穂高
- GPS
- 33:36
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 1,916m
- 下り
- 1,905m
コースタイム
【二日目】6:11涸沢小屋→8:44穂高岳山荘→9:16涸沢岳→9:34穂高岳山荘→11:00涸沢ヒュッテ→13:24横尾→15:40上高地
天候 | 晴のち曇のち吹雪(1日目)、晴のち曇のち吹雪のち雷雨(2日目) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路・・・上高地バスターミナル→新島々駅→松本駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
“上高地〜横尾間”路面に積雪あり “横尾〜涸沢間”は大規模なデブリが続きそれを避けるようにして登っていく。ただし雪面は安定していて登りやすい。 “涸沢〜穂高岳山荘間”箇所により深く雪に埋もれる場所、堅く締まっている箇所、凍結している箇所と状況が変化した。 “穂高岳山荘〜涸沢岳”岩面に薄く締まった雪、アイゼンが利き歩きやすい。 下り“涸沢〜横尾”トレースがうんでいてアイゼンがあった方が良い。 下り“横尾〜上高地”前日の雪が溶けてグチャグチャの路面。 |
感想
23時の定刻から20分程遅れて東京都庁大型駐車場をしゅっぱつした“さわやか信州号”
途中、0:45談合坂SA。2:55諏訪湖SA。到着前、道の駅風穴の里での休憩を経て上高地へ辿り着く。
5:47 上高地バスターミナル到着
バスに乗り込む際、最後に荷物を預けるのがポイント、すぐにザックを受け取りバスターミナルのベンチに陣取る。
標高1505mの上高地、早朝は冷え込む。まずはフリースを取り出して着る。
次はコンタクトレンズと鏡を取り出して装着。登山靴の紐を締め、レインスパッツを履きレインウェアを着て帽子をかぶる。
登山届けを提出しそして、おにぎりを二個食べて出発!
6:06 上高地バスターミナル出発 標高1505m
バスが早く到着してくれたので予定より少し早い出発だったけれど案外準備に時間がかかった。
天候はまずまず、バスターミナルから5分ほどの河童橋からは雪に覆われ真っ白の穂高連峰が姿を見せる。
小梨平キャンプ場を抜け明神を目指す。
今年の上高地は雪が残っているようで明神までの道ですら雪で覆われている。
明神直前で梓川沿いで視界が開け明神だが美しい姿を見せる。
6:45 明神到着 標高1530m
39分での到着は予定通り、今回のGW槍穂高登山計画初日は槍ヶ岳を目指す。
一日で槍ヶ岳山荘まで辿り着こうと思うとコースタイムより早く歩かなくてはならない。
という事で明神館には立ち寄らずに通過する。
次は徳沢、ますます路面が雪で覆われる割合が増え歩き辛い。
7:29 徳沢園到着 標高1562m
44分での到着は予定より4分遅い。雪面にてこずった事と途中の寄り道の為だろう。ここもやはり通過する。
徳沢から横尾までの道のりは途中から梓川の河川敷へ降りるのは昨年同様にこの時期のルート。
8:16 横尾山荘到着 標高1620m
徳沢から47分での到着は予定より早い、上高地出発から2時間10分での横尾到着。
ここでトイレおよび給水。おにぎり一個を食べて出発する。
いままでは横尾大橋を渡って涸沢を目指すのだけれど今回の目標は槍ヶ岳、梓川沿いを上流へ道を取る。
8:24 横尾山荘出発 滞在時間8分
上高地から横尾までの道のりも雪が多かったがそれでもやはり散策路という感じで歩きやすいもの
しかしここから先はハッキリと登山道の様子を見せ始める。
梓川左岸を歩く道は常に沢の流れを聞きながらの心地よいもの
50分程歩いて小さな橋に辿り着く。橋の欄干の高さまで雪が積もりその上を歩くこの時期だけの貴重な体験。
:9:15 一ノ俣到着 標高1705m
予定時間50分だから撮影しながらの歩行を考えれば順調なペース。
沢沿いの道は続く。途中、沢に近づいたところで実に水の美しいところがあったので近くまで寄って写真と動画を撮影した
http://www.youtube.com/watch?v=CQHfeu6f4rM&feature=channel_video_title
10分程でまた橋が現れる。この橋には雪は積もっていなかった。ここが二ノ俣
二の股を過ぎていくと段々と登山道に傾斜が付いてくる。
建物が見えてくるとそこまではハッキリとした登り道そしてそこがこの山小屋。
9:55 槍沢ロッヂ到着 標高1820m
10時前の到着は予定通りだったけれど一ノ俣から40分での到着はコースタイムと一緒で時間を縮める事は出来なかった。
ここに辿り着いてすぐ降りてきた方とすれ違ったのだがこの方が
「どこまでいかれますか?」と聞いてきた、槍ヶ岳を目指すと伝えたら
「上は雪が深い上に天候が悪く引き返してきた」と教えてくれた。
確かに二ノ俣を過ぎたあたりから晴れていながら雪がちらつくようになってきた。
自分のいるところは明るいのだけれど先の雲行きが段々と怪しくなってきていた。
この話を聞いて即決で引き返す判断をする。
当初の予定ではここに寄る予定ではなかった。
そもそも食堂の開店時刻が10時でその前にここを通過するつもりだったのだ。
だからこそ、おにぎりを大量に買いこんでやってきたのだが引き返すとなってはせっかくだから寄る事にした。
建物の中に入ると大きな梁が斜めにつっかえ棒のように目の前をふさいでいる。
そのつっかえ棒の前に受付があるが人はいないので、“鳴らしください”とあるベルを鳴らす。
奥から男性が現れる。
食事のメニューはラーメン、カレー、うどん、牛丼いずれも1000円。
うどんを注文する。
名前を伝えて斜め梁を越えていく。
しばらくして可愛らしい女性がうどんを運んできてくれる。もちろん斜めの梁を越えて。
ネギと山菜とカマボコが乗ったうどんに七味唐辛子がつく。
このうどんが事のほか美味しい。
麺がもっちりとしている点がとても好みで山歩きのスパイス以上に美味しいうどん。
もちろん1000円でこのうどんを平地で食べたら色々いいたくもなるけれど期待以上のうどんだった。
斜めの梁を越えてお盆ごと器を返却してロッヂを後にする。
この斜めの梁は冬季の積雪へ耐える為のものだが夏場は取るのだろうかその点は次回確認したいと思う。
10:15 槍沢ロッヂ出発 20分の滞在横尾を目指す。
下へ降りていくと段々と空が青くなってくる。
10:35二ノ俣通過、10:41一ノ俣通過(槍沢ロッヂから26分)
11:24 横尾到着 槍沢ロッヂから1時間9分での到着。
登山は計画が重要だけれどもその計画をあきらめる事もまた重要なのだ、そしてB案、C案を用意しておく事も・・・
今回ロッヂで先の状況を教えてくれた方は天狗原から引き返したそうだ、もし私がそこまで行っていて引き返したとしたら
横尾到着が15時頃になっていて横尾に泊まる事になっていただろう。あの時点で判断できた事がなによりありがたかった。
なので私もすれ違う方には極力先の情報をお伝えして横尾まで戻っていった。
11:37 横尾出発 標高1620m
比較的雪が多い登山道、横尾から本谷までの道のりは槍沢ロッヂまでの道のりと似た印象。
昨年3度歩いた道のりなので慣れている分こちらの方が歩きやすい。
左手に見える屏風岩を姿の変化を楽しみながら横尾谷をズンズンと進んでいく。
その屏風岩の下、沢の対岸をスキーの一隊が進んでいたその一隊を眺めながら歩いていくと
トレースが沢に降りていく。
夏場なら本谷橋がかかっていてそれを渡るのだがこの時期はまだ雪の中。
おそらく本谷橋のあたりに辿り着いたのが12:46
1時間9分かかっている。本谷橋はもう少し手前だったか?単に槍沢ロッヂまで登って下った疲れがでたか?
そんな事はともかくとして昨年に比べて雪が深い。
そして沢に降りて少し進み本谷出合の手前まで来ると驚くべき景色が広がっていた。
横尾谷一面に広がるデブリ、デブリは雪崩による堆積物のこと。
そのデブリは横尾本谷側からも涸沢側からも両方側から谷を埋め尽くすかのよう。
昨年は滑らかなU字を描いていた谷にゴロゴロと雪の玉が覆い恐怖心すら感じる景色になっている。
この二日前に涸沢で大規模な雪崩が発生しこの日の朝まで入山禁止となっていたのだがその理由を実感する。
途中で引き返してきた人と何度もすれ違っていたので引き返す事も頭をよぎったがまだ
13時、天候が酷いという事も無く前後に人もいるので進む事にした。
本谷出合のデブリはその右岸端(登る方向から見ると左端)を進む。
トレース(踏み跡)はハッキリとついていて雪面がしっかりしているので昨年同様ここではアイゼンをつけていなかったが問題なかった。
ゆっくりではあるが大きな休憩を入れず黙々と足を進めていく。
大きなデブリを越えてもいたるところでデブリが発生している。
Sガレのあたりまでくると風が強くなってくる。雪は大した事ないが左側から強く吹雪が吹き付ける。
行動時間が8時間を超えてさすがに段々疲れが出てくる。
この傾斜を超えれば!そう思ったさきに見えてきた!!ヒュッテの鯉のぼり!
多くの人が「ヒュッテの鯉のぼりは見えてからが長い」と言うが私はそうは感じない。
鯉のぼりが見えてからは傾斜はいくらか緩くなるし足も軽くなる。
14:24 涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐に到着。横尾出発から2時間47分での到着。
コースタイムが3時間だからこの条件下では上々だったと思う・・・んが!
ここからが長かった。
涸沢へ行くと決めた時点で泊まるなら涸沢小屋と決めていた。
涸沢ヒュッテに比べると綺麗だし上にある分、翌日の行動がちょっと楽になる。
ただ、少し上にある分遠いのでもある。
分岐からヒュッテへ行く人々と別れて小屋を目指す。
ヒュッテ側に比べて行く人が少ない為トレースが薄くこの吹雪で消えかかっている。
柔らかな雪の上自分で道をつくり、ちょっとへこたれそうになりながら登っていると
別ルートで先ほどのスキー集団がやってくる。
どっちが先に着くか?どう考えてもスキーの方が早そうだったが小屋の手前には北穂からのデブリがスキーの邪魔をしている。
こちらはヒュッテのテント場のレベルまであがりそして最後の急坂を登る。
14:53涸沢小屋(標高2350m)に到着。結局先頭のスキーヤーには先を越されたが二番手以降には先着した。
目論見通り15時前には到着できた。
小屋に入り宿泊の手続き。一泊二食付で9000円。
陽という部屋が割り当てられる。
小さな部屋でそこに布団が隙間無く並べられている6畳間に12枚と言う感じか一人半畳のスペース。
すでに4名程度が眠っている、ザックは廊下へ置いて、空いた布団を確保して私も一眠り。
目が覚めたのは17時前、体はバリバリに固まっていたがカメラを片手にテラスへ出る。
外に出ると吹雪はおさまっており東の空には青空も見えるほど。
夕食は17時、アナウンスが入って食堂へ行く。
夕食は焼鮭に豚肉の炒め物、春巻きなど。
ボリューム十分で生野菜やフルーツもしっかり食べられて満足の夕食、味もいい。
食事を終えて再びテラスに出て風景を撮影する
http://www.youtube.com/watch?v=DHKVEmlB16M
一度、部屋に戻って横になる。結局布団は全て埋まりちょっと狭い・・・
19時過ぎ一旦部屋を出て再びテラスへ夜景を撮ってまた布団の中へ。
眠ったり目覚めたりをくりかえしながら起床は翌朝4時半頃。
山の朝は早くこの時刻から小屋を出る人もいるが私はやはり朝の撮影。
朝食は5時半、夕食と比べれば簡単なものだけれどしっかりと頂きすぐに席を立つ。
私も出発の準備、廊下で荷物を整理しテラスで身支度を小屋を出発!
6:11 涸沢小屋のテラスから出発 標高2350m
涸沢はまだ晴れているものの目指す白出のコル方面には雲がかかり始めている。
ヒュッテからの登山道へまず斜面をトラバースする。
雪面は程よく引き締まって歩きやすいけれど冒頭の斜面はなかなか傾斜がキツイ。
はじめっからへこたれそうになっていると、バタバタバターと大きな音。
上空にヘリコプターが、だんだんと近づいてきて旋回しながらヒュッテへ降りていった
http://www.youtube.com/watch?v=3ebD506qUWU
ヘリコプター着陸の撮影を口実に足を休めてその急坂を乗り越える。
昨年は先の視界があまりないまま登っていたが今年は目的地が見えることがありがたい。
しかし目的地は明らかに曇り始めている。
涸沢の上にもデブリがハッキリと残っていてトレースは
それを避ける方向とそれを突っ切る方向で付いていが私はデブリの中の道を歩いた。
前回雪面にあまり変化を感じなかったのだけれど
今回はガチガチに凍った箇所もあれば柔らかくズボッと膝くらいまで入る場所もあった。
ただ前回ほど深くはまる事も無く足が止まるという事は無かったのだけれど
登るにつれて天候が悪化していった事は変わらなかった。
風が強く吹きつけ、吹雪か地吹雪か横から風が吹き付けてきた。
http://www.youtube.com/watch?v=IM5bIOtnZaI
荷物を小屋に置いて身軽になって登るかどうか悩んだのだけれど結局全て担いで登ったのだが
身軽な姿で登ってる方がほとんどで時折先を譲りつつゆっくりと登っていく。
白出のコルが近づいてくると風は更に強くなるが、トレースが踏み締められて歩きやすくなってくる。
8:44 穂高岳山荘到着 標高2996m
涸沢小屋出発から2時間33分での到着、ちょっと苦労したかな?こんなものかな?荷物重かったし・・・
今年も山荘は雪の中、山荘の方と岐阜県警が一緒に除雪作業をしている。
上に上がると更に風が強くなり止ると体が冷えるのでザックを小屋の脇に置いて帽子を脱いでレインウェアのフードをかぶり
ピッケル以外の荷物はウエストポーチとカメラだけで涸沢岳を目指すことにする、初めから奥穂高岳は念頭に無かった。
8:53 穂高岳山荘出発
涸沢岳へは岐阜県側に一旦出るのだが、岐阜県側に周った瞬間これまでとは比べ物にならない風が下から吹き上げてきた。
前日の涸沢直前の風も強かった、さっきまでの白出のコル直前の風は更に強かった。
しかしさえぎるもの無く吹き付ける風の強さはその強さを遥かに越えるもの。
風に乗った氷の粒がサンドブラストのように容赦無く打ち付けてくる。
ほんの少しだけでも肌の露出した部分が“痛い!”
ただ救われる点はひとつあって、斜面の下から吹き上げる風なので登る時は背を押してくれるし下る時も比較的安全。
それでもこの寒さは尋常じゃなくて今まで寒さを感じることの無かった厚手のズボンからも寒さを感じるようになっていた。
海老のシッポと呼ばれる霧氷が伸びる不思議な光景の中、足元を見下ろしたまま上がっていく。
http://www.youtube.com/watch?v=az49SvNusKs
夏に登っていたのであまり時間がかからない事は分かっていたので不安はあまり無く登っていく、アイゼンの利きもよく身も軽い。
10分ちょっと歩いて頂上の標識が姿を現してきた。
相変わらず吹き付けてくる氷の粒から身を守りながら登る。そして
9:16 涸沢岳登頂 標高3110m
山荘からの登りは23分、木製の標識が立つだけでそれがなければ通り過ぎてしまいそうな山頂だけれども
昨年は悪天候の為にこの山頂にすら立つ事が出来なかったので素直に嬉しかった。
この日も天候が良いとはお世辞にもいえないけれど一応眺望はあった。
http://www.youtube.com/watch?v=5rqDhBpl1ec&feature=channel_video_title
9:20 下山開始
下りも吹き付ける風の強さと痛さは変わらない。
滑落しないように注意しながら下って15分弱
9:34 穂高岳山荘
ピッケルを雪に突き刺し、アイゼンを脱いで山荘へのスロープを下る。
雪に覆われた今の時期だけの入口の雰囲気が好き。
山荘の中に入っても特別暖かくはない。
一応ストーブは燃えていたけれど、暖かくは無い。でも外の寒さは無い。
何を食べようかと決まっていなかったのだが先客の食べていたカレーライスが美味しそうだったので
カレーライス(\850)とホットミルク(\300)にする。
椅子に座り出来上がりを告げられそれぞれを取りに行く。
温かなミルクにホッとした後、頂いたカレーライス。
これがとても旨い。
かなりスパイシーで具材も大きく平地で同じ値段でも十分と思えるカレーライスだった。
昨年はラーメン、今年はカレーライス。ご馳走様です。
少しストーブにあたってから外へ出る。
アイゼンを履きピッケルを装備しザックを背負う。
奥穂高岳への取付きに人の姿があった。全く登れない状況では無かったようだが今回は見送った。
理由はまずこの寒さ、涸沢岳へは山頂の滞在時間を含めても往復40分程度だが奥穂高岳になると往復1時間半はかかる点。
時間が長いと寒さへの心配があるし危険も増す事、そしてこの1時間半の時間を費やしてしまうと、
この日の内に上高地まで下れてもバスに間に合わなくなる。
翌日の天気が良ければ山荘に泊まって翌日の登頂を目指すのだが翌日の天候は悪い予報になっていた。
だからこそこの日の内に帰ろうと決めたのだ。
せっかく登るなら景色のいい時に!来年の楽しみに取っておこう!
10:00 穂高岳山荘から涸沢へ
雪面を下るので足への負担も少なくズンズン下りられると思ったが思いのほか足が疲れていてダラダラと下る。
登るのも辛いものだが疲れてくると下りは更につらく感じられるもの、という事でちょっとズルをした!
シリセード
シリセードと言う言葉は正式な登山用語ではないらしい。
立ったままピッケルで制動しながら雪渓を滑り下るグリセードと言う技術があって
そのグリセードはそれなりの技術がいるのだが足ではなく尻なら簡単に滑る事が出来るので尻で滑る人が多い。
つまり尻セードという造語なのだがその尻セードを大規模に導入してみた。
分かり辛いですがシリセードの様子↓
http://www.youtube.com/watch?v=xheTpQplNCg
傾斜のキツイところ、特にヒュッテ目前の急傾斜がかなり硬く凍っていて
普通に下りようとしたらピッケルによる滑落停止初体験するありさまだったので結局滑るならと一気にシリセードした。
その結果1時間で涸沢ヒュッテに辿り着いた。
10:59 涸沢ヒュッテ到着
テント場を通り抜けて鯉のぼりの立つヒュッテまで行く。
いつもならテラスと売店のある場所にテラスも売店も無い・・・
三日前にヒュッテを雪崩が襲ったらしい、おそらくその為だと思われる。
とても寂しい光景となっていた、一応売店や宿泊の営業は行われていたもののテラスが無いのはやはり寂しい。
結局写真を撮っただけで下への道を急ぐ。
11:11 涸沢ヒュッテ出発
11:20 涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐を通過
昨日通った涸沢のトレースは多くの方に踏まれて少し湿った緩んだ状態になっていた。
道は分かりやすくはなっていたがアイゼンが無いと苦労しそうな道だった。
12:15 本谷の底から上がる
帰り道も屏風岩を眺めながら黙々と横尾を目指す。
12:53 岩小屋跡でアイゼンを脱ぐ
その直後くらいで激しい雷鳴が轟く、そして雨・・・
ヤバイ!先を急ぐ。黙々とただひたすら横尾へ
13:11 横尾到着、涸沢ヒュッテから2時間。
横尾でカメラ以外の道具を全てザックの中に押し込みその上からザックカバーで覆う。
カメラはカメラ用のカバーで包んで首から提げる。そしてフードをかぶる。
13:24 横尾出発!!・・・ところが出発して少ししてストックを忘れた事に気づき横尾に引き返す。
13:30 横尾再出発!!
時々の雷鳴に気をとられながらも黙々と歩く。
14:01 新村橋通過
14:11 徳沢通過・・・横尾から41分
一旦雨がおさまったかと思ったがまた雷鳴、やはり先を急ぐ。
昨日は雪に覆われていた路面の雪がとけてかなりぬかるんでいる、
その上疲れとハイペースさらには徳沢〜明神間にはそこそこのアップダウンがあるのでバテた。
14:51 明神到着・・・徳沢から40分
オーバーペースでバテがきたのでここで小休憩をする事にした。
なかに入りホットミルクを注文、同時に受付脇にあったどら焼きも一緒に買う。
粉ミルクを溶かしたものか?むしろこの甘さが心地よくあっさり復活。
14:59 明神出発・・・滞在8分
雷鳴は相変わらず、このあたりから登山者ではないハイキングなどのカップルや親子連れがいて少し歩き辛いが
先を行く明らかな登山者の後を黙々と歩いていく。
小梨平キャンプ場の炊事場からは薪の燃える匂いが漂う。
ビジターセンターの脇を通り、清水橋を渡り
15:36 河童橋の脇を通過
ここまでタクシーが来ている、そのタクシーを呼んだらしい女性二人を連れた男一人に軽くイラッとしながらこっちは一人黙々とあとも少し!
15:40 上高地バスターミナル着
明神から41分、横尾から2時間10分、涸沢ヒュッテから4時間29分、穂高岳山荘から5時間40分、総行動時間9時間30分。
バスターミナルについてすぐにバスのチケットを買う。
新島々から上高地線で松本駅まで2400円。
そしてバスに乗る準備をしていたらバスがやって来た、16時ちょうどバスに乗り上高地を離れる。
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