアイゼンは装着しませんでした。
ほとんどの人は装着していましたが、いまの雪の状態ならば必要ないでしょう。
あちらこちらに雪崩の跡がありました。先日の降雪後に雪崩たのでしょうか。
これほど大規模なデブリを見たのは初めてでした。
やはり降雪後は注意が必要ですね。
涸沢で初めての雪上テン泊です。テントは本体とフライシ-ト、寝袋はモンベルの
スリーシーズン#3です。外気温がそれほど低くなかったからでしょうか。夜中に
時折強風に目が覚めましたがそこそこ眠れることが出来ました。
ひとつ驚いたことがありました。テント内部に結露が生じなかったことです。
今まで必ずといっていいほど結露が生じていました。なぜでしょうか・・・。
翌日、サブザックの軽荷で奥穂を目指しました。
小豆沢の登路でガンガン飛ばして先行者を次々に追い抜きます。
そして岩場の登り。クサリとハシゴがありますが慎重に行けば特に問題はない
でしょう。ここを抜けてしまえば後は稜線を行くだけです。
ロ-プは雪の状態や初心者を含む場合には必要だと思います。実際、使っている
パ-ティ-がいましたが初心者がいたようでした。
稜線ではまともに強風を受けました。ゴ-グルと目出帽は必須です。もちろん
防寒の手袋も。とにかく風が強く、手の感覚が薄れていく。これは1月、2月の
八ヶ岳以来ですね。
とにもかくにも奥穂に登頂しました。昨年のリベンジ成功です。
登頂の鍵は雪の状態にかかっていますね。まさに実感しました。
siriusさん、こんにちは
こんな条件下で奥穂登ってしまうとは流石siriusさんですね。
昨年は登頂断念とのことで喜びも倍増ですね
しかし皆さん雪崩は怖くないのですか・・・?
画像だけでも怖いです
次なる目標はいよいよ八ツ全山ですか
それとも?
shira-gaさん、こんばんは。
今年は雪の状態が良かったので登頂できました。
でもこの時期でもまだ氷点下というのは厳しいですね。
さすがは穂高。難しい山に違いはありませんね。
雪崩の跡があちこちにありましてビックリしました。
心配はしていませんでしたが寝ている時にテントごと流されたらどうしようかと不安にはなりました。
やっぱり降雪直後は危険だと思います。
八ツ全縦は6月の予定です。
でもその前にもしかすると鹿島槍へ行くかもしれません。
奥穂やりましたね。
コンディションが安定したなかでの安全登山だったことと思います。
無事に帰還出来て何よりです。
流石です。
siriusさん、さすがですね
10月だったと思いますが、穂高岳山荘からすぐの
急傾斜の岩場で足場が凍りついていて、
手掛かりもしっかりしてなかった場所で、
超緊張してしまったのを思い出しました。
ここはすごい高度感に私には思えるのですが
その付近ですれ違うのも怖かったです。
八ツ全山縦走も楽しみにしてます
siriusさん、おはようございます。
いや〜やりましたね!
この時期に奥穂とは!すばらしいです。
初体験の雪上テント泊はいかがでしたでしょうか?
意外と寒くないのですね。
私もいつかはと思いつつも、雪の中をテントの重荷を背負って歩くだけの根性がありません。
時に八全山は6月ですか
残雪があるかもしれませんのでスリップに注意されてください。
私は7月以降になるかもしれませんので、記録を参考にさせていただきま〜す
奥穂登頂おめでとうございます。
今年は雪が多くあちらこちらで雪崩れたようですね。
槍や涸沢に入る登山者を心配していました。
去年の奥穂稜線はガリガリにクラストしていましたが、今年の奥穂稜線の雪の状態はどうだったんでしょうか?
MATSUさん、こんばんは。
当初、雪崩があって入山禁止になり諦めようかと思いました。
でも解除になってから北穂のレコを見てこれは行けそうだと判断しました。
昨年は穂高岳山荘からの岩場の取り付きに岐阜県警のおまわりさんがいて、
そばに入山自粛を促す看板もあって登頂を断念しました。
今年もおまわりさんはいましたが看板はなく次々に奥穂を目指して多くの人が登っていきました。
それだけ雪の状態が良かったんですね。
つくづく雪山は雪の状態次第だと実感しました。
今は何よりも安全登山で終えられて満足しています。
satoyamaさん、こんばんは。
あの急登の岩場は無雪期でも緊張十分ですよね。
ましてや雪があると付き方によっては登山者を寄せ付けないくらい難しくなりますね。
下山時にはすれ違いでかなり待たされ緊張しっぱなしでした。
ほんと今回は雪の状態が良くラッキ−でした。
八ツ全縦は6月を予定してます。
楽しみにしてるんですよ。
自分の限界に挑戦します。
nagagutuさん、こんにちは。
残雪期ではありますが穂高の頂を踏めて嬉しさ一杯です。
それにしても山頂の気象は厳しかったです。
早く降りることばかり考えてました。
初体験の雪上テン泊は予想以上に快適でした。
寒さで寝れないかなと思いましたが大丈夫でしたね。
外張りがなくても、スリ−シ−ズンの寝袋でも何とかいけそうです。
初めてテント内部に結露が生じないというおまけもありました。
八ツ全縦は7月ですか。
それでは先陣をきって限界に挑戦してきたいと思います。
citrusさん、こんにちは。
ありがとうございます。
今冬は八ツに拘ってきましたがやっぱり穂高は格別ですね。
昨年はcitrusさんが登られて羨ましく思っていました。
本谷橋から涸沢まであちこちに雪崩の跡がありました。
改めて雪崩の恐ろしさを目の当たりにしました。
情報を集め、天候をよく見極めて入山しないといけないですね。
稜線はガチガチのクラスト状態でした。歩きやすかったです。
昨年ほど悪くなかったのではないでしょうか。
なにせ私でも問題なく登れたくらいですから・・・。
下りでロ−プを使っている学生さんらしきパ−ティ−がいました。
初心者がいたようですが彼らにはちょっとキツカッタかもしれないですね。
歩くのは良かったのですがまともに写真を撮れないほど風が酷くて大変でした。
まだまだ穂高は厳しいですね。
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